佩環

佩環(はいかん)とは佩環は古代中国の装身具(アクセサリー)の一種で、腰や帯にぶら下げて飾る環(リング状の飾り物)、または装身具を指します。主に上流階級や貴人が身につけるもので、金属や玉(ぎょく)...

琅玕

琅玕(ろうかん)とはは主に宝石や美しい玉を指す古い言葉です。現代日本語ではあまり馴染みがありませんが、琅玕は翡翠(ひすい)や高価な美玉を表現する際に用いられてきました。特に古代中国においては、宝...

黄匪

黄匪(こうひ)とは 黄匪とは、黄巾賊(こうきんぞく)を指す別称のひとつである。 「匪」とは「盗賊・ならず者」という意味を持つ漢字で、黄巾を頭に巻いた賊徒の集団を侮蔑的に呼ぶ際に使...

偃月刀

偃月刀(えんげつとう)とは 偃月刀は、中国武術や歴史物語に登場する長柄武器の一種である。刀身が大きな弧を描いており、形が半月(偃月=寝かせた月)に似ていることからその名がある。柄は長く、...

鬨の声

鬨の声(ときのこえ)とは 鬨の声とは、戦場において軍勢が一斉にあげる掛け声や叫び声を指す言葉である。敵を威圧し、自軍の士気を鼓舞するために発せられた。日本語でも「鬨を作る」「鬨の声を上げ...

拱手傍観

拱手傍観(きょうしゅぼうかん)とは 拱手傍観とは、手を胸の前で組んで何もせずにただ見ていること、つまり「傍らで腕をこまねいて見ている」ことを意味する四字熟語である。傍観して積極的に行動し...

四海

四海(しかい)とは 四海とは、中国古代の表現で「天下」「世界」を意味する言葉である。文字通りには「四方を囲む海」を指し、中国の中心を取り巻く世界全体を象徴的に表現している。 歴史的背景...

長沙の乱

長沙の乱(ちょうさのらん)とは 長沙の乱は、後漢末期の黄巾の乱に呼応して、荊州の南部(現在の湖南省付近)で起こった反乱のことを指す。黄巾の余波として各地に波及した地方反乱の一つである。 ...

鹵簿

鹵簿(ろぼ)とは 鹵簿とは、天子や高官が外出する際に従う儀仗(ぎじょう)・行列のことを指す。旗や車、楽器、護衛兵などが整然と並び、威儀を示す制度的な行列である。 語の由来 「鹵...

聖駕

聖駕(せいが)とは 聖駕とは、皇帝の外出や行幸を尊んで呼ぶ言葉。もともと「駕」は車に乗ることを意味し、「聖駕」で「聖なる御車」、すなわち「天子のお出まし」を指す。 歴史的背景 ...

玉璽

玉璽(ぎょくじ)とは 玉璽とは、中国皇帝の印章を指す。特に「伝国の璽(でんこくのじ)」と呼ばれるものは、秦の始皇帝以来、代々の皇帝に伝わった帝位の象徴とされる至宝である。 歴史的背景 ...

悋気

悋気(りんき)とは 古語で、「嫉妬」「やきもち」の意味を持つ言葉。特に男女の愛情関係において相手を独占したい心情や、他者への嫉妬心を指す。 用例 古典文学や近世の歌舞伎・浮世草...

赤兎

赤兎(せきと)とは 三国志に登場する伝説的な名馬で、「一日に千里を走る」と謳われた。主に呂布奉先と関羽雲長の愛馬として知られる。 由来と歴史 赤兎は董卓が呂布を懐柔する際に贈っ...

千里

千里(せんり)とは 古代中国で距離を表す言葉。里は距離の単位であり、「千里」は非常に長い距離、はるか遠方を意味する。現代でいうと約400〜500km前後を指すことが多いが、文脈によって「...

漢朝

漢朝(かんちょう)とは 紀元前202年に劉邦(高祖)が建てた王朝で、中国史における最も重要な時代のひとつ。前漢(西漢)と後漢(東漢)の二期に分かれ、約400年にわたり続いた。 歴史 ...

