火焔斧

火焔斧(かえんふ)とは
一般には、炎を意匠化した斧、あるいは「炎のように猛く鮮烈」な戦いぶりを連想させる呼称として、後世の創作やイメージの中で用いられることが多いと考えられる。
 
関連する描写と人物
吉川英治三国志』では、徐晃が「白炎の如き一斧」をひっさげて顔良に挑む場面がある。斧の一撃が火を降らすかのように激しく交錯する描写は、まさしく“火焔”を思わせる迫力で、斧という武器の猛々しさを象徴している 。また、袁術の左右に仕える近衛兵の武具として「金瓜・銀斧」が記され、儀仗・威儀の象徴としての斧の存在感もうかがえる 。さらに、趙雲が突破戦で遭遇する鍾縉は「大斧」をよく使う猛将として描かれ、斧は実戦でも重い破壊力をもつ武器として繰り返し登場する 。
 
補足(武器相関)
三国志の武器イメージとしては、関羽の青龍偃月刀呂布方天戟が圧倒的に有名であるが 、同じく重装の近接武器である斧も、徐晃鍾縉のような猛将の手によって重要な場面で躍動する。この「斧の猛威」と「炎の戦場美学」が重なり合うところに、“火焔斧”という響きがもつロマンがあると言える。
「火焔斧」登場回数
合計: 1回
0 0 0 0 1 0 桃園の巻 1 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 28日前