冒頭 密旨(みっし)とは、表向きの詔勅や命令とは別に、限られた相手にだけ密かに伝える真意・内命を指す語です。吉川英治『三国志』では、朝廷の正式な「勅」を下す一方で、その受命者にだけ「密旨」を添えて具体の行動を促す、といった形で...
冒頭 二虎競食の計(にこきょうしょくのけい)とは、二匹の猛虎が同じ餌に引き寄せられて争えば、勝った側も傷つき、第三者がその隙に利益を得られるという発想にもとづく離間・誘導の策です。二者を直接討たず、利害や疑心を利用して共倒れに...
一 楊奉の部下が、 「徐晃が今、自分の幕舎へ、敵方の者をひき入れて何か密談しています」 と、彼の耳へ密告した。 楊奉は、たちまち疑って、 「引っ捕えて糺せ」と、数十騎を向けて、徐晃の幕舎をつつみかけた。すると、...
一 「なに、無条件で和睦せよと。ばかをいい給え」 郭汜は、耳もかさない。 それのみか、不意に、兵に令を下して、楊彪について来た大臣以下宮人など、六十余人の者を一からげに縛ってしまった。 「これは乱暴だ。和議の媒介に参...