冒頭 楊密(ようみつ)とは、後漢末の長安政権下で中郎将として名が見える武官です。李傕・郭汜ら軍閥が朝廷を擁して争う混乱期に、郭汜の陣中に近い立場から諫言を行った人物として描かれます。 生涯 作中での楊密は、楊彪ら朝臣...
冒頭 中郎将(ちゅうろうしょう)とは、後漢を中心に置かれた武官の官職名で、都(宮廷)に属する郎官系統を率い、宿衛や軍務を担う将位の一つです。吉川英治『三国志』では、官軍の将として広宗の戦地に派遣された盧植が「中郎将」として描か...
一 「なに、無条件で和睦せよと。ばかをいい給え」 郭汜は、耳もかさない。 それのみか、不意に、兵に令を下して、楊彪について来た大臣以下宮人など、六十余人の者を一からげに縛ってしまった。 「これは乱暴だ。和議の媒介に参...