芥の如き大軍(あくたのごときたいぐん)とは 「芥(あくた)」とは塵やごみ、取るに足らないものを指す言葉である。「芥の如き大軍」とは、どれほど大軍であっても塵芥のように価値がない、取るに足らないものだという比喩的な表現である。 三国...
一 この暁。 洛陽の丞相府は、なんとなく、色めき立っていた。 次々と着いてくる早馬は、武衛門の楊柳に、何頭となくつながれて、心ありげに、いななきぬいていた。 「丞相、お目をさまして下さい」 李儒は、顔色をかえ...