赤兎

赤兎(せきと)とは
三国志に登場する伝説的な名馬で、「一日に千里を走る」と謳われた。主に呂布奉先関羽雲長の愛馬として知られる。
 
由来と歴史
赤兎は董卓呂布を懐柔する際に贈った馬である。李粛が仲介し、董卓呂布に与えたことで呂布丁原を裏切り、董卓の配下となった。このことから「赤兎は裏切りの馬」とも呼ばれることがある。
董卓死後、呂布は赤兎を愛馬として数々の戦場を駆け抜けたが、呂布曹操に敗れて処刑されたのち、この馬は関羽に与えられた。以後、赤兎は関羽の象徴ともなり、彼の勇名を高める存在となった。
 
人物との関わり
呂布:最初の持ち主として、赤兎にまたがる姿は「人中の呂布、馬中の赤兎」と称された。
董卓呂布を籠絡するために赤兎を贈った。
関羽呂布の死後に与えられ、以後は義の武将の象徴として赤兎とともに語られる。
 
有名なエピソード
・「虎牢関の戦い」で、呂布が赤兎にまたがり無双の強さを見せた。
関羽荊州を守っていたときも、赤兎は彼の武勇を象徴する存在だった。
関羽が斬られた後、赤兎はを絶ち、ついに死んだと伝えられる(演義での逸話)。
 
吉川英治三国志での扱われ方
吉川版でも赤兎は「人中の呂布、馬中の赤兎」と並び称され、武勇の象徴として強烈に描かれる。呂布から関羽へと持ち主が変わる過程がドラマチックに描かれ、ただの馬ではなく英雄の宿命を映す存在として扱われている。
「赤兎」登場回数
合計: 83回
0 6 13 20 27 9 桃園の巻 27 群星の巻 6 草莽の巻 23 臣道の巻 12 孔明の巻 0 赤壁の巻 1 望蜀の巻 2 図南の巻 3 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前