佩環

佩環(はいかん)とは佩環は古代中国の装身具(アクセサリー)の一種で、腰や帯にぶら下げて飾る環(リング状の飾り物)、または装身具を指します。主に上流階級や貴人が身につけるもので、金属や玉(ぎょく)...

琅玕

琅玕(ろうかん)とはは主に宝石や美しい玉を指す古い言葉です。現代日本語ではあまり馴染みがありませんが、琅玕は翡翠(ひすい)や高価な美玉を表現する際に用いられてきました。特に古代中国においては、宝...

黄匪

黄匪(こうひ)とは 黄匪とは、黄巾賊(こうきんぞく)を指す別称のひとつである。 「匪」とは「盗賊・ならず者」という意味を持つ漢字で、黄巾を頭に巻いた賊徒の集団を侮蔑的に呼ぶ際に使...

偃月刀

偃月刀(えんげつとう)とは 偃月刀は、中国武術や歴史物語に登場する長柄武器の一種である。刀身が大きな弧を描いており、形が半月(偃月=寝かせた月)に似ていることからその名がある。柄は長く、...

鬨の声

鬨の声(ときのこえ)とは 鬨の声とは、戦場において軍勢が一斉にあげる掛け声や叫び声を指す言葉である。敵を威圧し、自軍の士気を鼓舞するために発せられた。日本語でも「鬨を作る」「鬨の声を上げ...

拱手傍観

拱手傍観(きょうしゅぼうかん)とは 拱手傍観とは、手を胸の前で組んで何もせずにただ見ていること、つまり「傍らで腕をこまねいて見ている」ことを意味する四字熟語である。傍観して積極的に行動し...

四海

四海(しかい)とは 四海とは、中国古代の表現で「天下」「世界」を意味する言葉である。文字通りには「四方を囲む海」を指し、中国の中心を取り巻く世界全体を象徴的に表現している。 歴史的背景...

長沙の乱

長沙の乱(ちょうさのらん)とは 長沙の乱は、後漢末期の黄巾の乱に呼応して、荊州の南部(現在の湖南省付近)で起こった反乱のことを指す。黄巾の余波として各地に波及した地方反乱の一つである。 ...

鹵簿

鹵簿(ろぼ)とは 鹵簿とは、天子や高官が外出する際に従う儀仗(ぎじょう)・行列のことを指す。旗や車、楽器、護衛兵などが整然と並び、威儀を示す制度的な行列である。 語の由来 「鹵...

聖駕

聖駕(せいが)とは 聖駕とは、皇帝の外出や行幸を尊んで呼ぶ言葉。もともと「駕」は車に乗ることを意味し、「聖駕」で「聖なる御車」、すなわち「天子のお出まし」を指す。 歴史的背景 ...

玉璽

玉璽(ぎょくじ)とは 玉璽とは、中国皇帝の印章を指す。特に「伝国の璽(でんこくのじ)」と呼ばれるものは、秦の始皇帝以来、代々の皇帝に伝わった帝位の象徴とされる至宝である。 歴史的背景 ...

悋気

悋気(りんき)とは 古語で、「嫉妬」「やきもち」の意味を持つ言葉。特に男女の愛情関係において相手を独占したい心情や、他者への嫉妬心を指す。 用例 古典文学や近世の歌舞伎・浮世草...

赤兎

赤兎(せきと)とは 三国志に登場する伝説的な名馬で、「一日に千里を走る」と謳われた。主に呂布奉先と関羽雲長の愛馬として知られる。 由来と歴史 赤兎は董卓が呂布を懐柔する際に贈っ...

千里

千里(せんり)とは 古代中国で距離を表す言葉。里は距離の単位であり、「千里」は非常に長い距離、はるか遠方を意味する。現代でいうと約400〜500km前後を指すことが多いが、文脈によって「...

漢朝

漢朝(かんちょう)とは 紀元前202年に劉邦(高祖)が建てた王朝で、中国史における最も重要な時代のひとつ。前漢(西漢)と後漢(東漢)の二期に分かれ、約400年にわたり続いた。 歴史 ...

前漢

前漢(ぜんかん)とは 紀元前202年に劉邦(高祖)が建国した漢王朝の前期で、都を長安に置いたため「西漢」とも呼ばれる。紀元前8年に王莽が「新」を建てるまで続いた。 歴史 ・劉邦...

旱苗に雨を見る

旱苗に雨を見る(かんびょうにあめをみる)とは 干ばつに苦しむ苗が、恵みの雨に出会うことをいう古い言い回し。 意味 切実に待ち望んでいたものが、ようやく訪れることのたとえ。特に困...

都亭侯

都亭侯(とていこう)とは 後漢の爵位のひとつで、「侯」に分類される封爵。都亭は小さな城塞・関所のことを指し、「都亭侯」とはそれを領地とする侯の意味。実際の領土はごく小規模であり、名誉的な...

妖雷声

妖雷声(ようらいせい)とは 古風な表現で、異様な雷鳴のことを指す。通常の雷ではなく、不吉さや怪しさを帯びた雷の響きを意味する文学的な言葉。 意味 「妖」はあやしい、不思議な、「...

廃帝

廃帝(はいてい)とは 皇帝の位を退けられた人物を指す一般的な呼称。特定の一人の固有名ではなく、歴代の王朝で「位を廃された帝」を総称していう言葉である。 意味 「廃する」とは、や...

美姫

美姫(びき)とは 「美しい姫君」や「美しい娘」を意味する一般的な表現で、特定の人物名ではない。古典や物語では、容姿端麗な女性を指す語として用いられる。 三国志での文脈 史書『三...

越騎校尉

越騎校尉(えっきこうい)とは 後漢の官職のひとつで、皇帝直属の近衛騎兵を率いる役職。官位としては中位にあたり、武官としての名誉と実戦力を兼ね備えていた。 役割 「越騎」は皇帝の...

三公

三公(さんこう)とは 中国古代の高官の称号で、国家の最高位にある三つの官職を総称した呼び方。後漢期では「太尉」「司徒」「司空」を指す。 役割 三公は皇帝を補佐する最高位の大臣で...

寿筵

寿筵(じゅえん)とは 長寿や誕生日を祝う宴会のことを意味する言葉。「寿」は長寿や祝い、「筵」は宴席を指す。合わせて「寿筵」となり、「長寿を祝う宴」「誕辰の祝いの席」を表す雅語である。 ...

後胤

後胤(こういん)とは 古い言葉で、「子孫」「あとを継ぐ者」という意味を持つ表現。胤(いん)は血統や子孫を表す漢字で、「後胤」は「後世に続く血筋」「子孫」を指す。 意味 ・血統を...

胡弓

胡弓(こきゅう)とは 中国伝来の弦楽器の一種で、弓で弦をこすって音を出す擦弦楽器。日本にも伝わり「胡弓」と呼ばれた。現在の二胡や高胡と同系統の楽器にあたる。 歴史 「胡」とは中...

白面

白面(はくめん)とは 古語・文語的な表現で、「顔の色が白いこと」「若く血色に乏しいこと」を指す。転じて「未熟な若者」「経験の浅い人物」を表す言葉としても使われる。 意味 ・本来...

豎子

豎子(じゅし)とは 中国古典における蔑称で、「小僧」「小童」「未熟な若者」を意味する言葉。転じて「取るに足らない者」「愚か者」という侮蔑的な意味でも使われる。 意味 ・本来は子...

姦雄

姦雄(かんゆう)とは 古い言葉で、「智略にすぐれて大事をなすが、正道から外れた人物」を意味する。単なる悪人ではなく、非道を用いてでも大業を成す強力な人物像を指す。 意味 「姦」...

鉄桶

鉄桶(てっとう)とは 鉄で作られた桶(おけ)のことを指します。液体や穀物などを入れる容器として使われ、木桶に比べて丈夫で火にも強いのが特徴です。 また比喩的な使い方として「鉄桶のように堅固...

輿論

輿論(よろん)とは 世間の人々の意見、世の中の大多数の声を指す言葉。現代でいう「世論(よろん)」とほぼ同じ意味を持つ。 三国志での使われ方 後漢末の乱世において、朝廷の混乱や群...

蛟龍

蛟龍(こうりゅう)とは 中国の伝説に登場する龍の一種で、水や淵に潜み、やがて大空へ昇り雲雨を自在に操るとされた存在である。まだ世に出ていない英雄や隠れた才人を喩える言葉として用いられるこ...

菲才

菲才(ひさい)とは 「菲」は「うすい」「乏しい」という意味を持ち、「菲才」とは「取るに足らぬ才能」「つたない才」を表す言葉である。中国古典で広く用いられる謙遜表現で、自分の能力を控えめに...

芥の如き大軍

芥の如き大軍(あくたのごときたいぐん)とは 「芥(あくた)」とは塵やごみ、取るに足らないものを指す言葉である。「芥の如き大軍」とは、どれほど大軍であっても塵芥のように価値がない、取るに足らない...

虎体狼腰

虎体狼腰(こたいろうよう)とは 勇猛な人物の体格を形容する表現で、「虎のような体躯に、狼のように引き締まった腰」という意味を持つ。武人としての逞しさと俊敏さを兼ね備えた姿を描写する言葉である。...

豹頭猿臂

豹頭猿臂(ひょうとうえんぴ)とは 「豹のような頭、猿のような腕」という意味の中国の形容表現で、勇猛な武人の異相を示す言葉。力強さと俊敏さをあわせ持った人物の体格を描写する。 三国志における用...

猪口才

猪口才(ちょこうさい)とは 「猪口才」とは、口先ばかり達者で実力が伴わないことを意味する言葉である。小賢しい、へりくつを言う、といった否定的なニュアンスを含む。日常的には「口だけ達者」「生意気...

旗本

旗本(はたもと)とは もともとは「旗のもとに仕える者」の意味で、主将の直属の精鋭部隊や近習の将兵を指す言葉である。戦場では主君の旗を守り、最も信頼される近衛的な役割を担った。 三国志における...

盔(かぶと)とは 三国志の時代に用いられた頭部防具、すなわち兜の総称。中国古典では「兜」「頭盔」「鉄盔」などの表記が見られ、軍装の要として歩兵・騎兵・将軍に至るまで用いられた。材質は時代や身分...

火焔斧

火焔斧(かえんふ)とは 一般には、炎を意匠化した斧、あるいは「炎のように猛く鮮烈」な戦いぶりを連想させる呼称として、後世の創作やイメージの中で用いられることが多いと考えられる。 関連する描...

大青龍刀

大青龍刀(だいせいりゅうとう)とは 関羽(雲長)が振るう巨大な刃を指す呼称で、吉川英治『三国志』では「八十二斤と称する大青龍刀」として描かれる、騎上から豪烈に薙ぎ払う象徴的な武器である 。 ...

金城

金城(きんじょう)とは 守りの硬い城のこと

戟(げき)とは 長柄に刃を備えた武具の総称で、槍と薙刀の性格を併せ持つ古代中国の代表的な武器。吉川英治の三国志では、かな書きで「ほこ」と振られる箇所も多く、戦場での白兵戦を象徴する凶器として...

方天戟

冒頭 方天戟(ほうてんげき)とは、三国時代を舞台にした物語で武将が用いる長柄武器・戟の一種を指す語です。吉川三国志では、主に呂布の得物として描かれ、騎乗のまま大軍の中を斬り抜ける威力を示します。...

蛇矛

蛇矛(だぼう) 概要 蛇矛(だぼう)とは、長い柄の先に蛇のうねりを思わせる大きな刃を備えた矛の一種です。吉川三国志では主に張飛の愛用武器として描かれ、丈八(約一丈八尺)の長柄に牙形の穂先を...

中郎将

冒頭 中郎将(ちゅうろうしょう)とは、後漢を中心に置かれた武官の官職名で、都(宮廷)に属する郎官系統を率い、宿衛や軍務を担う将位の一つです。吉川英治『三国志』では、官軍の将として広宗の戦...

漢民族

冒頭 漢民族(かんみんぞく)とは、中国史上で多数派を占め、漢王朝以来の政治秩序や文字文化を担ってきた人々を指す呼称です。吉川英治『三国志』では、戦乱による人口移動や「漢」を奉戴する政治理...

黄巾の乱

冒頭 黄巾の乱(こうきんのらん)とは、後漢末に張角三兄弟を首魁として起こった大規模な反乱で、宗教的結社を基盤に各州へ急速に拡大し、朝廷の権威と地方秩序を動揺させた内乱です。張角は「大賢良...

孔子廟

冒頭 孔子廟(こうしびょう)とは、儒教の祖とされる孔子を祀る廟で、学問と礼の規範を象徴する祭祀施設です。後漢以後、儒学が政治秩序の基礎とされるにつれ、孔子は「先師」として官学や地方社会で...

方師

冒頭 方師(ほうし)とは、術者・祈祷師を指す呼称で、吉川英治『三国志』では黄巾党の宗教的指導者層や部将層に与えられる称号として用いられる語です。 概要 作中では、張角が病を癒や...

大賢良師

冒頭 大賢良師(だいけんりょうし)とは、黄巾党の首領である張角に与えられた最高位の尊称で、宗教的指導者と政治的首魁の両面を示す称号です。張角は自らこの称号を掲げ、組織の頂点に君臨しました...

