鄭泰(ていたい)とは 鄭泰は後漢末期の官僚・名士で、字は公業(こうぎょう)。劉備と同郷で、黄巾の乱や董卓の専横の時代に清廉な人物として知られた。 生涯 鄭泰は幽州涿郡の出身で、劉備と同郷であった。若くして学識と人物を...
一 百官の拝礼が終って、 「新帝万歳」の声が、喪の禁苑をゆるがすと共に、御林軍(近衛兵)を指揮する袁紹は、 「次には、陰謀の首魁蹇碩を血まつりにあげん」 と、剣を抜いて宣言した。 そしてみずから宮中を捜しまわっ...
一 時は、中平六年の夏だった。 洛陽宮のうちに、霊帝は重い病にかかられた。 帝は病の篤きを知られたか、 「何進をよべ」 と、病褥から仰せ出された。 大将軍何進は、すぐ参内した。何進はもと牛や豚を屠殺して...