冒頭 東莱(とうらい)とは、後漢末から三国時代にかけて青州の東端に置かれた郡(地方行政区画)で、山東半島の沿海部一帯を指す地名です。作中では人物の出身地を示す呼称として現れ、「東莱の太史慈」のように用いられます。 概要 ...
冒頭 中央政府(ちゅうおうせいふ)とは、皇帝の都に置かれた国家統治の中枢機関の総称で、詔勅の発布、官職の授与、諸州郡への命令などを通じて天下を統べる権威の源泉です。吉川英治『三国志』では、洛陽・長安・許昌(許都)など、都の所在とそ...
冒頭 公卿(くぎょう)とは、皇帝の朝廷に列する高位の官人、またはその総称です。 概要 「卿」は本来、君主に近侍して政務を担う重臣層を指し、「公卿」はその中でも国政に参与する上級官僚・貴顕をまとめていう語として用いられ...
冒頭 京師(けいし)とは、天子のいる都、すなわち国家の首都を指す漢語です。地方や諸侯の拠点に対して、政治と儀礼の中心としての都を意味します。 概要 京師は、後漢末から三国時代のように政権が動揺し、遷都や実権の移動が起...
冒頭 大尉(たいい)とは後漢末から魏にかけて朝廷の重職として置かれた官職名で、国家の軍政を統轄する最高位級の文武官を指します。 概要 大尉は、朝廷の中枢に位置する職として、政務全般に参与しつつ、とくに軍事・国防や官僚...
冒頭 車騎将軍(しゃきしょうぐん)とは、後漢末から三国時代にかけて用いられた将軍号の一つで、中央政府が武人に与える高位の軍職称号です。戦場での実任を伴う場合もあれば、功績に報いるための栄誉的な叙任として用いられる場合もありまし...
冒頭 王府(おうふ)とは、王や諸侯が居住し政務を執る邸宅兼官庁で、王の「宮廷」とその行政機構を指す語です。 概要 三国志の時代、皇帝の朝廷とは別に、魏王など「王」を称する権力者は、自身の府に属僚を置き、命令の発出、軍...
冒頭 朝廷(ちょうてい)とは、天子を中心に公卿百官が政務と儀礼を執り行う中央政府の総称です。 概要 吉川英治『三国志』の時代における朝廷は後漢の献帝の宮廷を指し、都の移転や軍閥の専横によって統治機能が揺らぎつつも、官...
冒頭 廟堂(びょうどう)とは、祖先をまつる宗廟と朝廷の政務の場を重ねて言い、転じて国家の中央政府や朝廷首脳部を指す言葉です。吉川英治『三国志』では「漢室の廟堂」「廟堂人あるも人なきに似」などの形で、漢王朝の統治中枢そのもの、ま...
冒頭 官軍(かんぐん)とは、朝廷の命令や官府の権限にもとづいて編成・派遣される正規の軍勢のことです。吉川英治『三国志』では、反乱勢力を討つため洛陽から南下した「五千騎の官軍」のように、中央政府の軍として言及されます。 概要 ...
鄒靖(すうせい)とは 鄒靖は、後漢末期に黄巾賊討伐に派遣された将軍の一人である。正史『三国志』にも登場する歴史上の人物で、吉川英治『三国志』でも劉備の若き頃のエピソードで描かれている。 生涯 鄒靖は後漢の将軍で、黄巾...
一 近年、漢中(陝西省・漢中)の土民のあいだを、一種の道教が風靡していた。 五斗米教。 仮にこう称んでおこう。その宗教へ入るには、信徒になるしるしとして、米五斗を持てゆくことが掟になっているからである。 「わしの家...
一 一銭を盗めば賊といわれるが、一国を奪れば、英雄と称せられる。 当時、長安の中央政府もいいかげんなものに違いなかったが、世の中の毀誉褒貶もまたおかしなものである。 曹操は、自分の根城だった兗州を失地し、その上、いなご...
一 忽然と、蒙古高原にあらわれて、胡夷の猛兵をしたがえ、隴西(甘粛省)の州郡をたちまち伐り奪って、日に日に旗を増している一軍があった。 建安十八年の秋八月である。この蒙古軍の大将は、さきに曹操に破られて、どこへか落ちて行った...
一 曹操は、侍者に起されて、暁の寒い眠りをさました。夜はまだ明けたばかりの頃である。 「何か」と、帳を払って出ると、 「城中より侯成という大将が降を乞うて出で、丞相に謁を賜りたいと陣門にひかえております」 と、侍者は...