冒頭 元化(げんか)とは、国家が定めて年を数えるための年号を指す語として扱われるものです。吉川英治『三国志』では、蜀の北伐が進む時期を示す叙述の中で、魏が「その国の大化元年」に当たるとされ、国政・軍議の時間的な座標として用いら...
冒頭 華陀(かだ)とは、後漢末に名声を得た医師で、麻酔薬「麻肺湯」を用いる外科手術など、当時として異例の療法を行った人物です。字(あざな)は元化(げんか)とされます。 生涯 沛国譙郡の出身とされ、各地の重症者の治療で...
冒頭 軍紀(ぐんき)とは、軍隊が統率を保ち、作戦を遂行するために定める規律と、その遵守を徹底する運用全体のことです。吉川英治『三国志』では、軍紀は軍律・軍法・軍令と並んで、軍の強弱や為政の姿勢を測る要素として扱われます。 概...
一 ひとまず、江東も平定した。 軍勢は日ましに増強するばかりだし、威風は遠近をなびかせて、孫策の統業は、ここにその一段階を上がったといってよい。 「ここが大事だ。ここで自分はなにをなすべきだろうか?」 孫策は自問自...
一 まだ敵味方とも気づかないらしいが、樊城の完全占領も時の問題とされている一歩手前で、関羽軍の内部には、微妙な変化が起っていたのである。 魏の本国から急援として派した七軍を粉砕し、一方、樊城城下に迫ってその余命を全く制しなが...