猪口才

猪口才(ちょこうさい)とは
 
「猪口才」とは、口先ばかり達者で実力が伴わないことを意味する言葉である。小賢しい、へりくつを言う、といった否定的なニュアンスを含む。日常的には「口だけ達者」「生意気な小理屈」という意味合いで用いられる。
 
三国志における用例
 
吉川英治三国志』の中では、人物の言動を批判する際に用いられる表現として登場する。豪傑や名士が「実際の行動よりも言葉ばかり先立つ者」を軽蔑する際に使われることが多い。例えば、戦場での勇や政略での実績がない者が、弁舌ばかりで自己を飾る場合に「猪口才」と呼ばれる。
 
言葉の背景
 
「猪口」とは小さな酒杯のことを指し、そこから「小さい」「つまらない」という意味が派生している。したがって「猪口才」とは「小さな才覚」、つまり取るに足らない才知を皮肉った表現である。
 
まとめ
 
猪口才とは、三国志の世界に限らず中国や日本の文学で広く用いられる古い言葉であり、武勇や実行を重んじる時代背景の中で、言葉だけに頼る人物を戒める意味を持っている。
「猪口才」登場回数
合計: 6回
0 0 1 1 2 0 桃園の巻 1 群星の巻 1 草莽の巻 0 臣道の巻 1 孔明の巻 0 赤壁の巻 2 望蜀の巻 0 図南の巻 1 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前