冒頭 徐州侯(じょしゅうこう)とは、後漢末の徐州(じょしゅう)に結びつけて与えられる侯爵号として作中で用いられる称号です。陶謙が劉備玄徳に対し、自身に代わって「徐州侯の封を受け」領地の統治を引き受けるよう迫った場面に見える語で...
一 城兵の士気は甦った。 孤立無援の中に、苦闘していた城兵は、思わぬ劉玄徳の来援に、幾たびも歓呼をあげてふるった。 老太守の陶謙は、「あの声を聞いて下さい」と、歓びにふるえながら、玄徳を上座に直すと、直ちに太守の佩印を...