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2 days ago
立つ鳥の声

一  次の日の朝まだき。  徐庶は小鳥の声とともに邸を出ていた。ゆうべは夜もすがら寝もやらずに明かしたらしい瞼である。今朝、新野の城門を通った者では、彼が一番早かった。 「単福ではないか。いつにない早い出仕。何事が起ったのか...

孔明の巻 本文 三国志
2 days ago
雪千丈

一  一行が、隆中の村落に近づいたころは、天地の物、ことごとく真白になっていた。  歩一歩と、供の者の藁沓は重くなり、馬の蹄を埋めた。  白風は衣をなげうち、馬の息は凍り、人々の睫毛はみな氷柱になった。 「ああ、途方もな...

孔明の巻 本文 三国志
2 days ago
魏延と黄忠

一  玄徳、涪城を取って、これに拠る。――と聞えわたるや、蜀中は鳴動した。  とりわけ成都の混乱と、太守劉璋の愕きかたといったらない。 「料らざりき、今日、かくの如きことあらんとは」  と、痛嘆する一部の側臣を尻目にかけ...

本文 三国志 遠南の巻
2 days ago
立春大吉

一  年はついに暮れてしまった。  あくれば建安十三年。  新野の居城に、歳暮や歳旦を迎えているまも、一日とて孔明を思わぬ日のない玄徳は、立春の祭事がすむと、卜者に命じて吉日をえらばせ、三日の潔斎をして身をきよめた。  ...

孔明の巻 本文 三国志
2 days ago
琴を弾く高士

一  澄み暮れてゆく夕空の無辺は、天地の大と悠久を思わせる。白い星、淡い夕月――玄徳は黙々と広い野をひとりさまよってゆく。 「ああ、自分も早、四十七歳となるのに、この孤影、いつまで無為飄々たるのか」  ふと、駒を止めた。 ...

孔明の巻 本文 三国志
2 days ago
母子草

一  于禁は四日目に帰ってきた。  そのあいだ曹操は落着かない容子に見えた。しきりに結果を待ちわびていたらしい。 「ただいま立ち帰りました。遠く追いついて、蔡夫人、劉琮ともに、かくの如く、首にして参りました」  于禁の報...

本文 三国志 赤壁の巻
2 days ago
舌戦

一  長江千里、夜が明けても日が暮れても、江岸の風景は何の変化もない。水は黄色く、ただ滔々淙々と舷を洗う音のみ耳につく。  船は夜昼なく、呉の北端、柴桑郡をさして下っている。――その途中、魯粛はひそかにこう考えた。 「痩せて...

本文 三国志 赤壁の巻
2 days ago
臥龍の岡

一  さて。  ここで再び、時と場所とは前にもどって、玄徳と徐庶とが、別離を告げた道へ還るとする。       ×     ×     × 「骨肉の別れ、相思の仲の別れ。いずれも悲しいのは当然だが、男子としては、君臣の別...

孔明の巻 本文 三国志
2 days ago
孔明を訪う

一  徐庶に別れて後、玄徳は一時、なんとなく空虚だった。  茫然と、幾日かを過したが、 「そうだ。孔明。――彼が別れる際に云いのこした孔明を訪ねてみよう」  と、側臣を集めて、急に、そのことについて、人々の意見を徴してい...

孔明の巻 本文 三国志
2 days ago
吟嘯浪士

一  主従は相見て、狂喜し合った。 「おう、趙雲ではないか。どうして、わしがここにいるのが分った」 「ご無事なお姿を拝して、ほっと致しました。この村まで来ると、昨夜、見馴れぬ高官が、童子に誘われて、水鏡先生のお宅へ入ったと百...

孔明の巻 本文 三国志
2 days ago
鳳雛・巣を出ず

一  いまの世の孫子呉子は我をおいてはなし――とひそかに自負している曹操である。一片の書簡を見るにも実に緻密冷静だった。蔡和、蔡仲はもとより自分の腹心の者だし、自分の息をかけて呉へ密偵に入れておいたものであるが、疑いないその二人から...

本文 三国志 赤壁の巻
2 days ago
臨戦第一課

一  この当時である。曹操は大いに職制改革をやっていた。つねに内政の清新をはかり、有能な人物はどしどし登用して、閣僚の強化につとめ、 (事あれば、いつでも)という、いわゆる臨戦態勢をととのえていた。  毛玠が東曹掾に任じられ...

本文 三国志 赤壁の巻
2 days ago
臥龍

人名 三国志
9 days ago