冒頭 滎陽城(けいようじょう)とは、後漢末に洛陽と関中方面(長安)を結ぶ交通路上にある滎陽の城で、遷都や追撃戦の要点となった城塞です。董卓が洛陽を捨てて西へ退く途上、帝の車駕を伴う一行が滎陽まで来て足を止め、追撃への備えを整え...
一 曹操は、見つけて、 「おのれ、あれなるは、たしかに呂布」と、さえぎる雑兵を蹴ちらして、呂布の立っている高地へ近づこうとしたが、董卓直参の李傕が、横合いの沢から一群を率いてどっと馳けおり、 「曹操を生擒れ」 「曹操を...
一 味方の大捷に、曹操をはじめ、十八ヵ国の諸侯は本陣に雲集して、よろこびを動揺めかせていた。 そのうちに、討取った敵の首級何万を検し大坑へ葬った。 「この何万の首のうちに、一つの呂布の首がないのだけは、遺憾だな」 ...