群星の巻 - 虎牢関
第161行目" と、名乗りかけ、乗り寄せて、玄徳は左右の手に大小の二剣をひらめかし、関羽は八十二斤の青龍刀に気をこめて、義兄弟三人三方から、呂布をつつんで必死の風を巻いた。"
コメント: いいシーン。熱い
群星の巻 - 関羽一杯の酒
第238行目" そして、夜になってから玄徳のところへ、ひそかに酒肴を贈って、悪く思わないようにと、三名の心事を慰めた。"
コメント: こういう交流があったかもという話はワクワクする
群星の巻 - 関羽一杯の酒
第18行目"「ありますとも。てまえが探り得たところでは、孫堅はなにか疑われて、後方の味方から兵糧の輸送を絶たれているようです。そのため兵気はみだれ、戦意は昂らず、ここ..."
コメント: めちゃくちゃ鋭い
群星の巻 - 偽忠狼心
第180行目"「呂伯奢を殺して戻ったくせにしてさ、おれとしたことが、彼がたずさえていた美酒と果実を奪ってくるのを、すっかり忘れていたよ。やはり幾らかあわてていたんだな」"
コメント: ひでえ
群星の巻 - 偽忠狼心
第114行目" この家の家族たちは、猪を求めて来て、それを料理しようとしていたのだ――と、分ったからである。"
コメント: このエピソードは有名だけど、それにしても唐突に感じる
群星の巻 - 偽忠狼心
第28行目"「くだらぬことを問うもの哉。燕雀なんぞ鴻鵠の志を知らんやだ。――貴様はもうおれの身を生擒っているんじゃないか。四の五のいわずと都へ護送して、早く恩賞にあずかれ」"
コメント: 小さな鳥である燕や雀には、大きな鳥である鴻や鵠(おおとり、白鳥)のような大志は理解できない、という意味の言葉
群星の巻 - 偽忠狼心
第11行目"「先に中央から、曹操という者を見かけ次第召捕れと、指令があった。そのほうの風采と、容貌とは人相書にはなはだ似ておる」"
コメント: 当時馬より早くどうやって伝令が伝わったのか気になる。
桃園の巻 - 春園走獣
第67行目" それから彼は、日夜、大酒をあおって、禁中の宮内官といい、後宮の女官といい、気に入らぬ者は立ちどころに殺し、夜は天子の床に横たわって春眠をむさぼった。"
コメント: めちゃくちゃすぎる
桃園の巻 - 春園走獣
第55行目" 罵り狂うのを、李儒はやかましいとばかり、その襟がみをつかみ寄せて、高楼の欄から投げ落してしまった。"
コメント: このような人がわざわざ毒酒をつかおうというのはどういうことなのだろうか。流石に可哀想と思ったのだろうか。
桃園の巻 - 赤兎馬
第84行目"「何事でもない。大丈夫たるものなんで汝がごとき凡爺の子となって朽ちん」"
コメント: 「男たるもの、どうしておまえのようなつまらぬ親父の子として一生を終えるものか。」
桃園の巻 - 蛍の彷徨い
第108行目" 閔貢のことばに、崔毅は、自分の厩から、一匹の痩馬を曳いてきて、帝に献上した。"
コメント: 架空の人物はだいたい気前がいいみたいなパターンある。
桃園の巻 - 蛍の彷徨い
第104行目"北邙の草野、夏茫々"
コメント: 皇帝は皇帝らしくなく、王も王の道を失っている。戦乱で無数の兵が走り回り、洛陽北の北邙山は、夏草が茫々と生い茂るばかりだ。
桃園の巻 - 蛍の彷徨い
第18行目" 戈を引っさげ、身を鎧い、悍馬に泡を噛ませてきた一老将がある。宮門に変ありと、火の手を見るとともに馳せつけてきた中郎将盧植であった。"
コメント: そんな激しい動きもできる人だったのか。お爺さんだと思ってた。
桃園の巻 - 蛍の彷徨い
第12行目" 宦官と見た者は、見つかり次第に殺された。宮中深く棲んでいた十常侍の輩なので、兵はどれが誰だかよく分らないが、髯のない男だの、俳優のようににやけて美装して..."
コメント: 俳優という言葉気になる。当時もあった?なくてもいいのだけど。
桃園の巻 - 舞刀飛首
第115行目"天下の府、枢廟の弊や今きわまる。よろしく公明の旌旗を林集し、正大の雲会を遂げ、もって、昭々日月の下に万代の革政を諸公と共に正さん。"
コメント: 天下の政府や朝廷の腐敗は、今まさに極みに達している。だからこそ、公正で正しい旗のもとに人々を集め、大義にかなった集会を開き、太陽や月の下で誰もが納得できるように、永遠に続く新しい政治を、諸公と共に正していこうではないか。
桃園の巻 - 故園
第76行目"「まだおまえが郷土を出てから、わずか二年か三年ではないか。貧しい武器と、訓練もない郷兵を集めて、このひろい天下の騒乱の中へ打って出たおまえが、たった三年や..."
