胡弓

胡弓(こきゅう)とは
中国伝来の弦楽器の一種で、弓で弦をこすって音を出す擦弦楽器。日本にも伝わり「胡弓」と呼ばれた。現在の二胡や高胡と同系統の楽器にあたる。
 
歴史
「胡」とは中国において西域や北方の異民族を指す言葉で、胡弓はそうした地域から伝来した外来の楽器と考えられている。唐代にはすでに用いられ、やがて日本にも伝わった。日本では三味線が広まる以前に用いられた弦楽器として知られる。
 
特徴
・弦は2本が基本で、弓で擦って音を出す。
・哀愁を帯びた音色を持ち、歌や語り物に伴奏として用いられることが多い。
・現代の「二胡」と近いが、日本では「胡弓」という名称が伝統的に使われた。
 
三国志での文脈
吉川英治三国志』の物語では、宴席や哀愁漂う場面で「胡弓」が奏でられる描写が登場することがある。これは当時の宮廷や士人の遊興の一端を描き出すもので、時代の空気を伝える文学的な小道具としての役割を果たす。
「胡弓」登場回数
合計: 11回
0 1 3 5 7 4 桃園の巻 0 群星の巻 7 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前