冒頭 秦宓(しんふく)とは、蜀の益州に属する学士で、字は子勅という人物です。孔明の邸で呉の使節張蘊に紹介され、蜀の学風と自らの学識を根拠に応答して名を示します。 生涯 蜀の朝廷では文官として列し、劉備が関羽の仇討ちを...
一 斗酒を傾けてもなお飽かない張飛であった。こめかみの筋を太らせて、顔ばかりか眼の内まで朱くして、勅使に唾を飛ばして云った。 「いったい、朝廷の臣ばかりでなく、孔明なども実に腑抜けの旗頭だ。聞けば、孔明はこんど皇帝の補佐たる丞...
一 要するに、陸遜の献策は。 一つには魏の求めに逆らわず、二つには蜀との宿怨を結ばず、三つにはいよいよ自軍の内容を充実して形勢のよきに従う。 ということであった。 呉の方針は、それを旨として、以後、軍は進めて、あ...