冒頭 蒋済(しょうさい)とは、魏の政権で丞相府の主簿を務め、軍議の場でも発言して献策に関わる文官です。吉川英治『三国志』では、司馬懿と並んで会議に列し、対呉外交をめぐる論に加わります。 生涯 作中での蒋済は、関羽の北...
一 手術をおえて退がると、華陀はあらためて、次の日、関羽の容体を見舞いにきた。 「将軍。昨夜は如何でした」 「いや、ゆうべは熟睡した。今朝さめてみれば、痛みも忘れておる。御身は実に天下の名医だ」 「いや、てまえも随分今...
一 孫権にとって甥の孫韶は義理ある兄の子でありまた兄の家、愈氏の相続人であった。だから彼が死罪になれば、兄の家が絶えることにもなる。 身は呉王の位置にあっても、軍律の重きことばかりは、如何ともし難いので、孫権はそんな事情まで...