前漢

前漢(ぜんかん)とは 紀元前202年に劉邦(高祖)が建国した漢王朝の前期で、都を長安に置いたため「西漢」とも呼ばれる。紀元前8年に王莽が「新」を建てるまで続いた。 歴史 ・劉邦...

旱苗に雨を見る

旱苗に雨を見る(かんびょうにあめをみる)とは 干ばつに苦しむ苗が、恵みの雨に出会うことをいう古い言い回し。 意味 切実に待ち望んでいたものが、ようやく訪れることのたとえ。特に困...

都亭侯

都亭侯(とていこう)とは 後漢の爵位のひとつで、「侯」に分類される封爵。都亭は小さな城塞・関所のことを指し、「都亭侯」とはそれを領地とする侯の意味。実際の領土はごく小規模であり、名誉的な...

妖雷声

妖雷声(ようらいせい)とは 古風な表現で、異様な雷鳴のことを指す。通常の雷ではなく、不吉さや怪しさを帯びた雷の響きを意味する文学的な言葉。 意味 「妖」はあやしい、不思議な、「...

廃帝

廃帝(はいてい)とは 皇帝の位を退けられた人物を指す一般的な呼称。特定の一人の固有名ではなく、歴代の王朝で「位を廃された帝」を総称していう言葉である。 意味 「廃する」とは、や...

美姫

美姫(びき)とは 「美しい姫君」や「美しい娘」を意味する一般的な表現で、特定の人物名ではない。古典や物語では、容姿端麗な女性を指す語として用いられる。 三国志での文脈 史書『三...

越騎校尉

越騎校尉(えっきこうい)とは 後漢の官職のひとつで、皇帝直属の近衛騎兵を率いる役職。官位としては中位にあたり、武官としての名誉と実戦力を兼ね備えていた。 役割 「越騎」は皇帝の...

三公

三公(さんこう)とは 中国古代の高官の称号で、国家の最高位にある三つの官職を総称した呼び方。後漢期では「太尉」「司徒」「司空」を指す。 役割 三公は皇帝を補佐する最高位の大臣で...

寿筵

寿筵(じゅえん)とは 長寿や誕生日を祝う宴会のことを意味する言葉。「寿」は長寿や祝い、「筵」は宴席を指す。合わせて「寿筵」となり、「長寿を祝う宴」「誕辰の祝いの席」を表す雅語である。 ...

後胤

後胤(こういん)とは 古い言葉で、「子孫」「あとを継ぐ者」という意味を持つ表現。胤(いん)は血統や子孫を表す漢字で、「後胤」は「後世に続く血筋」「子孫」を指す。 意味 ・血統を...

胡弓

胡弓(こきゅう)とは 中国伝来の弦楽器の一種で、弓で弦をこすって音を出す擦弦楽器。日本にも伝わり「胡弓」と呼ばれた。現在の二胡や高胡と同系統の楽器にあたる。 歴史 「胡」とは中...

白面

白面(はくめん)とは 古語・文語的な表現で、「顔の色が白いこと」「若く血色に乏しいこと」を指す。転じて「未熟な若者」「経験の浅い人物」を表す言葉としても使われる。 意味 ・本来...

豎子

豎子(じゅし)とは 中国古典における蔑称で、「小僧」「小童」「未熟な若者」を意味する言葉。転じて「取るに足らない者」「愚か者」という侮蔑的な意味でも使われる。 意味 ・本来は子...

姦雄

姦雄(かんゆう)とは 古い言葉で、「智略にすぐれて大事をなすが、正道から外れた人物」を意味する。単なる悪人ではなく、非道を用いてでも大業を成す強力な人物像を指す。 意味 「姦」...

鉄桶

鉄桶(てっとう)とは 鉄で作られた桶(おけ)のことを指します。液体や穀物などを入れる容器として使われ、木桶に比べて丈夫で火にも強いのが特徴です。 また比喩的な使い方として「鉄桶のように堅固...