天公将軍

冒頭 天公将軍(てんこうしょうぐん)とは、黄巾党において張角の弟である張梁に与えられた尊称で、宗教的権威と軍事的指揮権を結びつけるための称号です。 概要 黄巾党は張角が「大賢良...

地公将軍

冒頭 地公将軍(ちこうしょうぐん)とは、黄巾党において張角の弟である張宝に与えられた尊称で、天・地の公を掲げる教団的軍制の中枢を示す称号です。 概要 黄巾党は張角を大賢良師と称し、その...

黄巾党

冒頭 黄巾党(こうきんとう)とは、後漢末に張角を中心に組織され、黄色い頭巾や黄旗を標章として各地で蜂起した武装集団です。張角が結髪を黄色い巾で包んだ風が全軍に広まり、党員の徽章となったことが...

黄巾軍

冒頭 黄巾軍(こうきんぐん)とは、後漢末に張角三兄弟を中心として各地の民衆を糾合し、黄色い頭巾や黄旗を標識として蜂起した反乱勢力です。張角が結髪を黄色い巾で包んだ風が党内に広まり、いつし...

洛陽船

冒頭 洛陽船(らくようぶね)とは、後漢の都洛陽から黄河を下り、沿岸の村落や小都市に寄港して交易を行う商船です。 概要 洛陽には霊帝の居城が置かれ、珍しい物産や文化的な産物が集積し各地へ...

太平要術

冒頭 太平要術(たいへいようじゅつ)とは、張角が仙人から授かったとされる三巻の書物で、乱世の「塗炭」を救い、道を興して善を施すための要諦を記す秘伝書です。授与者は南華老仙と名乗り、書を私...

符水

冒頭 符水(ふすい)とは、道士が符を用いて作るとされる霊験のある水で、祈禱や呪法と結びつけて病を癒すなどの目的に用いられるものです。吉川英治『三国志』では、道士が「符水を施して万病を救う...

太平道

冒頭 太平道(たいへいどう)とは、後漢末に張角が太平要術にもとづく術と教えを掲げて人々を集めた宗教的結社で、黄巾党の母体となった教団です。張角が山中で南華老仙から三巻の書太平要術を授けら...

黄巾賊の乱

冒頭 黄巾賊の乱(こうきんぞくのらん)とは、後漢末に張角を首魁とする黄巾党が各地で蜂起し、朝廷軍と大規模に衝突した内乱です。党兵が結髪のうしろに黄色の布を用いたことから黄巾賊と呼ばれます...

県軍

冒頭 県軍(けんぐん)とは、後漢末の地方行政区画である県が、治安維持や賊徒の捜索・討伐のために動員した武装勢力、または県の官吏が統率する部隊を指す呼び名です。黄巾賊などの反乱勢力に対し、...

哨兵

冒頭 哨兵(しょうへい)とは、陣営・城門・艦船などの要所に立って周囲を警戒し、敵情や異変をいち早く発見して味方へ告げる見張り役の兵です。 概要 哨兵は戦闘の前後を通じ、夜間や荒...

漢室

冒頭 漢室(かんしつ)とは、前漢・後漢を通じて四百年余つづいた漢王朝の皇帝家と、その正統性を指す呼称です。 概要 吉川英治『三国志』では、漢室は単なる王朝名ではなく、天子を中心...

間諜

冒頭 間諜(かんちょう)とは、敵方の内情を探り、または敵中に入りこんで情報を得るために用いられる密かな諜報役のことです。吉川英治『三国志』では、戦場や政争の局面で、相手の動静を知る存在と...

捕吏

冒頭 捕吏(ほり)とは、郡県の官府に属し、犯罪者や被疑者の捕縛、連行、監視など実務の執行にあたる下級の吏員です。吉川英治『三国志』では、兵と行動して容疑者を取り囲み、縄にかけて連行する役...

八百八屍将軍

冒頭 八百八屍将軍(はっぴゃくはっししょうぐん)とは、張飛(字は翼徳)の武勇を示す綽名です。半日の戦いで「八百八屍の死骸を積」んだという伝承に基づき、黄巾賊を戦慄させた勇名として語られま...

孔孟

冒頭 孔孟(こうもう)とは、孔子と孟子を並べて指す語で、転じて儒教の基本理念や、その正統的な学統を総称する呼び名です。 概要 孔子は春秋時代の思想家で、礼にもとづく秩序と徳によ...

刎頸の誓い

冒頭 刎頸の誓い(ふんけいのちかい)とは、必要があれば互いに「頸を刎ねられる」覚悟で義を守り、相手のために命を捨てても変わらないと誓い合う、きわめて重い盟約を指す言葉です。吉川英治『三国...

中山靖王

冒頭 中山靖王(ちゅうざんせいおう)とは、前漢の景帝の子である劉勝(りゅうしょう)に贈られた王号で、吉川英治『三国志』では劉備玄徳が「漢室の宗親」であることを示す祖先として繰り返し言及さ...

檄文

冒頭 檄文(げきぶん)とは、国家や軍の名で広く人々に告げ、行動を促すために出される公式の文書です。主として討伐や挙兵の大義名分を示し、協力者の参集や服従を求める目的で用いられます。 概要 ...

官軍

冒頭 官軍(かんぐん)とは、朝廷の命令や官府の権限にもとづいて編成・派遣される正規の軍勢のことです。吉川英治『三国志』では、反乱勢力を討つため洛陽から南下した「五千騎の官軍」のように、中...

飛檄

冒頭 飛檄(ひげき)とは、反乱鎮圧や討伐、挙兵などの目的を掲げて広く人心に訴え、同調者を募るために発する檄文を、急使などで各地へ迅速に送付することです。 概要 檄は本来、政治的...

義軍

冒頭 義軍(ぎぐん)とは、国家の正規軍である官軍に対し、世の乱れをただすという大義を掲げて、民間の豪傑や志願者が自発的に組織する軍勢のことです。吉川英治『三国志』では、劉備・関羽・張飛が...

郷兵

冒頭 郷兵(きょうへい)とは、郷里や村落など地域共同体を単位に編成され、治安維持や非常時の動員に用いられる在地の兵、すなわち地方の自衛的な武装集団です。常備軍や中央の正規軍に比べて、地縁...

義兵

冒頭 義兵(ぎへい)とは、国家や朝廷の正統を掲げ、賊徒や専横の権力を討つという大義名分のもとに編成される武装集団です。曹操が「諸国の英雄に呼びかけ、義兵を挙げて…賊を討つ」と述べるように...

軍律

冒頭 軍律(ぐんりつ)とは、軍隊を統率するために定められた規律と処罰の基準で、兵の行動を統一し、掠奪や民への害、命令違反などを禁じて軍の秩序を保つものです。 概要 吉川英治『三...

討匪将軍

冒頭 討匪将軍(とうひしょうぐん)とは、朝廷が賊徒や叛乱勢力の鎮圧を目的として将に与える、討伐任務を示す将軍号です。吉川英治『三国志』では、印綬を帯びて出征する官軍の指揮権と、勅命による...

軍紀

冒頭 軍紀(ぐんき)とは、軍隊が統率を保ち、作戦を遂行するために定める規律と、その遵守を徹底する運用全体のことです。吉川英治『三国志』では、軍紀は軍律・軍法・軍令と並んで、軍の強弱や為政...

印綬

冒頭 印綬(いんじゅ)とは、官職や爵位の任命・権限を示す印章と、それを帯びるための組紐や飾り紐である綬を合わせた呼び名です。吉川三国志では、県尉の印綬を解いて官を辞する場面のように、官と...

漢の宗室

冒頭 漢の宗室(かんのそうしつ)とは、漢帝国の皇帝家である劉氏の一族、またはその血統につらなる皇族・宗親を指す呼称です。劉備が「漢の宗室のゆかりの者」として自らの系図的立場に触れる場面が...

勅令

冒頭 勅令(ちょくれい)とは、天子や皇帝が国家の意思として臣下・諸侯に下す公式の命令文書、またはその命令行為です。吉川英治『三国志』では「勅命」「詔勅」「詔書」などの語でも現れ、権力の正...

漢室の宗親

冒頭 漢室の宗親(かんしつのそうしん)とは、漢王朝(劉氏)の皇帝家につらなる一族・同姓の血縁集団、およびその親類関係を指す言葉です。吉川英治『三国志』では、劉備が「漢室の宗親」であること...

廟堂

冒頭 廟堂(びょうどう)とは、祖先をまつる宗廟と朝廷の政務の場を重ねて言い、転じて国家の中央政府や朝廷首脳部を指す言葉です。吉川英治『三国志』では「漢室の廟堂」「廟堂人あるも人なきに似」...

勅使

冒頭 勅使(ちょくし)とは、天子や皇帝の勅命を奉じて派遣される公式の使者です。地方や諸勢力へ詔書や命令を伝達し、叙任叙爵の宣告、招集、あるいは巡察などを行います。 概要 勅使は...

天子

冒頭 天子(てんし)とは、天の命を受けて天下を治めるとされた君主、すなわち皇帝の称号です。吉川英治『三国志』では主として後漢の皇帝を指し、献帝が「天子の位」に立てられることや、禁門に掲げ...

朝廷

冒頭 朝廷(ちょうてい)とは、天子を中心に公卿百官が政務と儀礼を執り行う中央政府の総称です。 概要 吉川英治『三国志』の時代における朝廷は後漢の献帝の宮廷を指し、都の移転や軍閥...

青龍刀

冒頭 青龍刀(せいりゅうとう)とは、『三国志』世界で関羽が佩用する大刀で、作中では「青龍の偃月刀」「偃月の青龍刀」「大青龍刀」などとも呼ばれ、関羽の武威を象徴する武器として扱われるもので...

大方師

冒頭 大方師(だいほうし)とは、黄巾党において用いられた方師の位階称号の一つで、部将級の指揮者を指す呼び名です。大方・中方・小方は同系列の称で、術者・祈祷師としての方師であることと、その...

衛少督

冒頭 衛少督(えいしょうとく)とは、城門や城内の警備をつかさどる衛士の部隊に属し、その指揮を補佐する下級の武官職を指す呼称です。 概要 「督」は軍事・警備における監督、指揮を意...

南門衛少督

冒頭 南門衛少督(なんもんえいしょうとく)とは、城郭や県城の南門を警備する部隊の指揮系統に属する下級の指揮職を指す呼称です。吉川英治『三国志』では、張飛が「県城の南門衛少督」を務めていた...

黄巾

冒頭 黄巾(こうきん)とは、後漢末に張角を中心に組織された反乱勢力およびその党兵の通称で、結髪を黄色い巾で包む風が全軍に広まり、党員の徽章となったことに由来します。 概要 黄巾...

太守

冒頭 太守(たいしゅ)とは、漢代の地方行政区画である郡の長官で、郡守(ぐんしゅ)とも呼ばれる官職です。作中でも「郡守(郡の長官、即ち太守)」として説明され、地方官としての到達点の一つに数...

校尉

冒頭 校尉(こうい)とは、後漢を中心とする中国の官制における軍事系の官職名で、一定の兵権や警備・監察などの任務を帯びる中堅指揮官級の職です。 概要 吉川英治『三国志』では、武将...

方術

冒頭 方術(ほうじゅつ)とは、古代中国で、祈祷・呪術・道術・仙術・医術などの術法や、その担い手の技芸を広く指す語です。 概要 吉川英治『三国志』では、方術は一方で張角が得た太平...

八卦

冒頭 八卦(はっけ)とは、易経に由来する八つの基本図形で、天地・雷・風・水・火・山・沢など自然や事象の型を象徴化し、占筮や方位観、軍略思想にも結びついた体系です。 概要 吉川三...

王府

冒頭 王府(おうふ)とは、王や諸侯が居住し政務を執る邸宅兼官庁で、王の「宮廷」とその行政機構を指す語です。 概要 三国志の時代、皇帝の朝廷とは別に、魏王など「王」を称する権力者...

破邪攘魔

冒頭 破邪攘魔(はじゃじょうま)とは、邪悪なものを打ち破り、魔性のはたらきをしりぞけることを指す語です。宗教的・呪術的な文脈では、祈祷や法具などによって災厄や妖術の効力を断つ趣旨で用いら...

孫呉

冒頭 孫呉(そんご)とは、孫堅・孫策の基業を継いだ孫権を中心に、江東・江南を地盤として成立した政権で、三国鼎立期の「呉」にあたる国です。小説中でも「南方の強国」として描かれ、長江水系の地...

征賊第一勲

冒頭 征賊第一勲(せいぞくだいいっくん)とは、賊徒を征討した功績のうち、とくに第一等の勲功として朝廷が顕彰する旨を示す言い方です。 概要 吉川英治『三国志』では、黄巾賊の首魁で...

車騎将軍

冒頭 車騎将軍(しゃきしょうぐん)とは、後漢末から三国時代にかけて用いられた将軍号の一つで、中央政府が武人に与える高位の軍職称号です。戦場での実任を伴う場合もあれば、功績に報いるための栄...

松明

冒頭 松明(たいまつ)とは、主に松などの木材や樹脂分を燃やして作る携帯用の火で、夜間行動の照明、合図、戦闘時の火攻めなどに用いられる道具です。 概要 吉川英治『三国志』では、闇...

益州牧

冒頭 益州牧(えきしゅうぼく)とは、後漢の行政区画である益州を統治するために置かれた州牧の官職で、軍政・民政の実権を握る地方長官です。作中では、朝廷が劉焉を「益州の牧」に封じて四川方面の...

