冒頭 僕射(ぼくしゃ)とは、中国の官制で、尚書台など中枢官庁に属し政務の処理や上奏文書の取りまとめを担った高級官職の一つです。尚書令を補佐し、時代により「左僕射」「右僕射」などに分かれて置かれました。 概要 「僕射」...
冒頭 諸葛亮の北伐(しょかつりょうのほくばつ)とは、蜀漢の丞相・諸葛亮(孔明)が、漢中から魏の関中・中原方面へ軍を進め、長安などの要地を圧して国勢の転換を図ろうとした一連の遠征作戦です。蜀軍が沔陽まで進出して魏の長安布陣の情報...
冒頭 羊祜(ようこ)とは、三国時代ののちに魏を継いで成立した西晋に仕え、呉との国境方面を統轄して対呉政策を主導した人物です。武将であると同時に、辺境統治と外交的工作を通じて戦争の条件を整えることを得意とした官僚的統帥としても知...
冒頭 張悌(ちょうてい)とは、呉の末期に朝廷の重臣として政務と軍務を担い、西晋の侵攻に際して抗戦の指揮を執った人物です。 生涯 孫晧の治世下で重きをなし、晋が呉へ総攻撃を開始すると、都方面の防衛に関わって出陣し、劣勢...
冒頭 孫皓(そんこう)とは、三国の一つ呉の末代の君主で、呉の滅亡期に在位した人物です。 生涯 孫権の一族に連なる宗室として呉に生まれ、皇帝孫休の死後に帝位を継いで呉主となりました。在位後は宮廷内の権力運用を強め、諫言...
冒頭 諸葛亮(しょかつりょう)とは、蜀漢の丞相として劉備・劉禅を補佐し、内政と軍事の両面で国政を担った軍師です。字は孔明(こうめい)で、臥龍先生とも称され、天文・地理民情に通じ、六韜三略を修めた「神算鬼謀」の人物として語られま...
冒頭 文鴦(ぶんおう)とは、魏から西晋へ移る動乱期に活躍した武将で、勇猛な突撃で名を知られた人物です。 生涯 父は魏の将・文欽で、司馬氏(司馬師・司馬昭)が実権を強めるなかで起きた寿春方面の反乱に連座して戦場に立った...
桃園の巻黄巾賊流行る童歌白芙蓉張飛卒桑の家橋畔風談童学草舎三花一瓶義盟転戦檻車秋風陣十常侍打風乱柳岳南の佳人故園乱兆舞刀飛首蛍の彷徨い呂布赤兎馬春園走獣白面郎「曹操」# 群星の巻偽忠狼心競う南風江東の虎関羽一杯の酒虎牢関洛陽落日賦生死...
一 魏の兵が大勢して仔馬のごとく草原に寝ころんでいた。 一年中で一番季節のよい涼秋八月の夜を楽しんでいるのだった。 そのうちに一人の兵が不意に、あっといった。 「やっ。何だろう?」 また、ひとりが指さし、その...
一 閑話休題―― 千七百年前の支那にも今日の中国が見られ、現代の中国にも三国時代の支那がしばしば眺められる。 戦乱は古今を通じて、支那歴史をつらぬく黄河の流れであり長江の波濤である。何の宿命かこの国の大陸には数千年のあ...
一 一夜、司馬懿は、天文を観て、愕然とし、また歓喜してさけんだ。 「――孔明は死んだ!」 彼はすぐ左右の将にも、ふたりの息子にも、昂奮して語った。 「いま、北斗を見るに、大なる一星は、昏々と光をかくし、七星の座は崩れ...
一 旌旗色なく、人馬声なく、蜀山の羊腸たる道を哀々と行くものは、五丈原頭のうらみを霊車に駕して、空しく成都へ帰る蜀軍の列だった。 「ゆくてに煙が望まれる。……この山中に不審なことだ。誰か見てこい」 楊儀、姜維の両将は、物...
一 誰か知ろう真の兵家が大機を逸した胸底のうらみを。 人はみな、蜀軍の表面の勝ちを、あくまで大勝とよろこんでいたが、独り孔明の胸には、遺憾やるかたないものがつつまれていた。 加うるに、彼が、ひとまず自軍を渭南の陣にまと...