冒頭 教坊(きょうぼう)とは、宮廷や官府に属して音楽・舞踊などの芸能を担う組織、またはその所属芸人を指す語です。吉川英治『三国志』では、王允の邸で「教坊の楽女たち」が合奏・合唱し、その中の楽女として貂蝉が舞う場面に見えるように...
一 王允は、一家を挙げて、彼のためにもてなした。 善美の饗膳を前に、呂布は、手に玉杯をあげながら主人へ云った。 「自分は、董太師に仕える一将にすぎない。あなたは朝廷の大臣で、しかも名望ある家の主人だ。一体、なんでこんなに...