武騎校尉

冒頭 武騎校尉(ぶきこうい)とは、漢代の官職名で、「校尉」と呼ばれる武官の一種です。軍中で一定規模の兵を預かり、作戦行動や警衛などを担う職として用いられます。 概要 吉川英治『...

済南相

冒頭 済南相(さいなんしょう)とは、後漢の地方行政区画である「済南」に置かれた長官職で、地方の政治・軍事・司法や租税などを統轄する官です。吉川英治『三国志』では、黄巾の乱鎮圧の戦功により...

五斗米道

冒頭 五斗米道(ごとべいどう)とは、漢中を中心に広まった道教系の教団で、入信のしるしとして米五斗を納める掟があるものです。 概要 五斗米道は漢中の土民のあいだで勢力を伸ばし、病...

左将軍

冒頭 左将軍(さしょうぐん)とは、後漢末の朝廷で用いられた将軍号の一つで、武官に与えられる高位の軍職称号です。軍の統率権を伴う場合もある一方、功績の顕彰や政治的な懐柔として授けられる名目...

右将軍

冒頭 右将軍(うしょうぐん)とは、漢代以来の将軍号の一つで、朝廷の軍制上「将軍」に列する高位の武官職です。戦時の指揮権や方面軍の統率、あるいは功績者への叙任として用いられました。 概要...

三国鼎立

冒頭 三国鼎立(さんごくていりつ)とは、魏・蜀・呉の三国が並び立ち、相互に牽制しあって一国による統一が直ちに実現しない勢力均衡の状態を指す語です。吉川英治『三国志』では、諸葛孔明が「天下...

天下三分の計

冒頭 天下三分の計(てんかさんぶんのけい)とは、諸葛孔明が劉備に示した政略と軍略の大方針で、曹操が北を、孫権が南を押さえる情勢のなかで、劉備が荊州と益州を基盤として第三の勢力を樹立し、鼎...

軍監

冒頭 軍監(ぐんかん)とは、出征軍に付されて軍事行動を監督し、命令の徹底や軍紀の統制、必要により主将の専断を抑える役目を担う官職です。 概要 軍監は、参謀や各部隊の司令、兵站担...

三顧の礼

冒頭 三顧の礼(さんこのれい)とは、目上の者が賢人を迎えるため、同じ相手のもとへ三度おもむいて礼を尽くすことを指す言葉です。吉川英治『三国志』では、劉備玄徳が諸葛亮孔明を迎えるにあたり「...

連環の計

冒頭 連環の計(れんかんのけい)とは、敵の水軍船団を鎖で相互に連結させ、船を散開しにくい状態へ誘導したうえで、火攻めなどで一挙に打撃を与えるための策です。吉川英治『三国志』では、赤壁戦前...

苦肉の計

冒頭 苦肉の計(くにくのけい)とは、自らが肉体的苦痛や処罰を受けて真実味を作り、敵(場合によっては味方も)を欺いて目的を達する計略です。吉川英治『三国志』では、呉の黄蓋が周瑜の意図を承知...

美人計

冒頭 美人計(びじんけい)とは、美女を介して相手の情欲や嫉妬を利用し、内部不和を起こして勢力を崩す謀略です。 概要 武力や正面対決では突破しがたい相手に対し、色恋や寵愛を突破口...

宦官

冒頭 宦官(かんがん)とは、去勢された男性で、後漢の宮中では内廷の雑務や皇帝の側近奉仕を担い、君側に近い地位から政治権力にも関与した内官のことです。民間では宮中の内官を指して宦官と呼び、...

空城の計

冒頭 空城の計(くうじょうのけい)とは、兵力が乏しく城を守り切れない状況で、あえて城門を開放して虚を示し、敵に伏兵や策謀を疑わせて退かせる計略です。 概要 吉川英治『三国志』で...

郎中

冒頭 郎中(ろうちゅう)とは、後漢の朝廷で、宮中や中央官署に属して出仕し、上奏や諫言など政務に関わる官職・官名の一つです。吉川英治『三国志』では、玄徳(劉備)が洛陽の禁門付近で「郎中張均...

大将軍

冒頭 大将軍(たいしょうぐん)とは、後漢の官制における最高位級の武官号で、朝廷の軍事を統轄し、禁軍や諸将を指揮する権限を与えられる職です。宦官勢力や外戚、群雄の権力争いの中で、軍権を正統...

黄門

冒頭 黄門(こうもん)とは、後漢から魏・蜀などで用いられた宮中官署および官職名の一要素で、天子の居所に近い禁中で詔命の取次や機密事務に関わる系統を指す語です。黄門侍郎(こうもんのじろう)...

反間の計

冒頭 反間の計(はんかんのけい)とは、敵や相手陣営の内部に疑心暗鬼や対立を起こさせ、同士討ちや指揮系統の混乱を誘発して戦局を有利にする謀略です。虚報や偽装投降、内通の演出などを通じて、相...

討伐大将軍

冒頭 討伐大将軍(とうばつだいしょうぐん)とは、朝廷が大規模な賊徒・反乱勢力の鎮圧を目的に、討伐軍の指揮権を与えるため任じた「討伐のための大将軍」格の軍事職名です。吉川英治『三国志』では...

監軍

冒頭 監軍(かんぐん)とは、軍の行動や軍紀を監督し、主将の専断を抑えるために置かれる監察役の官を指す言葉です。戦場では作戦の当否や諸将の功罪の報告、軍令の徹底などに関与し、主将と並び立って合...

諸葛連弩

冒頭 諸葛連弩(しょかつれんど)とは、諸葛孔明が考案したとされる連射式の弩で、蜀軍の装備改良の中核に据えられた新兵器です。 概要 作中では、孔明が漢中滞陣の一年に軍制と兵器を大...

屯田制

冒頭 屯田制(とんでんせい)とは、戦乱で荒廃した土地や不足しがちな軍糧を補うため、国家や軍が主導して開墾と耕作を組織化し、兵や民を一定の規律の下で農に従事させる制度です。 概要 吉川英...

河南尹

冒頭 河南尹(かなんいん)とは、後漢王朝の首都洛陽周辺を管轄した河南郡の行政長官で、都城の治安・司法・租税など広い政務を担う官職です。将軍号などの武官職と併せて任じられることもあり、中央...

別部司馬

冒頭 別部司馬(べつぶしば)とは、漢代の軍制で、正規の主力とは別に編成された部隊や臨時の軍の指揮・監督に当たる武官職の一つです。 概要 「別部」は本隊から分かれた一隊を指し、「司馬」は...

県尉

冒頭 県尉(けんい)とは、漢代の地方行政単位である県に置かれた武官的官職で、治安維持や犯罪取締りなどを担う役目です。吉川英治『三国志』では「片田舎の一警察署長」と比喩される程度の小官とし...

曹魏の屯田

冒頭 曹魏の屯田(そうぎのとんでん)とは、戦乱で荒廃した農地と人口を再編し、国家と軍の食糧基盤を確保するために、許都を中心として実施された農耕奨励・生産統制の政策です。 概要 ...

禅譲

冒頭 禅譲(ぜんじょう)とは、天子が自発的な譲位という形式をとって、帝位を他者に譲る政治的手続きです。王朝交替を正当化する理念としては、古代の堯が舜に位を譲ったという先例が引かれます 。...

督郵

冒頭 督郵(とくゆう)とは後漢の郡県支配において、地方の県や属吏を巡察し、違法や不正、実績の虚偽などを糺すために上級機関から派遣される監察系の官吏です。吉川英治『三国志』では「天子の使い...

議郎

冒頭 議郎(ぎろう)とは、朝廷で政務に意見を述べて参与する役職で、小説中では「参議という意味の役」と説明されます。 概要 議郎は、枢密の政事にも関わり得る立場として描かれ、霊帝...

挟天子以令諸侯

冒頭 挟天子以令諸侯(きょうてんしいれいしょこう)とは、天子を自陣営の保護下に置き、その権威を用いて諸侯に命令し、政治的正統性を掌握する方策です。 概要 後漢末、都が兵乱で荒廃...

銅雀台

冒頭 銅雀台(どうじゃくだい)とは、曹操が河北の鄴城近く、漳河のほとりに築いた高大な楼台建築です。造営の中心となる台を銅雀台とし、左右に玉龍台・金鳳台を配し、空中に反り橋を架けて連絡させ...

定軍山の戦い

冒頭 定軍山の戦い(ていぐんざんのたたかい)とは、漢中の要地である定軍山周辺をめぐって、蜀軍(劉備方)と魏軍(曹操方)が衝突し、蜀の黄忠が魏の主将級である夏侯淵を討ち取った戦いです。 ...

夷陵の戦い

冒頭 夷陵の戦い(いりょうのたたかい)とは、蜀の帝玄徳(劉備)が呉を討って長江上流の夷陵方面へ進軍し、呉の大都督陸遜の用兵によって蜀軍が大敗して戦局が決した一連の会戦です。蜀軍は巫峡・建...

巡察使

冒頭 巡察使(じゅんさつし)とは、天子の命を奉じて地方へ出向き、官吏や豪族の不正、軍功の偽り、自称の官爵などを糺すために巡回する監察の使節です。作中では「天子の使い」「勅使」の一種として...

濡須口の戦い

冒頭 濡須口の戦い(じゅしゅこうのたたかい)とは、長江下流の要地である濡須の河口付近をめぐって、主に魏と呉が衝突した一連の会戦を指す呼称です。呉の都建業に近い防禦線であり、ここを破られる...

漢中争奪戦

冒頭 漢中争奪戦(かんちゅうそうだつせん)とは、蜀の劉備軍が漢中を攻略し、これを魏の曹操が奪回しようとして両軍が漢中一帯で衝突した一連の戦いです。漢中は肥沃で生産が多く、国境防衛の要と位...

樊城の戦い

冒頭 樊城の戦い(はんじょうのたたかい)とは、関羽が荊州軍を率いて魏の要地樊城を包囲し、守将曹仁を追い詰める一方、魏の援軍于禁・龐徳らを洪水を機に撃破して大勝するが、背後で荊州が動揺して...

六出祁山

冒頭 六出祁山(りくしゅつきざん)とは、蜀漢の丞相・諸葛亮孔明が、魏の中枢である長安方面へ進出するため、要衝の祁山を拠点として繰り返し出兵した一連の北伐を「六度(六回)祁山に出る」と数え...

九伐中原

冒頭 九伐中原(きゅうばつちゅうげん)とは、蜀漢が魏の支配する中原へ繰り返し軍を進めた遠征を、回数を数えて「九度の伐(う)ち入り」と総称する言い方です。 概要 「中原」は中国の...

中平

冒頭 中平(ちゅうへい)とは、後漢の霊帝(在位168-189)が用いた年号の一つで、黄巾の乱以後の動揺期を数える年代表示です。作中でも「時は、中平六年の夏だった」として、霊帝の病と宮廷中...

五虎大将軍

冒頭 五虎大将軍(ごこだいしょうぐん)とは、蜀の劉備が漢中王として即位したのち、関羽・張飛・馬超・黄忠・趙雲の五将をひとまとめに任じた、蜀の最高位級の軍職です。 概要 建安二十...

虎臣

冒頭 虎臣(こしん)とは、虎のように勇猛で、主君の左右にあって護衛や軍事の中枢を担う忠勇の臣下をたとえる昔の言い方です。 概要 中国の古典語では、虎は猛威・武勇の象徴であり、そ...

江表十二虎臣

冒頭 江表十二虎臣(こうひょうじゅうにこしん)とは、長江以南の呉の武将のうち、勇猛と軍功で知られる十二名を一括して呼ぶ呼称です。吉川英治『三国志』では、周瑜配下や孫権軍の主力として、韓当...

魏の五将

冒頭 魏の五将(ぎのごしょう)とは、魏の中核をなした有力武将のうち、張遼(ちょうりょう)・楽進(がくしん)・于禁(うきん)・張郃(ちょうこう)・徐晃(じょこう)の五名を、まとめて呼ぶ用語...

八陣図

冒頭 八陣図(はちじんず)とは、八門に区分した陣法として説明され、攻め手を迷わせ分断しつつ、要所から討って利を得ることを狙う布陣です。 概要 吉川英治『三国志』では、諸葛亮(孔...

典軍

冒頭 典軍(てんぐん)とは、軍事をつかさどる役目を指す官職名です。字義としての「典」は「つかさどる」意で、軍の指揮・統制に関わる実務を担当する職掌を表します。 概要 吉川英治『...

建安文学

冒頭 建安文学(けんあんぶんがく)とは、後漢末の建安年間を中心に、曹操政権の周辺で隆盛した詩文の総称です。吉川英治『三国志』では、建安の年次が政局の区切りとして語られ、たとえば建安九年の...

竹林の七賢

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列侯

冒頭 列侯(れっこう)とは、漢代以来の爵位の一種で、国家から封地と爵号を与えられて諸侯の列に連なる身分のことです。曹操が政権を整える過程で「旧臣十三人を列侯に封じ」たように、功臣を遇する...

建安七子

冒頭 建安七子(けんあんしちし)とは、後漢末の建安年間に、曹操政権の周辺で文名を高めた七人の文人をまとめて呼ぶ語です。建安は後漢献帝の年号で、作中でも「建安七年」などの形で時代を示す区切...