輿論

輿論(よろん)とは 世間の人々の意見、世の中の大多数の声を指す言葉。現代でいう「世論(よろん)」とほぼ同じ意味を持つ。 三国志での使われ方 後漢末の乱世において、朝廷の混乱や群...

蛟龍

蛟龍(こうりゅう)とは 中国の伝説に登場する龍の一種で、水や淵に潜み、やがて大空へ昇り雲雨を自在に操るとされた存在である。まだ世に出ていない英雄や隠れた才人を喩える言葉として用いられるこ...

菲才

菲才(ひさい)とは 「菲」は「うすい」「乏しい」という意味を持ち、「菲才」とは「取るに足らぬ才能」「つたない才」を表す言葉である。中国古典で広く用いられる謙遜表現で、自分の能力を控えめに...

芥の如き大軍

芥の如き大軍(あくたのごときたいぐん)とは 「芥(あくた)」とは塵やごみ、取るに足らないものを指す言葉である。「芥の如き大軍」とは、どれほど大軍であっても塵芥のように価値がない、取るに足らない...

虎体狼腰

虎体狼腰(こたいろうよう)とは 勇猛な人物の体格を形容する表現で、「虎のような体躯に、狼のように引き締まった腰」という意味を持つ。武人としての逞しさと俊敏さを兼ね備えた姿を描写する言葉である。...

豹頭猿臂

豹頭猿臂(ひょうとうえんぴ)とは 「豹のような頭、猿のような腕」という意味の中国の形容表現で、勇猛な武人の異相を示す言葉。力強さと俊敏さをあわせ持った人物の体格を描写する。 三国志における用...

猪口才

猪口才(ちょこうさい)とは 「猪口才」とは、口先ばかり達者で実力が伴わないことを意味する言葉である。小賢しい、へりくつを言う、といった否定的なニュアンスを含む。日常的には「口だけ達者」「生意気...

旗本

旗本(はたもと)とは もともとは「旗のもとに仕える者」の意味で、主将の直属の精鋭部隊や近習の将兵を指す言葉である。戦場では主君の旗を守り、最も信頼される近衛的な役割を担った。 三国志における...

盔(かぶと)とは 三国志の時代に用いられた頭部防具、すなわち兜の総称。中国古典では「兜」「頭盔」「鉄盔」などの表記が見られ、軍装の要として歩兵・騎兵・将軍に至るまで用いられた。材質は時代や身分...

火焔斧

火焔斧(かえんふ)とは 一般には、炎を意匠化した斧、あるいは「炎のように猛く鮮烈」な戦いぶりを連想させる呼称として、後世の創作やイメージの中で用いられることが多いと考えられる。 関連する描...

大青龍刀

大青龍刀(だいせいりゅうとう)とは 関羽(雲長)が振るう巨大な刃を指す呼称で、吉川英治『三国志』では「八十二斤と称する大青龍刀」として描かれる、騎上から豪烈に薙ぎ払う象徴的な武器である 。 ...

金城

金城(きんじょう)とは 守りの硬い城のこと

戟(げき)とは 長柄に刃を備えた武具の総称で、槍と薙刀の性格を併せ持つ古代中国の代表的な武器。吉川英治の三国志では、かな書きで「ほこ」と振られる箇所も多く、戦場での白兵戦を象徴する凶器として...

方天戟

冒頭 方天戟(ほうてんげき)とは、三国時代を舞台にした物語で武将が用いる長柄武器・戟の一種を指す語です。吉川三国志では、主に呂布の得物として描かれ、騎乗のまま大軍の中を斬り抜ける威力を示します。...

蛇矛

蛇矛(だぼう) 概要 蛇矛(だぼう)とは、長い柄の先に蛇のうねりを思わせる大きな刃を備えた矛の一種です。吉川三国志では主に張飛の愛用武器として描かれ、丈八(約一丈八尺)の長柄に牙形の穂先を...