冒頭 伏徳(ふくとく)とは、吉川英治『三国志』で、献帝の一行に随従し、非常時に皇后の身辺を支える近侍として描かれる人物です。黄河を小舟で渡って逃れる途上、皇后が衰弱して身動きできない場面で、伏徳が皇后を背負って移動する役を担い...
一 楊奉の部下に、徐晃、字を公明と称ぶ勇士がある。 栗色の駿馬に乗り、大斧をふりかぶって、郭汜の人数を蹴ちらして来た。それに当る者は、ほとんど血煙と化して、満足な形骸も止めなかった。 郭汜の手勢を潰滅してしまうと楊奉は...