大尉

冒頭 大尉(たいい)とは後漢末から魏にかけて朝廷の重職として置かれた官職名で、国家の軍政を統轄する最高位級の文武官を指します。 概要 大尉は、朝廷の中枢に位置する職として、政務...

清談

冒頭 清談(せいだん)とは、政治的利害や実務から距離をおき、人物評・玄理・名教などを題材に「清らかな言葉」で交わす知識人層の談論文化です。 概要 「清」は俗務や功利から離れた態...

三国志正史

冒頭 三国志正史(さんごくしせいし)とは、三国時代の魏・蜀・呉に関する歴史記述のうち、後世に「史書としての本文」とみなされる系統を指す呼び名です。吉川英治『三国志』では、物語の典拠として...

陳寿

冒頭 陳寿(ちんじゅ)とは、三国時代の魏・蜀・呉の事績をまとめた正史「三国志」の編者として知られる、晋代の史官です。吉川英治の小説では、孔明の臨終などについて「原書三国志の描写」が精細で...

禁門

冒頭 禁門(きんもん)とは、天子のいる宮城や内裏の門、またはその門によって区切られる禁中の出入り口を指す語で、許可なく兵馬や外臣が立ち入れない領域の境界を意味します。 概要 禁...

宮闕

冒頭 宮闕(きゅうけつ)とは、天子の宮城とその門闕を指す語で、転じて宮中や朝廷中枢そのものを意味する言葉です。吉川英治『三国志』では「宮闕《きゅうけつ》の内外」のように、禁中の建物群とそ...

裴松之

冒頭 裴松之(はいしょうし)とは、南朝宋の官人・学者で、陳寿の史書「三国志」に大規模な注釈を施して本文と異説を併載し、後世に流通する「三国志」理解の基盤を作った人物です。史書としての「三...

司隷校尉

冒頭 司隷校尉(しれいこうい)とは、後漢を中心に、都のある司隷地域を管轄し、京師の治安・監察・摘発を担った高位の官職です。袁紹が「漢室の司隷校尉の職」にある官として登場し、宮中の政変に際...

羅貫中

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司徒

冒頭 司徒(しと)とは、後漢から魏などにかけて置かれた最高位級の官職で、三公の一つに数えられる文官職です。董卓が献帝擁立後に楊彪を司徒に任じるなど、朝廷人事の要職として登場します。 概...

曹操の求賢令

冒頭 求賢令(きゅうけんれい)とは、群雄が割拠する乱世において、政治や軍事を担いうる有能な人材を広く募り、仕官を促すために出される布告や命令です。 概要 吉川英治『三国志』の曹...

孫呉の海洋進出

冒頭 孫呉の海洋進出(そんごのかいようしんしゅつ)とは、江東を基盤とする孫氏政権が、長江の水運と沿海の資源を国家の強みとして、水軍力・造船力・沿岸支配を拡充していく動きを指す言い方です。...

蜀漢の南征

冒頭 蜀漢の南征(しょくかんのなんせい)とは、蜀(蜀漢)の丞相・諸葛亮(孔明)が、益州南部の南蛮勢力を討伐・服属させて、国内の後顧の憂いを断とうとした遠征です。魏・呉と対峙するうえで、背...

諸葛亮の北伐

冒頭 諸葛亮の北伐(しょかつりょうのほくばつ)とは、蜀漢の丞相・諸葛亮(孔明)が、漢中から魏の関中・中原方面へ軍を進め、長安などの要地を圧して国勢の転換を図ろうとした一連の遠征作戦です。...

御林

冒頭 御林(ぎょりん)とは、皇帝の居所である宮城や禁門を守衛し、必要に応じて政変時の実力部隊ともなる近衛兵力を指す呼称です。吉川英治『三国志』では「御林の近衛兵」「御林軍(近衛兵)」とし...

十八路諸侯

冒頭 十八路諸侯(じゅうはちろしょこう)とは、董卓の専横を討つ名目で糾合された、諸州・諸国の軍勢連合を指す呼称です。吉川英治『三国志』では「会合の諸侯十八ヵ国。兵力数十万」とされ、第一鎮...

近衛兵

冒頭 近衛兵(こんえいへい)とは、皇帝や宮城を護衛し、禁門や内裏の警備、儀仗、政変時の実力行使などを担う親衛の兵です。吉川英治『三国志』では「御林軍(近衛兵)」として示され、宮廷の武力基...

戒厳令

冒頭 戒厳令(かいげんれい)とは、戦乱や非常事態に際して、軍事力を背景に都市や要地の出入口を封鎖し、通行や活動を強く制限して治安と統制を維持するための臨時の命令です。 概要 平...

反董卓連合

冒頭 反董卓連合(はんとうたくれんごう)とは、後漢末、董卓が朝廷の実権を握って洛陽を支配したことに対し、関東側の諸侯が「董卓討伐」を名目に結成した連合軍です。吉川英治『三国志』では、陳留...

外戚

冒頭 外戚(がいせき)とは、皇帝の母方・后妃側の親族として、宮廷権力に強い影響を及ぼし得る一門のことです。 概要 後漢末の宮廷では、皇帝の近親として政治に参与しやすい外戚と、宮...

百官

冒頭 百官(ひゃっかん)とは、朝廷に属する諸官人、すなわち多数の官職者をひとまとめに指す呼称です。 概要 後漢から三国時代の国家運営は、皇帝のもとで官僚制によって支えられ、その...

党錮の禁

冒頭 党錮の禁(とうこのきん)とは後漢末、朝廷の宦官勢力と対立した士人官僚の一派が「党人」とみなされ、逮捕・投獄や官職追放、仕官停止などの処分を受けた政治的禁圧です。桓帝・霊帝期の政局が...

赤壁の戦い

冒頭 赤壁の戦い(せきへきのたたかい)とは、後漢末の建安十三年(二〇八)ごろ、曹操軍と孫権・劉備連合軍が長江(揚子江)流域の赤壁・烏林一帯で戦った水陸の会戦です。吉川英治『三国志』では「...

刺史

冒頭 刺史(しし)とは、後漢の州に置かれた官で、州全体を管轄する知事に近い地位です。作中でも刺史は「州の知事」と説明され、郡の長官である太守より上位の地方官として位置づけられています。 ...

官渡の戦い

冒頭 官渡の戦い(かんとのたたかい)とは、後漢末に曹操と河北の袁紹が、河南北方の要地官渡を挟んで長期に対陣し、補給線と幕僚運用の優劣が勝敗を決した会戦です。袁紹が河北諸州の大軍を官渡へ集...

長坂の戦い

冒頭 長坂の戦い(ちょうはんのたたかい)とは、曹操軍の大追撃を受けて劉備軍が潰走する途中、荊州の当陽付近の長坂坡や長坂橋周辺で起きた一連の戦闘と混乱を指す呼称です。曹操が諸将を率いて長坂...

御史

冒頭 御史(ぎょし)とは、皇帝直属の監察官として、官吏の不正を糾弾し、政務や法の運用を監督するための官職群です。 概要 中国の官制における御史は、地方官や中央官の行状を調べ、弾...

虎牢関の戦い

冒頭 虎牢関の戦い(ころうかんのたたかい)とは、董卓が洛陽の南方にある要害虎牢関を拠点に諸侯連合軍の進撃を阻み、先鋒の呂布が関外で迎え撃った一連の会戦です。虎牢関は洛陽から南へ五十余里の...

桃園の誓い

冒頭 桃園の誓い(とうえんのちかい)とは、劉備(玄徳)・関羽・張飛の三人が、桃の花が盛りの園に祭壇を設け、天地の神祇に誓って義兄弟の約束を結んだ義盟の儀礼です。 概要 三人は牛...

髀肉の嘆

冒頭 髀肉の嘆(ひにくのたん)とは、志を果たす機会を得られず、徒らに日を過ごして武功も立てられない境遇を、太腿の肉が増えることにたとえて嘆く言い回しです。 概要 「髀肉」は髀、...

水魚の交わり

冒頭 水魚の交わり(すいぎょのまじわり)とは、水と魚が離れがたく共にあるように、きわめて親密で相互に不可欠な関係をいうたとえです。 概要 「水」は相手を生かす環境や支えを、「魚...

司空

冒頭 司空(しくう)とは、後漢から魏晋にかけての中央官職で、太尉・司徒と並ぶ三公の一つに数えられた高位の官です。董卓が献帝擁立後に荀爽を司空へ任じた例が見えるように、政権の中枢を固めるた...

泣いて馬謖を斬る

冒頭 泣いて馬謖を斬る(ないてばしょくをきる)とは、情としては惜しみ涙を流すほどの相手であっても、公の規律や大義を守るためには処罰を断行する、という故事成語です。 概要 蜀の諸...

老驥伏櫪

冒頭 老驥伏櫪(ろうきふくれき)とは、老いた駿馬が厩(うまや)の柵につながれて伏していても、なお遠くを走る志を失わない、という趣旨を述べた漢語成句です。 概要 字義は「老驥(老...

周郎赤壁

冒頭 周郎赤壁(しゅうろうせきへき)とは、呉の若き都督で「周郎」と称された周瑜と、長江流域で行われた赤壁の戦いとを結びつけて言う語で、赤壁における周瑜の統率と計略を代表させた呼び方です。...

既生瑜何生亮

冒頭 既生瑜何生亮(すでにゆをしょうじて、なにぞまたりょうをしょうぜしむ)とは、周瑜が自らの不運と宿命を嘆き、天が周瑜を世に生ませながら、なぜさらに諸葛亮(孔明)という同時代の大才を生じ...

青州兵

冒頭 青州兵(せいしゅうへい)とは、後漢末に青州で蜂起した黄巾賊の降兵などを吸収して編成された、曹操配下の大兵力の一群です。曹操が青州の黄巾勢を討伐したのち、降兵三十万を得、さらに領民か...

丹陽兵

冒頭 丹陽兵(たんようへい)とは、揚州の丹陽郡に属する兵士、または丹陽出身者を中核に編成された部隊を指す呼称です。地名を冠して「どこの兵か」を示す言い方で、同郷の結束や地縁を基盤にした軍...

中部掾史

冒頭 中部掾史(ちゅうぶえんし)とは、後漢の洛陽近辺を管轄する河南の官府に置かれた属吏で、掾史という長官補佐の実務官が、担当区域の一つである中部を受け持った職名です。 概要 掾...

白耳兵

冒頭 白耳兵(はくじへい)とは、蜀漢の劉備の配下に置かれたとされる精鋭部隊で、主として親衛・近衛的な任務を担ったと伝えられる兵の呼称です。 概要 白耳兵は、主君の身辺警護や中軍...

十常侍の乱

冒頭 十常侍の乱(じょうじょうじのらん)とは、後漢末の洛陽宮廷で権勢をふるった宦官集団十常侍が、外戚の何進と対立して殺害・粛清され、その過程で皇帝らが宮中から連れ去られるなど宮城と都が大混乱...

白毦兵

冒頭 白毦兵(はくじへい)とは、蜀漢の君主劉備の麾下に属したとされる精鋭の親衛・近衛部隊で、兜や旗などに「白い毦(けものの尾毛で作る飾り)」を用いたことに由来する呼称です。軍中では主君の...

虎豹騎

冒頭 虎豹騎(こひょうき)とは、曹操政権が有した精鋭騎兵の呼称で、近衛・先鋒として運用されたとされる部隊です。吉川英治『三国志』では「虎豹騎」の語そのものは前面に出にくい一方、曹操が「精...

太尉

冒頭 太尉(たいい)とは、後漢王朝の最高位に近い中央官職の一つで、朝廷の軍事・警衛に関わる重臣として位置づけられる官名です。作中では「太尉|楊彪」のように、朝廷側の公卿が帯びる肩書として...

左軍校尉

冒頭 左軍校尉(さぐんこうい)とは、後漢王朝の軍制における官職名で、宮廷・都城の警衛や非常時の軍事行動に関わる「左軍」を統率する校尉です。 概要 校尉は将軍より下位に位置づけら...

無当飛軍

冒頭 無当飛軍(むとうひぐん)とは、蜀漢が編成したとされる精鋭部隊の一種で、険阻な地形での機動と戦闘に適応した兵を指す呼称です。 概要 名称の「飛軍」は、騎兵に限らず迅速な行軍と展開を...

九錫

冒頭 九錫(きゅうしゃく)とは、皇帝が功臣に与える九種の特別な賜与で、臣下としての栄誉を極めたことを示す礼制です。曹操が「魏公」となり九錫の儀仗に護られる身となった経緯が述べられます 。...

右軍

冒頭 右軍(うぐん)とは、軍勢を中軍・左軍・右軍などに分けて運用する際の、右翼側に配置される部隊区分の一つです。戦場での展開や進軍路の分担、護衛の配置などを明確にするために用いられます。...

封禅

冒頭 封禅(ほうぜん)とは、天子が泰山などの名山で天と地に祭祀を行い、天下統治の正当性と太平を奉告する国家的な大典です。「封」は泰山の頂で天に告げて土を封じる儀、「禅」は山の麓で地に報い...

後軍校尉

冒頭 後軍校尉(ごぐんこうい)とは、漢代の軍制で「校尉」という武官職のうち、軍の編成区分である後軍を管掌する将校を指す呼称です。吉川英治『三国志』では、洛陽の政変前後に、左軍校尉などと並んで...