コメント: 相変わらずすごいお母さんやなあ
桃園の巻 - 岳南の佳人
第5行目"「ご主人には今度、にわかに、思うことがあって、県の尉たる官職を辞め、しばらく野に下って、悠々自適なさることになった。しかし、実はおれが勅使督郵を半殺しの目..."
コメント: 急な話すぎる
桃園の巻 - 十常侍
第85行目"「このたび、黄巾の賊を平定したるに、軍功ありといつわりて、政廟の内縁などたのみ、みだりに官爵をうけ或いは、功ありと自称して、州都に私威を振舞う者多く聞え、..."
コメント: 「黄巾の乱が終わった後、功績をでっち上げて官位をもらったり、勝手に自分の力を誇って州で好き勝手している人が多い。だから、公正に善悪をただし、厳しく処分せよ」 ということらしい
桃園の巻 - 秋風陣
第246行目" 関羽と張飛は、顔を見合わせた。先には、潁川の野で、曹操を見、今ここにまた、孫堅という一人物を見て、"
コメント: 曹操、董卓、孫堅とちゃんと登場の時に個性が出されてて面白い。
桃園の巻 - 秋風陣
第147行目" するとかたわらの沢の密林から、一すじの矢が飛んできて、張宝のこめかみにぐざと立った。張宝はほとばしる黒血へ手をやって、わッと口を開きながら矢を抜いた。し..."
コメント: すごいシーンだ。しかも撃ったのは劉備
桃園の巻 - 転戦
第197行目" すると彼方から、一彪の軍馬が、燃えさかる草の火を蹴って進んできた。見れば、全軍みな紅の旗をさし、真っ先に立った一名の英雄も、兜、鎧、剣装、馬鞍、すべて火..."
コメント: 曹操、こんなかっこいい登場だったのか
桃園の巻 - 転戦
第150行目" そして彼は、自分の素志をのべた上、願わくば、旧師の征軍に加わって、朝旗のもとに報国の働きを尽したいといった。"
コメント: そんな簡単に転籍できるものなのか
桃園の巻 - 転戦
第18行目"「では、何月何日に、ご城下まで兵を率いて参らん」と、約束して関羽は立帰ったのであるが、その折、はなしのついでに、義弟の張飛が、先ごろ、楼桑村の附近や市の関..."
コメント: ゆるされるのかい。殺された家族のことを思うと辛い。
桃園の巻 - 義盟
第202行目"「最前も、みちみち、申しました通り、手前はどこまでも、利を道とする商人です。武人に武道あり、聖賢に文道あるごとく、商人にも利道があります。ご献納申しても、..."
コメント: 利益が欲しいと言っていたが、自分ではなく民衆のためにということだった。かっこいい。
桃園の巻 - 義盟
第200行目" 張は五十頭の馬匹を、無償で提供するばかりでなく、玄徳に会ってから玄徳の人物をさらに見込んで、それに加うるに、駿馬に積んでいた鉄一千斤と、百反の獣皮織物と..."
コメント: めちゃくちゃもらえてる。都合が良すぎるというより、先ほど書いてあったように、民衆が待っていたものを実現するというのが大事という解釈でいいんだろうな。
桃園の巻 - 義盟
第168行目"「よく分りました。この五十頭の馬が、そういうことでお役に立てば満足です。差上げますからどうぞ曳いて行って下さい」と、意外にも、いさぎよく云った。"
コメント: そんな、相当な価値だろうに。
桃園の巻 - 黄巾賊
第27行目" そして、幾千万年も、こうして流れているのかと思われる黄河の水を、飽かずに眺めていた。"
コメント: 劉備が黄河を見つめて誓いを立てるこの場面は、彼の人物像を象徴しています。黄河は「中国文明の母」と呼ばれる大河で、時に人々に豊かさを、時に洪水で苦難をもたらしました。その大河を前に「漢民族を守る」と誓う姿は、後に劉備が「民を思う英雄」と...
桃園の巻 - 義盟
第114行目"「いささか、自信があります。――というのは、実はこの楼桑村の内にも、平常からそれとなく、私が目にかけた、同憂の志を持っている青年たちが少々あります。――ま..."
コメント: どういう感覚で生きてたんだろうなあ。いざとなったら家出て戦うかみたいな
桃園の巻 - 義盟
第97行目"「さあ、おっ母さんを、連れてきたぞ。どうだ、俺は親孝行だろう――さあおっ母さん、大いに祝って下さい。われわれ孝行息子が三人も揃いましたからね――いやこれは..."
コメント: なんかお母さんに怒られるかと思ったら何もないのか。
桃園の巻 - 黄巾賊
第27行目" そして、幾千万年も、こうして流れているのかと思われる黄河の水を、飽かずに眺めていた。"
コメント: 劉備が黄河を見つめて誓いを立てるこの場面は、彼の人物像を象徴しています。黄河は「中国文明の母」と呼ばれる大河で、時に人々に豊かさを、時に洪水で苦難をもたらしました。その大河を前に「漢民族を守る」と誓う姿は、後に劉備が「民を思う英雄」と...