冒頭 仲翔(ちゅうしょう)とは、江東に出た学識ある士人で、会稽の太守・王朗に仕えたのち追放され、のちに孫策の政権に招かれて用いられる人物です。 生涯 会稽で王朗に属したが、厳白虎との連携に固執する王朗に対し、厳白虎を...
一 ひとまず、江東も平定した。 軍勢は日ましに増強するばかりだし、威風は遠近をなびかせて、孫策の統業は、ここにその一段階を上がったといってよい。 「ここが大事だ。ここで自分はなにをなすべきだろうか?」 孫策は自問自...
一 長江千里、夜が明けても日が暮れても、江岸の風景は何の変化もない。水は黄色く、ただ滔々淙々と舷を洗う音のみ耳につく。 船は夜昼なく、呉の北端、柴桑郡をさして下っている。――その途中、魯粛はひそかにこう考えた。 「痩せて...