禁廷

冒頭 禁廷(きんてい)とは、天子の居所である宮城の内、特に朝廷の政務や儀礼が行われる中枢部を、部外者の立入りが禁じられた場所として指す言葉です。吉川英治『三国志』では、同趣旨の語として禁...

門閥貴族

冒頭 門閥貴族(もんばつきぞく)とは、特定の名門の家柄が、官職・人脈・学識(儒学的教養)などを世襲的に蓄積し、政治社会で継続的に優位を占める支配層のことです。 概要 三国志の時...

豪族

冒頭 豪族(ごうぞく)とは、地方社会で大きな財力と人脈、武力動員力を持ち、郡県の政治や軍事に影響を及ぼした有力家・有力者層のことです。 概要 後漢末の動乱期には、中央の統制がゆ...

寒門

冒頭 寒門(かんもん)とは、家が貧しく、家格や門地の高くない家柄をいう語です。転じて、そのような家に生まれた人物の出自や境遇を指して用いられます。 概要 「門」は家門・家柄、「...

伝国の玉璽

冒頭 伝国の玉璽(でんこくのぎょくじ)とは、天子の印章として国土の継承と正統を示す朝廷の宝器です。孫策の周辺では「玉璽といえば、天子の印章」と説明され、これを持つことが帝位僭称の根拠にな...

火計

冒頭 火計(かけい)とは、火を用いて敵の陣営・艦船・城郭などを焼き、戦力と秩序を同時に崩すための計略です。狭隘な地形や草木の多い場所、風向・乾湿などの条件が整う局面でとくに警戒され、「敵...

水計

冒頭 水計(すいけい)とは、水流や増水・洪水などの自然条件を利用し、敵陣や城郭を崩す、あるいは進退を封じて戦機を作るための兵法上の計略です。 概要 水計は、堰や土嚢で川をせき止...

伏兵

冒頭 伏兵(ふくへい)とは、敵に気づかれぬよう兵を潜ませ、通過や油断の瞬間に一斉に起って攻撃する待ち伏せの兵力です。吉川英治『三国志』では、退却路での追撃や山林・低地・谷間など地形を使っ...

奇襲

冒頭 奇襲(きしゅう)とは、敵が備えを整える前の隙をねらい、予期しない時刻・経路・兵力運用によって急襲し、局地で優位を得ようとする戦法です。 概要 吉川英治『三国志』では、奇襲...

轅門

冒頭 轅門(えんもん)とは、軍営の出入口に設けられる陣門のことで、もとは戦車の轅を組んで門形にしたことに由来するとされる呼称です。軍の内外を画す境界であると同時に、将帥の権威を示す儀礼・...

持久戦

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宗廟社稷

冒頭 宗廟社稷(そうびょうしゃしょく)とは、王朝の祖先をまつる宗廟と、土地神・穀物神をまつる社稷を併せた語で、転じて国家・王統そのものを指す言い方です。董卓が「宗廟社稷を護りかためて」仁...

籠城戦

冒頭 籠城戦(ろうじょうせん)とは、城壁や濠などの防御施設を利用し、守備側が城内に兵と物資を集めて城門を閉じ、外から攻め寄せる敵軍を防ぎつつ持久を図る戦い方です。吉川英治『三国志』では「...

都督

冒頭 都督(ととく)とは、軍を統率し作戦と軍政を管掌するために置かれる高級武官の官名で、一定の方面軍や兵種をまとめて指揮する職です。吉川英治『三国志』では、水軍の指揮官として「水軍大都督...

丞相

冒頭 丞相(じょうしょう)とは中国の古代王朝における最高位級の宰相官で、天子を補佐して国家の政務全般を統轄する職です。吉川英治『三国志』では、曹操が「曹丞相」と呼ばれ丞相府を構えて政務・...

虎賁中郎将

冒頭 虎賁中郎将(こほんちゅうろうしょう)とは、漢代の官職名で、宮廷の警衛を担う虎賁の軍を統率する中郎将級の武官です。吉川英治『三国志』では、董卓配下の李粛が「虎賁中郎将」の職にある者と...

社稷

冒頭 社稷(しゃしょく)とは、土地の神である社と穀物の神である稷をあわせた語で、転じて国家そのもの、また国家の安泰を指す言葉です。 概要 中国の王朝国家では、君主が天地・祖先と...

冒頭 牧(ぼく)とは、後漢末の行政区分である州を統治する長官を指す官職名で、一般に州牧ともいうです。吉川英治『三国志』では「徐州の牧」や「荊州の牧」のように、一定地域の支配権を公的に裏づ...

前将軍

冒頭 前将軍(ぜんしょうぐん)とは、漢代以来の将軍号の一つで、軍制上の序列において「前」を冠して先鋒や前線方面の軍事を統ぶ立場を示す官職名です。位階としては「大将軍」など最高位の将軍号に...

県令

冒頭 県令(けんれい)とは、郡の下に置かれた行政区画である県を統治する長官で、民政・裁判・租税など県政一般を管掌する官職です。吉川英治『三国志』では、龐統が耒陽県の県令として赴任する例が...

従事

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騎都尉

冒頭 騎都尉(きとい)とは、後漢を中心に用いられた武官の官職名で、都尉の一種として騎兵の指揮や宮廷・中央軍の軍務に関わる地位です。 概要 「都尉」は軍事・警備を担う中級の武官層を指し、...

帝位廃立

冒頭 帝位廃立(ていいはいりつ)とは、在位中の皇帝を廃して退け、別の人物を新たに皇帝に立てることです。後漢末の政局では、皇帝の正統性を左右するため、軍事権力者の専横や簒奪の意思と結びつい...

呂布と貂蝉

呂布(りょふ) 冒頭 呂布(りょふ)とは、後漢末の武将で、字は奉先とされ、方天戟を手に赤兎馬を駆って戦場で名を知られた人物です。丁原の養子として登場し、のち董卓の配下に入ってその護衛の...

省中

冒頭 省中(しょうちゅう)とは、後漢王朝の宮廷における禁中寄りの政務空間や、そこで行われる朝廷中枢の場を指す語です。吉川英治『三国志』では、董卓が百官を集めて大饗宴を開いた場所として用い...

現皇帝

冒頭 現皇帝(げんこうてい)とは、その時点で帝位にある君主を指す呼び名です。同義の敬称として今上(きんじょう)が用いられ、臣下が直接の諱や追号を避けて奏上・言及する際の表現となります。魏...

中軍校尉

冒頭 中軍校尉(ちゅうぐんこうい)とは、後漢の軍制における校尉の官職の一つで、宮廷や軍の中枢に属する兵を統率する役目を指す呼称です。 概要 校尉は将軍より下位にあたり、一定規模...

禁中

冒頭 禁中(きんちゅう)とは、天子の居所である宮城の内側、とくに政務や儀礼が行われる宮中一帯を指す語です。外部の者が自由に出入りできない区域であるため、禁門などの門によって厳重に区画され...

太傅

冒頭 太傅(たいふ)とは、後漢から三国時代にかけて置かれた高位の文官職で、君主や皇太子を補佐し、政治上の助言や儀礼上の監督を担う地位です。吉川三国志では、劉備が漢中王に即いた際に嫡子劉禅...

軍法

冒頭 軍法(ぐんぽう)とは、軍隊の行動を統制し、命令違反や掠奪などの罪を裁くための規律や刑罰の体系です。戦場では迅速な統率が必要なため、軍法はしばしば斬罪などの重罰をともない、全軍の秩序...

禁裡

冒頭 禁裡(きんり)とは、天子の居所である宮城、とくに皇帝の居住区域を指す呼称です。吉川英治『三国志』では、洛陽などの正規の宮城だけでなく、帝が移動して仮に御所を置いた場所も「御所となれ...

侍中

冒頭 侍中(じちゅう)とは、後漢から三国時代にかけて置かれた宮中の近侍官で、天子の側近として奏聞や助言、詔勅に関わる機密の取次ぎなどを担った官職です。作中では宮中の要職として、人物の政治...

宗廟

冒頭 宗廟(そうびょう)とは、王朝・国家が祖先(歴代君主や宗族の祖)を祀るために設ける廟で、王統の継続と正統性を象徴する施設です。皇帝が臣下に「国家の宗廟が保たれている」と述べて、国家存...

九月朔日

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璽綬

冒頭 璽綬(じじゅ)とは、天子や皇后などが身分と権威を示すために帯びる印璽と、その印に付属する組紐や房などの飾りを指す語です。吉川英治『三国志』では、廃立や処罰の場面で「璽綬を解く」「璽...

尚書

冒頭 尚書(しょうしょ)とは、後漢から魏・蜀・呉にかけて中枢の政務を扱った官職、またその官府組織を指す語です。詔勅の起草・奏上の取次ぎ・法令や人事の運用など、皇帝権力を実務面で支える職掌...

相国

冒頭 相国(しょうこく)とは、皇帝を補佐して政務の中枢を統べる最高位級の官職です。吉川英治『三国志』では、董卓が献帝擁立後に自らを相国に封じ、百官の任免を独断し、宮中でも沓をはき剣を帯びて殿...

冀州牧

冒頭 冀州牧(きしゅうぼく)とは、後漢の州冀州を管轄する地方長官で、行政と軍事の実権を握る官職です。吉川英治『三国志』では「冀州の牧、韓馥」として現れ、冀州の支配者を指す呼称として用いら...

初平

冒頭 初平(しょへい)とは後漢の年号の一つで、献帝の治世初期に用いられた改元名です。董卓が朝廷を専断し、献帝を擁立した直後に「年号も初平元年と改められた」と示され、政権の実権が董卓側に移...

初平元年

冒頭 初平元年(しょへいがんねん)とは、後漢の献帝(けんてい)の治世で用いられた元号「初平」の第1年を指す年号表記です。吉川英治『三国志』では、董卓(とうたく)が献帝を擁立して朝廷の実権...

七宝剣

冒頭 七宝剣(しっぽうけん)とは、七宝をちりばめた装飾を持つ家宝級の名刀として作中に現れる宝剣です。王允の家に伝来する秘蔵の剣で、董卓暗殺の手段として曹操に貸し与えられます。 概要 ...

北都尉

冒頭 北都尉(ほくとい)とは、後漢の都である洛陽に置かれた、宮城や禁中の警備・取締りにあたる武官職です。吉川英治『三国志』では、曹操が二十歳で初めて就いた官職として示され、任務は皇宮の警...

治世の能臣、乱世の姦雄

冒頭 治世の能臣、乱世の姦雄(ちせいののうしん、らんせいのかんゆう)とは、平時には有能な臣下として秩序に奉仕する一方、乱世には権謀をもって覇を競う存在となる、という人物評です。吉川英治『...

征討軍

冒頭 征討軍(せいとうぐん)とは、朝廷や政権が反乱・叛乱勢力、あるいは服属しない外地勢力を武力で討伐するために編成する出征軍の総称です。 概要 「征」は外地へ出て攻めること、「...

驍騎校尉

冒頭 驍騎校尉(ぎょうきこうい)とは、後漢王朝の軍制における武官の官職名で、騎兵を管掌する校尉職の一つです。 概要 校尉は将軍や都尉などの上位武官の下で、一定の兵を率いて軍務・...

董相国

冒頭 董相国(とうしょうこく)とは、後漢末に朝廷の実権を握った董卓(とうたく)が自ら称した相国の官位にもとづく呼称です。董卓は天子を擁して後見を任じ、諸大臣の上位に立つものとして太政相国...

丞相府

冒頭 丞相府(じょうしょうふ)とは、丞相が政務を執り、配下の官吏が出仕して行政・軍事の実務を処理する官庁兼居所のことです。 概要 丞相は皇帝を補佐する最高位級の官職で、丞相府は...

万戸侯

冒頭 万戸侯(ばんここう)とは、封土の「万戸」すなわち一万戸ぶんの租税・役務などを基盤として与えられる侯爵位で、きわめて大きな恩賞として扱われる爵号です。 概要 「侯」は漢代の...

道尉

冒頭 道尉(どうい)とは、地方の関所や交通の要所などで、守備兵を率い、通行の監察や治安維持を担う尉官です。吉川英治『三国志』では、曹操を捕縛する場面で「関門兵の隊長、道尉|陳宮」として現...

密詔

冒頭 密詔(みっしょう)とは、天子が人目を避けて特定の臣下に下す秘密の詔書です。公的な詔勅と異なり、宮中の監視や権臣の影響を避けて意思を伝えるため、伝達や保管にも秘匿の工夫を伴います。 ...

後将軍

冒頭 後将軍(こうしょうぐん)とは、後漢末から三国時代にかけて用いられた将軍号の一つで、前将軍・左将軍・右将軍などと並ぶ高位の武官称号です。 概要 将軍号は、朝廷が武人に与える官位であ...

奮武将軍

冒頭 奮武将軍(ふんぶしょうぐん)とは、後漢末の官職体系で用いられた将軍号の一つで、武功を励まし軍事を統率する権限と威信を与えるための称号です。討伐・鎮圧や方面軍の指揮など、軍事的任務を...

盟主

冒頭 盟主(めいしゅ)とは、複数の軍勢や諸侯が共同の目的で結ぶ盟約において、全体の指揮・統率を委ねられる中心人物のことです。吉川英治『三国志』では、義兵が蜂起して董卓討伐を目指す諸将が「...

