玉璽
玉璽(ぎょくじ)とは
玉璽とは、中国皇帝の印章を指す。特に「伝国の璽(でんこくのじ)」と呼ばれるものは、秦の始皇帝以来、代々の皇帝に伝わった帝位の象徴とされる至宝である。
歴史的背景
伝国の玉璽は、秦の始皇帝が天下を統一した際に作らせたと伝わる。和氏の璧(かしのへき)という名玉を用い、「受命於天 既壽永昌(天命を受け、寿しく永く昌なれ)」と刻まれていた。
その後、歴代王朝に受け継がれたが、戦乱の中で所在がしばしば不明となり、覇者が手にすることで正統性を主張する重要な象徴とされた。
三国志での関わり
その後の三国時代を通じて、玉璽は「正統」をめぐる象徴的存在として物語に現れる。
関連する人物
袁術(玉璽を手にし、帝位を僭称した)
曹操(玉璽を求めて正統性を固めようとした)
有名なエピソード
・袁術が玉璽を根拠に皇帝を称したが、天下から非難され滅亡したこと