張資(ちょうし)とは 後漢末に登場する人物で、史書や『三国志』正史では大きな活躍は伝わっていない。吉川英治『三国志』などの小説に名が見える人物で、董卓政権に連なる官僚のひとりとして登場する。 生涯 張資は後漢末の洛陽...
一 その日の戦いは、董卓の大敗に帰してしまった。 呂布の勇猛には、それに当る者もなかった。丁原も、十方に馬を躍らせて、董卓軍を蹴ちらし、大将董卓のすがたを乱軍の中に見かけると、 「簒逆の賊、これにありしか」と、馳け迫って...