白旄

冒頭 白旄(はくぼう)とは、白い獣毛などを飾りとして付した軍中の儀仗で、旗や鉾先の標識として用いられるものです。吉川英治『三国志』では、黄鉞などと並ぶ軍令・権威の象徴として現れます。 ...

黄鉞

冒頭 黄鉞(こうえつ)とは、軍権を象徴する儀仗の一つで、主将や統帥に委ねられる指揮権・処断権を示す鉞(まさかり)です。吉川英治『三国志』では「白旄黄鉞」と並べて、総帥の周囲に立つ親衛・儀...

兵符

冒頭 兵符(へいふ)とは、軍の出動や守備の交代などを命じる権限を証明するための符号で、所持者の命令が正当であることを示す軍政上の信任具です。壇上の盟約や任命儀礼では、白旄・黄鉞などの軍権...

皇天后土

冒頭 皇天后土(こうてんこうど)とは、天をつかさどる神聖な天と、地をつかさどる神聖な地を並べて称え、誓い・祈り・訴えの相手として呼びかける定型句です。吉川英治『三国志』では「皇天后土、祖...

十八鎮

冒頭 十八鎮(じゅうはっちん)とは、董卓討伐を掲げて各地の諸侯が陳留を中心に集合し、軍を「第一鎮」以下の部隊単位に分けて布陣した連合軍の呼称です。会合した勢力は「諸侯十八ヵ国」とも数えら...

十七鎮

冒頭 十七鎮(じゅうしちちん)とは、董卓打倒を名目に関東の諸侯が挙兵した際、連合軍を第一鎮から第十七鎮までの軍勢単位に区分して数えた呼称です。袁紹・曹操らが本営に集まり、戦況挽回の軍議を...

平原県令

冒頭 平原県令(へいげんけんれい)とは、後漢の地方行政区画である平原県に派遣された長官で、県政と治安・徴税などを統括する官職です。 概要 「県令」は県のトップに当たる地方官で、...

青龍偃月刀

冒頭 青龍偃月刀(せいりゅうえんげつとう)とは、関羽が用いる長柄の大刀で、刃の形を偃月にたとえて「偃月刀」とも呼ばれる武器です。吉川英治『三国志』では「青龍刀」「大青龍刀」とも記され、八...

河内太守

冒頭 河内太守(かだいたいしゅ)とは、後漢の地方行政区画である河内郡を統治する長官で、郡政と軍事動員を担う官職です。吉川英治『三国志』では、反董卓連合に加わる諸侯の一人として「河内郡の太...

燕人

冒頭 燕人(えんじん)とは、中国古代の地名「燕」に属する土地の出身者、または燕地方の人を指す言い方です。 概要 漢代から三国時代にかけて、人名の前に出身地を冠して「某地人・某某...

虎牢関の三戦

冒頭 虎牢関の三戦(ころうかんのさんせん)とは、董卓軍が洛陽南方の要害虎牢関に拠った際、関前の野戦で呂布が劉備・関羽・張飛の三人を相手に激闘し、のちにこの一日の戦いを指して呼ばれる呼称で...

十八ヵ国

冒頭 十八ヵ国(じゅうはっかこく)とは、後漢末に董卓討伐を名目として、諸州の有力諸侯が連合して編成した大規模な軍事同盟を指す呼称です。 概要 吉川英治『三国志』では、曹操の計画...

諸侯

冒頭 諸侯(しょこう)とは、天子の下に爵位や封土を与えられた諸国の君主・領主の総称で、後漢末の文脈では州牧・刺史・太守などの地方官が軍事力を背景に自立し、各地で割拠する有力者を広く指す呼...

郡守

冒頭 郡守(ぐんしゅ)とは、郡を統治する長官の官職で、太守(たいしゅ)と同義に用いられる呼称です。吉川英治『三国志』でも「郡守(郡の長官、即ち太守)」として説明されます 。 概要 ...

九族

冒頭 九族(きゅうぞく)とは、罪人本人だけでなく、その近親一門までを同罪として処罰の対象に含めるという、古代中国の連座的な刑罰観念を指す語です。 概要 「一人謀叛すれば九族滅す」という...

遷都

冒頭 遷都(せんと)とは、王朝の都を別の地へ移すことです。 概要 吉川英治『三国志』では、遷都は単なる行政上の移転ではなく、天子の所在を握って政権の正統性と実権を掌握するための...

朝議

冒頭 朝議(ちょうぎ)とは、皇帝のいる朝廷で、百官が政務・軍事・人事など国家の重要事項を合議し、方針や裁可を定める会議です。吉川英治『三国志』では、朝廷の正式決定としての重みを示す語とし...

位階

冒頭 位階(いかい)とは、朝廷や組織の中での地位の段階や序列を示すことばです。 概要 後漢末から三国時代にかけては、官職や爵位が細かく体系化され、個人の政治的立場、待遇、儀礼上...

城門校尉

冒頭 城門校尉(じょうもんこうい)とは、都城や宮城の門を警備し、出入りの統制や治安維持に当たる武官の官職です。 概要 「校尉」は一定規模の兵を指揮する軍職名で、城門校尉はその職...

都門

冒頭 都門(ともん)とは、都城の門、または都の出入口を指す語です。吉川英治『三国志』では「洛陽の都門」など、王朝の都に設けられた城門を具体的に示す用法と、都を出入りすること自体を表す比喩...

高札

冒頭 高札(こうさつ)とは、官府が民衆に法令や布告を周知するため、門前や辻など人目につく場所に掲げた掲示札です。吉川英治『三国志』では、遷都の発令を「都門へ高札を立て」て触れさせた例があ...

御林軍

冒頭 御林軍(ぎょりんぐん)とは、皇帝の居所である禁中や宮城の門を警備し、非常時には宮廷内の実力部隊として動員される近衛兵のことです。作中では「御林軍(近衛兵)」として明記され、袁紹が五...

焦土戦術

冒頭 焦土戦術(しょうどせんじゅつ)とは、撤退や籠城の放棄に際して、敵が利用し得る物資や施設を焼却・破壊し、占領しても補給・駐屯・統治の利を得にくくするための戦術です。 概要 ...

掾史

冒頭 掾史(えんし)とは、後漢を中心とする中国の郡・県や将軍府などの官署で、長官を補佐して実務を担当した属官の総称です。職名というより、官衙に属して政務・軍務・司法・文書などを分掌する「...

中軍

冒頭 中軍(ちゅうぐん)とは、軍勢をいくつかの隊に分けて布陣・行軍するときの「中央の軍」を指す用語です。 概要 中軍は、左右の翼(左軍・右軍)や先鋒(前軍)・殿(後軍)に対して中心とな...

太后

冒頭 太后(たいこう)とは、皇帝の母や先帝の皇后が、皇帝の即位後に称する尊号です。後宮の主位として礼制上の「母儀」を担うと同時に、皇帝が幼少・政局不安の時期には、外戚や近臣の動きと結びついて...

宮内官

冒頭 宮内官(きゅうだいかん)とは、皇帝の宮中や内廷に属して政務・近侍・伝達・警衛などに当たる官人を、広く指す呼び名です。吉川英治『三国志』では、宮中に出入りし得る官職層として描かれ、外...

関門

冒頭 関門(かんもん)とは、交通路の要所や国境・郡境などに設けられた関所の門で、通行の取締りや軍事的な防衛拠点として機能する施設です。通行者は関門で身元や用件を改められ、必要に応じて通行証を...

千金

冒頭 千金(せんきん)とは、金(かね)を千ほどに積んだ額をいう漢語で、転じて非常に大きな財貨や高額の報酬を指す言葉です。 意味 後漢末から三国時代の文脈では、実際に金属としての...

王室

冒頭 王室(おうしつ)とは、王(天子・皇帝)を中心とする支配家門と、その家門が体現する国家の正統性を指す語です。吉川英治『三国志』では、後漢王朝の天子と皇族(漢室)を軸に、政権の正当・不...

公卿

冒頭 公卿(くぎょう)とは、皇帝の朝廷に列する高位の官人、またはその総称です。 概要 「卿」は本来、君主に近侍して政務を担う重臣層を指し、「公卿」はその中でも国政に参与する上級...

後宮

冒頭 後宮(こうきゅう)とは、皇帝の居所である宮城のうち、皇后・妃嬪・女官らが起居し、内廷の家政や儀礼が営まれる区域を指す言葉です。 概要 後宮は外朝の政務空間と区別され、皇帝...

帝王陵

冒頭 帝王陵(ていおうりょう)とは、皇帝の陵墓、または代々の皇帝を葬った大規模な墳墓群のことです。 概要 後漢末の動乱期には、王朝の権威が失われるにつれ、陵墓が軍資金や財貨の供...

殿軍

冒頭 殿軍(しんがり)とは、軍が進退する際に隊列の最後尾を受け持ち、追撃を防いだり退却路を確保したりする部隊、またはその任務です。吉川英治『三国志』では、撤退命令に伴って関門守備の兵が殿...

曹家

冒頭 曹家(そうけ)とは、曹操を中心に形成された曹氏一門の家(家門)で、のちに魏(曹魏)の王家・皇室へ連なる勢力です。 概要 吉川英治『三国志』では、曹家は「一族」「兄弟」「一...

太牢

冒頭 太牢(たいろう)とは、国家や宗廟の大きな祭祀で用いられる最上位の供犠で、牛・羊・豚の三牲をそなえる形式を指す語です。 概要 太牢は、天子・諸侯級の祭礼や、祖先をまつる宗廟...

都府

冒頭 都府(とふ)とは、国家や一地方の政治の中心となる都と、そこに置かれた官府官衙や官僚機構をあわせて指す語です。 概要 語の用法は大きく二つに分かれ、第一に「中央の都と朝廷」...

天文

冒頭 天文(てんもん)とは、天体の運行や異象を観測し、暦や国家の吉凶判断、人物や王朝の盛衰の兆しを読み取るための学問と実務です。吉川英治『三国志』では、星や彗星などの現象が政局判断や軍事...

篆字

冒頭 篆字(てんじ)とは、古代中国で用いられた書体で、印章や金石文の刻字に適した、線が均整で装飾性の強い文字です。吉川英治『三国志』では、伝国の玉璽に彫られた印文を読む場面で「篆字《てん...

九五

冒頭 九五(きゅうご)とは、君主が就く最高位、すなわち皇帝の位を指す語です。吉川英治『三国志』では「九五の位」「九五の御位」として現れ、帝位の簒奪や即位の野心を示す場面で用いられます。 ...

黄口児

冒頭 黄口児(こうこうじ)とは、年少で経験が浅い者を、侮って呼ぶ語です。乳児の口もとが黄みを帯びることから「黄口」といい、そこに「児」を添えて幼さを強調します。 概要 本来は「...

使嗾

冒頭 使嗾(しそう)とは、他人をそそのかして特定の行動を起こさせること、特に争い・攻撃・謀反などをけしかけて実行させることです。吉川英治『三国志』では、表向きは忠告や同盟の形をとりつつ、...

長史

冒頭 長史(ちょうし)とは、官府や軍府において文書・記録・人事・出納などの実務を統轄し、長官を補佐する高位の属官です。 概要 長史は前漢以来の官名で、州牧・刺史・太守など地方長...

白馬陣

冒頭 白馬陣(はくばじん)とは、公孫瓚が白馬をそろえた騎馬隊を中核にして布いた陣立ての呼び名です。北国産の白馬二千頭を並べて陣勢を張り、その名が天下に知られていたとされます。 概要 ...

太政相国

冒頭 太政相国(だいじょうしょうこく)とは、相国という宰相職を、太政の語で装い立てて最高位の政治的権威として示すための称号です。吉川英治『三国志』では、董卓が天子を擁して後見の立場を自任...

辛未

冒頭 辛未(かのとひつじ)とは、十干十二支による干支の組み合わせの一つで、十干の「辛」と十二支の「未」を合わせた呼称です。吉川英治『三国志』では「初平三年の辛未《かのとひつじ》、十一月七...

太政太師

冒頭 太政太師(だいじょうたいし)とは、漢王朝の朝廷で董卓が自ら称した、群臣の上位に立つことを誇示するための官職号です。位は人臣の極みにあるのに満足せず「太政太師と称していた」とされ、あ...

尚父

冒頭 尚父(しょうふ)とは、君主が特に重んじる功臣・実力者に与える尊称で、字義としては「父に尚(たっと)ぶ」「父として遇する」に近い意味をもちます。血縁の父ではなく、政治的な後見・師父と...

天文官

冒頭 天文官(てんもんかん)とは、宮廷で天象を観測し、暦や星辰の異変を解釈して吉凶や政変の兆しとして君主や朝廷に報告する官人です。吉川英治『三国志』では、董卓が配下の天文官を呼び、黒気が...

三族

冒頭 三族(さんぞく)とは、罪人本人だけでなく、その近親者まで連座させて処罰対象に含めるときに用いられる語で、三族を捕える、三族を罪する、三族を罰すなどの形で現れます。作中では、董卓が張...

相府

冒頭 相府(しょうふ)とは、後漢末に丞相が政務を執る官府兼邸宅で、丞相府ともいう施設です。吉川英治『三国志』では主として曹操が許都に置いた権力中枢を指し、玄徳(劉備)が召されて「相府の門をく...

