冒頭 熒星(けいせい)とは、中国古代の天文学・占星術で主に火星を指す呼称で、赤く光る「火」の星として凶兆や兵乱と結びつけて解釈されることが多い天体です。作中では、太白星(きんぼし、金星)と並べて天命の転換を示す徴として語られま...
冒頭 太白星(たいはくせい)とは中国の伝統的天文学・占星術で金星を指す呼称で、戦乱や政変などの吉凶を占う際に重視された星です。 概要 太白は五行で「金」に配され、天文現象としての運行や見え方が、王朝の興亡・軍事の動き...
冒頭 天文(てんもん)とは、天体の運行や異象を観測し、暦や国家の吉凶判断、人物や王朝の盛衰の兆しを読み取るための学問と実務です。吉川英治『三国志』では、星や彗星などの現象が政局判断や軍事判断と結びつき、予言や占断として語られま...
一 旋風のあった翌日である。 襄陽城の内で、蒯良は、劉表のまえに出て、ひそかに進言していた。 「きのうの天変は凡事ではありません。お気づきになりましたか」 「ムム。あの狂風か」 「昼の狂風も狂風ですが、夜に入って...
一 曹操は、さらにこう奏上して、帝に誓った。 「生を国土にうけ、生を国恩に報ぜんとは、臣が日頃から抱いていた志です。今日、選ばれて、殿階の下に召され、大命を拝受するとは、本望これに越したことはありません。――不肖、旗下の精兵二...