冒頭 臧覇(ぞうは)とは、泰山の兵を背景に呂布の麾下で動き、のち曹操方の将としても名が挙がる武人です。呂布陣営では陳宮と並ぶ「二大将」として用いられ、小沛攻略の命を受けるなど、徐州をめぐる攻防の一角を担います。 生涯 ...
一 今は施すすべもない。なにをかえりみているいとまもない。業火と叫喚と。 そして味方の混乱が、否応もなく、玄徳を城の西門から押し出していた。 火の粉と共に、われがちに、逃げ散る兵の眼には、主君の姿も見えないらしい。 ...
一 そこを去って、蕭関の砦を後にすると、陳登は、暗夜に鞭をあげて、夜明け頃までにはまた、呂布の陣へ帰っていた。 待ちかねていた呂布は、 「どうだった? ……蕭関の様子は」と、すぐ糺した。 陳登はわざと眉を曇らして、...