冒頭 董昭(とうしょう)とは、後漢末の朝臣で、字(あざな)は公仁(こうじん)です。済陰定陶(さいいんていとう、現山東方面)の出身で、吉川英治『三国志』では、天子(献帝)の周辺に連なる勅使として曹操の前に現れ、出自や官歴を簡潔に...
一 曹操は、さらにこう奏上して、帝に誓った。 「生を国土にうけ、生を国恩に報ぜんとは、臣が日頃から抱いていた志です。今日、選ばれて、殿階の下に召され、大命を拝受するとは、本望これに越したことはありません。――不肖、旗下の精兵二...