太師

冒頭 太師(たいし)とは、古代中国で、国家の最高位級に置かれることのあった名誉職的な高官号で、帝王の師傅として朝廷の上位に列せられる称号です。 概要 太師は「三公」などの実務官...

教坊

冒頭 教坊(きょうぼう)とは、宮廷や官府に属して音楽・舞踊などの芸能を担う組織、またはその所属芸人を指す語です。吉川英治『三国志』では、王允の邸で「教坊の楽女たち」が合奏・合唱し、その中...

将軍

冒頭 将軍(しょうぐん)とは、軍隊を統率する武官の官職名で、前漢以来の官制に由来し、後漢末から三国時代にかけては軍事指揮権と名誉称号の両面をもつ地位です。 概要 吉川英治『三国...

僕射

冒頭 僕射(ぼくしゃ)とは、中国の官制で、尚書台など中枢官庁に属し政務の処理や上奏文書の取りまとめを担った高級官職の一つです。尚書令を補佐し、時代により「左僕射」「右僕射」などに分かれて...

執金吾

冒頭 執金吾(しっきんご)とは、後漢を中心とする漢代の官職で、都城の警衛と治安維持をつかさどった高級官です。吉川英治『三国志』では、董卓が腹心の李粛に「帝位についたら」与える官として語ら...

偽勅

冒頭 偽勅(ぎちょく)とは、天子の勅命や詔と称しながら、実際には当人の意思によらずに作られた偽りの命令文書、またはその権威を装った命令のことです。 概要 吉川英治『三国志』では...

御内詔

冒頭 御内詔(ぎょないしょう)とは、天子がごく内々に下す詔書、またはその趣旨を指し、公式の手続きを経て公布される「詔」と区別される秘密命令です。 概要 「内詔」は本来、朝廷内の...

受禅台

冒頭 受禅台(じゅぜんだい)とは、天子が皇位を「禅る」儀式を行うために築かせた高台です。吉川英治『三国志』では、漢から魏への帝位移行を形式化する装置として位置づけられます。 概要 ...

参内

冒頭 参内(さんだい)とは、天子のいる宮中へ出向き、朝廷の儀礼や拝謁、奏上などに参与することです。吉川英治『三国志』では、勅命によって宮中へ急行する場合や、権力者が人を宮中に伴って栄誉を...

儀仗

冒頭 儀仗(ぎじょう)とは、君主や高官の外出・入城・儀式の際に、その威儀を整え身辺を護衛するための随行兵や行列のしつらえ一式です。 概要 儀仗は、実戦部隊とは別に編成されること...

鳳儀亭

冒頭 鳳儀亭(ほうぎてい)とは、董卓の丞相府の後園奥にある楼閣の一つで、曲欄をめぐらし池に臨む亭です。 概要 作中では、鳳儀亭は人目を避けやすい後園の秘所として描かれ、亭へ渡る...

董卓誅殺

冒頭 董卓誅殺(とうたくちゅうさつ)とは、後漢末に専横した董卓が、王允らの計画と呂布らの実行によって宮廷近くで殺害された事件です。呂布は「勅命によって逆賊董卓を討つ」と称して董卓を斬り、...

偽勅使

冒頭 偽勅使(にせちょくし)とは、皇帝の詔を奉じて派遣される勅使を装い、偽の詔書や口宣をもって相手を誘導するために立てられる使者です。 概要 勅使は本来、天子の権威を体現する存...

宮中

冒頭 宮中(きゅうちゅう)とは、天子の居所である宮城の内部、とくに政務と近臣奉仕が交わる中枢空間を指す語です。 概要 宮中は、外朝の官僚機構とは別に、君側に近い者が出入りしうる...

勲爵

冒頭 勲爵(くんしゃく)とは、戦功や政務上の功績などの勲功に報いるため、朝廷や権力者が与える爵位やそれに準ずる栄典の総称です。 概要 後漢末から魏の時代にかけては、恩賞の体系と...

驃騎将軍

冒頭 驃騎将軍(ひょうきしょうぐん)とは、漢代以来の将軍号の一つで、中央の高位武官として軍事指揮や名誉称号の性格をあわせ持つ官職です。 概要 将軍号には位階の序列があり、驃騎将...

朝廟

冒頭 朝廟(ちょうびょう)とは、君主が臣下と政務を議する朝廷の場を、廟堂の語感をまじえて指す言い方です。吉川英治『三国志』では、政治権力が集まる中枢としての朝廷・公卿百官の世界を意味する...

糧草

冒頭 糧草(りょうそう)とは、軍勢が行軍・籠城・会戦を継続するために必要な食糧や、その補給に付随する物資全般を指す言葉です。 概要 吉川英治『三国志』では、戦の勝敗を左右する基...

西涼軍

冒頭 西涼軍(せいりょうぐん)とは、後漢末に西方の辺境である西涼を基盤として動いた軍勢、およびその系譜に連なる武装集団を指す呼称です。吉川英治『三国志』では、董卓が西涼刺史として二十万の兵を...

鎮東将軍

冒頭 鎮東将軍(ちんとうしょうぐん)とは、漢末から魏晋期にかけて用いられた将軍号の一つで、主に東方の軍事・鎮撫を担う趣旨をもつ官職です。 概要 「将軍」は皇帝・朝廷の名で軍を統...

報讐雪恨

冒頭 報讐雪恨(ほうしゅうせっこん)とは、受けた害や屈辱に対して報復し、積もった恨みをすすいで解消することを意味する四字熟語です。作中では、曹操が父曹嵩の死を陶謙の罪として怨み、徐州討伐...

徐州侯

冒頭 徐州侯(じょしゅうこう)とは、後漢末の徐州(じょしゅう)に結びつけて与えられる侯爵号として作中で用いられる称号です。陶謙が劉備玄徳に対し、自身に代わって「徐州侯の封を受け」領地の統...

領軍都尉

冒頭 領軍都尉(りょうぐんとい)とは、都尉の官位をもって軍を「領する」すなわち一定の軍兵を直接統率し、主として中枢に近い軍務や宿衛にあたる武官職です。 概要 都尉は漢代以来の軍...

旌旗

冒頭 旌旗(せいき)とは、軍勢や陣営を象徴し、部隊の所在や統率者の権威を示すために立てる旗類の総称です。戦場では視認性と合図の機能を兼ね、陣形の中心や進退の目印となります。 概要 ...

銅鑼

冒頭 銅鑼(どら)とは、青銅などの金属で作られた円盤状の打楽器で、打って大きな音を出し、合図や威嚇、注意喚起に用いられるものです。軍中では鼓と組み合わせた鉦鼓の一つとして扱われ、部隊運用の指...

法螺貝

冒頭 法螺貝(ほらがい)とは、大形の巻貝の殻の先端に穴を開け、吹き鳴らして音を出す角笛状の器具です。人声より遠くまで届く低く長い音を得やすく、合図や警報のために用いられました。 概要 ...

太守牌印

冒頭 太守牌印(たいしゅはいいん)とは、漢代の地方官である太守に任命されたことを示す印章と、その権限を証する標識類を合わせた呼び名です。吉川英治『三国志』では、劉備が徐州の領主として立つ...

黄巾の残党

冒頭 黄巾の残党(こうきんのざんとう)とは、後漢末の黄巾賊が各地で討伐・瓦解したのちも、なお地方に散在して徒党を組み、蜂起や掠奪を続けた「余党」を指す呼称です。朝廷の統制が崩れ、地方で再...

截天夜叉

冒頭 截天夜叉(せってんやしゃ)とは、黄巾賊や群盗の側が用いる異名の一つで、妖鬼の夜叉になぞらえて人並外れた勇猛さや凶暴さを誇示する呼称です。吉川英治『三国志』では、黄巾の残党が割拠する...

曹軍

冒頭 曹軍(そうぐん)とは、曹操を総帥とする軍勢、または曹氏政権の軍隊を指す呼称です。作中では、戦場での陣営区分として「曹軍」と呼ばれ、対する袁紹方などと並べて用いられます。 概要 ...

陶太守

冒頭 陶太守(とうたいしゅ)とは、徐州を治めた陶謙(とうけん)を、郡の長官である太守として呼ぶ敬称・呼称です。吉川英治『三国志』では「徐州の太守|陶謙」として登場し、老境の地方長官として...

牌印

冒頭 牌印(はいいん)とは、官職や軍職を授けられた者が、その権限を公的に示すために所持する印章や、それに準ずる証憑を指す語です。吉川英治『三国志』では、州郡の統治権の移転を示す実務的な権標と...

中央政府

冒頭 中央政府(ちゅうおうせいふ)とは、皇帝の都に置かれた国家統治の中枢機関の総称で、詔勅の発布、官職の授与、諸州郡への命令などを通じて天下を統べる権威の源泉です。吉川英治『三国志』では、洛...

建徳将軍

冒頭 建徳将軍(けんとくしょうぐん)とは、後漢王朝の献帝政権などで用いられた将軍号の一つで、軍事的功績を賞して与えられる称号です。吉川英治『三国志』では、曹操が乱賊の鎮定など地方の平穏に...

費亭侯

冒頭 費亭侯(ひていこう)とは、後漢末に用いられた侯爵位の一種で、地名である「費亭」を封邑名として与えられた列侯の称号です。吉川英治『三国志』では曹操が「建徳将軍」に封ぜられるとともに「...

龍座

冒頭 龍座(りゅうざ)とは、天子や皇帝が政務・儀礼の場で着座する玉座を、龍にちなむ尊称で言い表した語です。宮中の混乱に際し、天子を「龍座」から引き離して連れ出す場面にも用いられます。 ...

皇后

冒頭 皇后(こうごう)とは、皇帝の正妻として後宮を統べ、国家儀礼上も最高位の女性に置かれる称号です。吉川英治『三国志』では、漢の献帝の伏皇后や、曹操が帝に入内させた曹皇后などが「后」「皇...

後宰門

冒頭 後宰門(こうさいもん)とは、皇帝の居所を含む宮城の区画に設けられた宮門の一つとして用いられる門名です。吉川英治『三国志』では、禁闕から外へ出る経路として現れます。 概要 ...

禁闕

冒頭 禁闕(きんけつ)とは、天子の宮城、とくに宮門や宮中の禁制区域を指す語です。禁は立入を禁ずる意、闕は宮門の門楼をいい、転じて宮廷そのものの尊称としても用いられます。 概要 ...

袞龍

冒頭 袞龍(こんりゅう)とは、天子の礼服である袞衣に織り出された龍文様、またはその礼服自体を指す言葉です。吉川英治『三国志』では、天子に近い威光や禁中の権威を示す語として用いられ、許章が...

陛下

冒頭 陛下(へいか)とは、中国の皇帝など最高君主に対して用いられる敬称です。 概要 語源は本来、宮殿の階段の下を指す陛下という場所を介して君主に奏上するという宮廷作法に由来し、...

侍中郎

冒頭 侍中郎(じちゅうろう)とは、後漢王朝の宮廷で天子の側近として仕え、禁中の内外にわたって奏聞や伝達、警護に関わった近侍系の官職です。作中では、献帝の行幸に随行する「侍中郎の楊琦」が、...

玉座

冒頭 玉座(ぎょくざ)とは、皇帝が朝廷で政務や儀礼を行う際に坐す座で、転じて皇帝の権威や統治権そのものを指す語です。漢末の政変では、玉座の所在と占有が天子の安全と国政の帰趨を左右する政治...

龍駕

冒頭 龍駕(りゅうが)とは、天子すなわち皇帝の乗る車、または皇帝の行幸に伴う御車を、龍にたとえて敬っていう語です。吉川英治『三国志』では「牛車の龍駕」として現れ、帝が牛車に乗って移動する...

白波帥

冒頭 白波帥(はくはすい)とは後漢末の動乱期に、白波賊と呼ばれた山賊・流賊集団の首領層、またはその勢力を指す呼称です。吉川英治『三国志』では、陝西北部の僻地へ逃れた献帝の周囲が、李傕・郭...

緑林

冒頭 緑林(りょくりん)とは、山野に拠って官の支配を離れ、略奪や襲撃を生業とする集団、またその世界を指す言葉で、吉川英治『三国志』では「緑林の徒」として山賊・強盗の同義で用いられます。 ...

征北将軍

冒頭 征北将軍(せいほくしょうぐん)とは、北方の鎮定・討伐を名目として与えられる将軍号の一つで、後漢末から三国期にかけて朝廷が武人や有力者を軍事権威づけするために用いた官職名です。 概...

尚書令

冒頭 尚書令(しょうしょれい)とは、後漢末から三国期にかけて中枢官庁である尚書台・尚書省を統轄し、詔勅や行政文書の処理、官僚機構の運用を総覧した高位の官職です。 概要 尚書は本...

御史大夫

冒頭 御史大夫(ぎょしのたいふ)とは、後漢から魏晋にかけての中央官制で、官僚の監察・糾弾と、君主への奏上を担う高位の官職です。吉川英治『三国志』では、魏王曹丕の政権下で王朗が御史大夫に昇...

太史丞

冒頭 太史丞(たいしじょう)とは、国家の天文・暦(こよみ)や天象の観測・記録に関わる太史府の官職で、太史官を補佐する地位です。 概要 太史(天文官)は、日月星辰の運行や異常天象...

