冒頭 轅門の戟(えんもんのほこ)とは、呂布が劉備と袁術方の紀霊の争いを停めるため、陣門のそばに立てた戟の枝鍔を遠射して「和睦」の成否を決めさせた出来事(およびその故事)です。 概要 吉川英治『三国志』では、小沛を攻め...
一 曹操は、侍者に起されて、暁の寒い眠りをさました。夜はまだ明けたばかりの頃である。 「何か」と、帳を払って出ると、 「城中より侯成という大将が降を乞うて出で、丞相に謁を賜りたいと陣門にひかえております」 と、侍者は...
一 次の日、陳珪は、また静かに、病床に横臥していたが、つらつら険悪な世上のうごきを考えると小沛にいる劉玄徳の位置は、実に危険なものに思われてならなかった。 「呂布は前門の虎だし、袁術は後門の狼にも等しい。その二人に挟まれていて...