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秘勅を縫う

一  禁苑の禽は啼いても、帝はお笑いにならない。  簾前に花は咲いても、帝のお唇は憂いをとじて語ろうともせぬ。  きょうも終日、帝は、禁中のご座所に、物思わしく暮しておわした。  三名の侍女が夕べの燭を点じて去る。 ...

臣道の巻 本文 三国志
7ヶ月 ago
洛陽落日賦

一  味方の大捷に、曹操をはじめ、十八ヵ国の諸侯は本陣に雲集して、よろこびを動揺めかせていた。  そのうちに、討取った敵の首級何万を検し大坑へ葬った。 「この何万の首のうちに、一つの呂布の首がないのだけは、遺憾だな」  ...

群星の巻 本文 三国志
7ヶ月 ago
巫女

一 「なに、無条件で和睦せよと。ばかをいい給え」  郭汜は、耳もかさない。  それのみか、不意に、兵に令を下して、楊彪について来た大臣以下宮人など、六十余人の者を一からげに縛ってしまった。 「これは乱暴だ。和議の媒介に参...

本文 草莽の巻 三国志
7ヶ月 ago
舞刀飛首

一  百官の拝礼が終って、 「新帝万歳」の声が、喪の禁苑をゆるがすと共に、御林軍(近衛兵)を指揮する袁紹は、 「次には、陰謀の首魁蹇碩を血まつりにあげん」  と、剣を抜いて宣言した。  そしてみずから宮中を捜しまわっ...

本文 桃園の巻 三国志
7ヶ月 ago
孟獲

一  南蛮国における「洞」は砦の意味であり、「洞の元帥」とはその群主をいう。  いま国王孟獲は、部下の三洞の大将が、みな孔明に生擒られ、その軍勢も大半討たれたと聞いて、俄然、形相を変えた。 「よし、讐をとってやる」  こ...

出師の巻 本文 三国志
7ヶ月 ago
乱兆

一  時は、中平六年の夏だった。  洛陽宮のうちに、霊帝は重い病にかかられた。  帝は病の篤きを知られたか、 「何進をよべ」  と、病褥から仰せ出された。  大将軍何進は、すぐ参内した。何進はもと牛や豚を屠殺して...

本文 桃園の巻 三国志
7ヶ月 ago
冬将軍

一  冬が来た。  連戦連勝の蜀軍は、巫峡、建平、夷陵にわたる七十余里の戦線を堅持して、章武二年の正月を迎えた。  賀春の酒を、近臣に賜うの日、帝玄徳も微酔して、 「雪か、わが鬢髪か。思えば朕も老いたが、また帷幕の諸大将...

出師の巻 本文 三国志
7ヶ月 ago