符宝郎

冒頭 符宝郎(ふほうろう)とは、帝室の玉璽や宝器を守護し、必要に応じてそれらを出納・管理するための役名です。 概要 吉川英治『三国志』では、後漢王朝の宮廷で「玉璽や宝器」を守る...

高廟使

冒頭 高廟使(こうびょうし)とは、宮廷で祖先の廟をつかさどる「高廟」に属する官職、またはその名を帯びて勅命を奉じる使者を指す呼称です。吉川英治『三国志』では、献帝が魏王曹丕へ勅使を立てる...

八盤の大礼

冒頭 八盤の大礼(はちばんのたいれい)とは、皇帝の位を譲り受ける禅譲の式典に先立って行われる、格式を示すための儀式です。吉川英治『三国志』では、献帝が帝位を魏王に譲る冊文を読み上げた後、...

大魏

冒頭 大魏(たいぎ)とは、曹丕が後漢の献帝から禅譲を受けて皇帝に即いたのち、「以後国名を大魏と号す」と宣して立てた国家の呼称です。 概要 大魏は、曹操が魏王として築いた政権基盤...

太祖

冒頭 太祖(たいそ)とは、王朝を創始した君主に贈られる廟号の一つで、後世の祭祀や史書の記述で「祖」として位置づける称号です。吉川英治『三国志』では、魏の創業者として曹操を指す呼称として現れま...

武徳皇帝

冒頭 武徳皇帝(ぶとくこうてい)とは、魏の建国後に曹操へ贈られた皇帝としての追号の一つで、曹丕が献帝から禅譲を受けて魏帝となった後、故曹操を「太祖武徳皇帝」と諡した称号を指します。 概...

山陽公

冒頭 山陽公(さんようこう)とは、後漢最後の皇帝である献帝が、曹丕への禅譲後に魏から与えられた爵位で、天子から諸侯へと身分を改められた称号です。 概要 吉川英治『三国志』では、...

正議郎

冒頭 正議郎(せいぎろう)とは、後漢の朝廷に置かれた「議郎(参議・献策役)」系統の官職の一つで、皇帝の側近として政務上の意見を述べる立場です。 概要 吉川英治『三国志』では、勅...

太史令

冒頭 太史令(たいしれい)とは、天文観測・暦法・吉凶判断の基礎となる天象の記録や、史書編纂に関わる記録事務をつかさどった官職で、太史官(たいしかん)の長に当たる役職です。 概要 ...

太白星

冒頭 太白星(たいはくせい)とは中国の伝統的天文学・占星術で金星を指す呼称で、戦乱や政変などの吉凶を占う際に重視された星です。 概要 太白は五行で「金」に配され、天文現象として...

熒星

冒頭 熒星(けいせい)とは、中国古代の天文学・占星術で主に火星を指す呼称で、赤く光る「火」の星として凶兆や兵乱と結びつけて解釈されることが多い天体です。作中では、太白星(きんぼし、金星)...

大漢

冒頭 大漢(たいかん)とは、漢王朝を「大いなる漢」と尊称して呼ぶ語で、吉川英治『三国志』では、とくに後漢末の献帝政権とその正統性を指す文脈で用いられます。作中では「大漢の帝系もまさに終ら...

五行説

冒頭 五行説(ごぎょうせつ)とは、万物や社会の変動を木・火・土・金・水の五つの要素の循環と関係で説明する古代中国の思想体系です。吉川英治『三国志』では、当時の人々が天文・暦数や易の解釈と並べ...

天変地異

冒頭 天変地異(てんぺんちい)とは、天に起こる異変や地上の災害を総称し、政治や社会の変動と結びつけて吉凶の兆しとして解釈された概念です。 概要 吉川英治『三国志』では、後漢末の...

御車

冒頭 御車(みくるま)とは、天子や皇族など高貴な身分の者が乗る車を敬っていう語です。吉川英治『三国志』では、漢帝(献帝)の乗輿としての御車が、護衛や争奪の対象となる場面で頻出します。 ...

武平侯

冒頭 武平侯(ぶへいこう)とは、後漢末の爵位である「侯」の一つで、地名「武平」を食邑とする列侯の称号です。吉川英治『三国志』では、献帝を奉じて許都を整えたのち、曹操が「大将軍武平侯」とい...

軍師

冒頭 軍師(ぐんし)とは、軍事行動における方略立案、作戦運用、外交・情報判断などを担い、主君や総大将を補佐する参謀役の人物、またはその職分を指す語です。作中では諸葛亮が「軍師孔明」として...

司馬祭酒

冒頭 司馬祭酒(しばさいしゅ)とは、軍事をつかさどる府(司馬府)に属する幕僚職の一つとして用いられる官名で、作戦立案や軍政上の起案・文書などを補佐する立場を指す呼び名です。吉川英治『三国...

曹掾

冒頭 曹掾(そうえん)とは、後漢末の官庁に置かれた「曹」と呼ばれる担当部署に属し、上官を補佐して文書・出納・訴訟・人事などの実務をつかさどった属官です。 概要 「掾」は官府の長...

銭料使

冒頭 銭料使(せんりょうし)とは、銭や兵糧など軍政に要る財用を取り扱うために置かれた官職名です。許都の整備とともに曹操が幕府的な政権運営を進める過程で、配下の人材を諸官に配していく叙任の...

都尉

冒頭 都尉(とい)とは、後漢から三国時代にかけて用いられた武官の官職名で、一定の兵力や軍務をあずかる中堅級の指揮官層を指す語です。許都での人事では、許褚・典韋が「都尉」に挙げられています...

二虎競食の計

冒頭 二虎競食の計(にこきょうしょくのけい)とは、二匹の猛虎が同じ餌に引き寄せられて争えば、勝った側も傷つき、第三者がその隙に利益を得られるという発想にもとづく離間・誘導の策です。二者を...

詔勅

冒頭 詔勅(しょうちょく)とは、皇帝が国家の意思として臣下や諸勢力に下す命令・公布の総称です。吉川英治『三国志』では、官職の授与や討伐命令などを正統な権威づけに用いる「帝の命」として扱わ...

密旨

冒頭 密旨(みっし)とは、表向きの詔勅や命令とは別に、限られた相手にだけ密かに伝える真意・内命を指す語です。吉川英治『三国志』では、朝廷の正式な「勅」を下す一方で、その受命者にだけ「密旨...

勅拝

冒頭 勅拝(ちょくはい)とは、天子の詔勅や勅使を迎えるにあたり、臣下が勅命に対して拝礼を行う正式の儀礼です。勅命を「個人からの手紙」ではなく国家最高権威の命令として受け取るための手続きで...

駆虎呑狼の計

冒頭 駆虎呑狼(くこどんろう)の計とは、強敵同士を衝突させて共倒れ、または弱体化させ、その間隙を突いて第三者が利益を得るための策略です。吉川英治『三国志』では、曹操が劉備(虎)を動かして...

袁一族

冒頭 袁一族(えんいちぞく)とは、後漢末に強い勢力と門閥的威信をもって各地に割拠した袁氏の一門で、河北の袁紹と淮南の袁術を中心に、子弟や部将を含む大勢力として描かれる家門です。 概要 ...

劉使君

冒頭 劉使君(りゅうしくん)とは、劉備玄徳を「使君」と敬って呼ぶ呼称です。吉川英治『三国志』では、劉備が徐州方面で太守として推戴される文脈や、諸侯・将が劉備を名指して呼ぶ場面で用いられま...

袁閥

冒頭 袁閥(えんばつ)とは、後漢末の名門・袁氏一族が形成した門閥勢力、およびその政治的基盤を指す呼称です。吉川英治『三国志』では、袁術・袁紹を中心とする「袁一門」の大勢力として語られ、な...

袁一門

冒頭 袁一門(えんいちもん)とは、後漢末の政界・軍事界で大きな勢力と威望を持った袁氏一族を指す総称です。作中では、名門としての家格と門閥的な結束が、諸侯間の力関係や人心の帰趨に影響する要...

洛陽大乱

冒頭 洛陽大乱(らくようたいらん)とは、後漢末に都・洛陽をめぐって政権中枢が崩れ、遷都・焼亡・略奪・混戦が連鎖した一連の騒乱を指す、三国志世界の歴史的事件です。 概要 吉川英治...

殄寇将軍

冒頭 殄寇将軍(てんこうしょうぐん)とは、寇賊を「殄(つく)す」すなわち討伐・鎮圧する任を帯びた将軍号の一つです。 概要 将軍号は、後漢末の群雄が配下に軍事的権限と名分を与える...

幕僚

冒頭 幕僚(ばくりょう)とは、将軍や君主の「幕」すなわち陣営・軍幕の内側で、作戦立案、命令伝達、軍政事務、情報収集などを担う補佐役の総称です。吉川英治『三国志』では、将軍が戦況や不明点を...

隠棲

冒頭 隠棲(いんせい)とは、官職や世俗の交わりから身を退き、山林や郊外の住まいにこもって静かに暮らすことです。後漢末のように政局が乱れ、仕官が身の危険や不本意な加担につながりやすい時代に...

長史中郎将

冒頭 長史中郎将(ちょうしちゅうろうしょう)とは、漢代の官職名である「長史」と「中郎将」を重ねて呼んだ形で、軍政・文書を統轄する幕僚的地位と、将軍号・武官的地位の双方を帯びた重職を指す呼...

参謀正義校尉

冒頭 参謀正義校尉(さんぼうせいぎこうい)とは、孫策が配下に迎えた張紘を「参謀」として遇し、その官職名として称した呼び名です。孫策は張昭を長史中郎将、張紘を参謀正義校尉とし、幕僚機構を整...

邸閣

冒頭 邸閣(ていかく)とは、官や軍が物資を保管したり、人員を宿泊させたりするために設けた、倉庫・宿舎機能をもつ施設です。吉川英治『三国志』では、要塞の内部で兵糧を集積する場所として用いられて...

御霊廟

冒頭 御霊廟(みたまや)とは、尊崇される人物、とくに皇帝などの「御霊」を祀るための廟(霊廟)です。吉川英治『三国志』では、後漢の光武帝の御霊廟を指す語として用いられます。 概要 ...

表候日影

冒頭 表候日影(ひょうこうにちえい)とは、日影の移り方を測って時刻や季節を知るための観測実務、またはそれを司る職掌を指す語です。宋代の史書には、何承天が「表候日影」をつかさどったという記...

晷影台

冒頭 晷影台(きえいだい)とは、日時計を発展させ、太陽の影の移り方から時刻を測るための台座・観測設備の一種です。吉川英治『三国志』では、日時計の沿革を説明する中で、明代に「晷影台」という...

淮南兵

冒頭 淮南兵(わいなんへい)とは、淮南を根拠地とする勢力が動員した軍勢、または淮南方面から出動してくる兵の総称です。 概要 吉川英治『三国志』では、淮南は袁術が拠って自立的にふ...

淮南軍

冒頭 淮南軍(わいなんぐん)とは、淮南を根拠地とした袁術の配下兵力、および袁術政権の軍勢を指す呼称です。吉川英治『三国志』では、淮南の中心都市・寿春に拠って自立した袁術の軍事力として扱わ...

画桿の大戟

冒頭 画桿の大戟(がかん の だいげき)とは、長い柄をもつ戟のうち、とくに画桿と呼ばれる装飾的な柄を備えた大型の戟で、主に馬上武者が振るう重武器として描かれるものです。呂布の得物として言...

皇妃

冒頭 皇妃(こうひ)とは、皇帝の后宮にあって皇后に次ぐ、または皇后を含めた「天子の妃たち」を指す呼び名です。吉川英治『三国志』では、位階名として厳密に区別するより、皇帝の配偶者・側室層を...

轅門の戟

冒頭 轅門の戟(えんもんのほこ)とは、呂布が劉備と袁術方の紀霊の争いを停めるため、陣門のそばに立てた戟の枝鍔を遠射して「和睦」の成否を決めさせた出来事(およびその故事)です。 概要 ...

宰相

冒頭 宰相(さいしょう)とは、君主を補佐して国家の政務全般を統轄する最高位級の文官を指す呼び名です。吉川英治『三国志』では、曹操が「宰相の重き」にあると述懐し、また「朝野の上にあって、宰...

曹閥

冒頭 曹閥(そうばつ)とは、許都に天子を擁して朝廷の実権を握った曹操と、その一族・腹心が形成する権力集団を指す呼称です。反曹操勢力が掲げる政治的スローガンとして用いられます。 概要 ...

奉車都尉

冒頭 奉車都尉(ほうしゃとい)とは、後漢王朝の官職の一つで、天子の車駕に関わる近侍・護衛系の任務を担う「都尉」級の職です。使者として諸侯のもとへ派遣されることもあり、朝廷の命令を伝える役...

塹壕

冒頭 塹壕(ざんごう)とは、陣地の周囲や戦場の要地に掘って、敵の進攻を妨げたり、防御側の身を隠したりするための溝です。吉川英治『三国志』では、谷や陣地の構築物の一つとして、柵や寨と組み合...

益寿亭侯

冒頭 益寿亭侯(えきじゅていこう)とは、後漢末の封爵の一つで、武将の于禁(うきん)が曹操(そうそう)から功績を賞されて封じられた「亭侯」の爵位名です。吉川英治『三国志』では、軍紀を守って...