冒頭 孔孟(こうもう)とは、孔子と孟子を並べて指す語で、転じて儒教の基本理念や、その正統的な学統を総称する呼び名です。 概要 孔子は春秋時代の思想家で、礼にもとづく秩序と徳による政治を重んじました。孟子は戦国時代の思...
一 「ここは奥書院、俗吏は出入りしませんから、しばし静談しましょう。さあ、お着席ください」 楊修は、張松へ座をすすめ、自ら茶を煮て、遠来の労を慰めた。 「蜀道は天下の嶮岨とうけたまわる。都まで来るには、ひとかたならぬご辛苦...
一 それより前に、関羽は、玄徳の書をたずさえて、幽州涿郡(河北省・涿県)の大守劉焉のもとへ使いしていた。 太守劉焉は、何事かと、関羽を城館に入れて、庁堂で接見した。 関羽は、礼をほどこして後、 「太守には今、士を四...
一 城壁の望楼で、今しがた、鼓が鳴った。 市は宵の燈となった。 張飛は一度、市の辻へ帰った。そして昼間ひろげていた猪の露店をしまい、猪の股や肉切り庖丁などを苞にくくって持つとまた馳けだした。 「やあ、遅かったか」 ...