橋玄(きょうげん)とは 後漢末の名士で、字は公祖(こうそ)。名望の高い人物で、若き日の曹操を見抜き評価したことで知られる。 生涯 橋玄は冀州安平の出身。学識と人格に優れ、地方官や朝廷の役職を歴任した。特に清廉で正義感...
一 太史丞の許芝は、曹操の籠る病室へ召された。 曹操は、起きていたが、以来、何となくすぐれない容態である。 「許都に、卜の上手がいたな。どうも今度の病気はちとおかしい。ひとつ卜者に見てもらおうと思うのだが」 「大王、...
一 亡国の最後をかざる忠臣ほど、あわれにも悲壮なものはない。 審配の忠烈な死は、いたく曹操の心を打った。 「せめて、故主の城址に、その屍でも葬ってやろう」 冀州の城北に、墳を建て、彼は手厚く祠られた。 建安九...