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New Word立つ鳥の声
一 次の日の朝まだき。 徐庶は小鳥の声とともに邸を出ていた。ゆうべは夜もすがら寝もやらずに明かしたらしい瞼である。今朝、新野の城門を通った者では、彼が一番早かった。 「単福ではないか。いつにない早い出仕。何事が起ったのか...
孔明の巻
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三国志
雪千丈
一 一行が、隆中の村落に近づいたころは、天地の物、ことごとく真白になっていた。 歩一歩と、供の者の藁沓は重くなり、馬の蹄を埋めた。 白風は衣をなげうち、馬の息は凍り、人々の睫毛はみな氷柱になった。 「ああ、途方もな...
孔明の巻
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三国志
諸葛氏一家
一 孔明の家、諸葛氏の子弟や一族は、のちに三国の蜀、呉、魏――それぞれの国にわかれて、おのおの重要な地位をしめ、また時代の一方をうごかしている関係上、ここでまず諸葛家の人々と、孔明そのものの為人を知っておくのも、決してむだではなか...
孔明の巻
本文
三国志
梁父
三国志
地名