黄匪
黄匪(こうひ)とは
黄匪とは、黄巾賊(こうきんぞく)を指す別称のひとつである。
「匪」とは「盗賊・ならず者」という意味を持つ漢字で、黄巾を頭に巻いた賊徒の集団を侮蔑的に呼ぶ際に使われた。
歴史的背景
後漢末期、張角を首領とする太平道の信徒たちが、飢饉や重税に苦しむ農民を糾合して起こした大規模な反乱が黄巾の乱である。彼らは黄色い布を頭に巻いたことから「黄巾賊」と呼ばれた。これを「黄匪」とも言い換えた。
つまり「黄匪」とは「黄巾賊」という語の同義的な呼び名であり、賊としてのニュアンスを強調した表現である。