冒頭 五斗米道(ごとべいどう)とは、漢中を中心に広まった道教系の教団で、入信のしるしとして米五斗を納める掟があるものです。 概要 五斗米道は漢中の土民のあいだで勢力を伸ばし、病苦・災難よけ・盗賊よけなどの効験が語られ...
冒頭 中郎将(ちゅうろうしょう)とは、後漢を中心に置かれた武官の官職名で、都(宮廷)に属する郎官系統を率い、宿衛や軍務を担う将位の一つです。吉川英治『三国志』では、官軍の将として広宗の戦地に派遣された盧植が「中郎将」として描か...
一 近年、漢中(陝西省・漢中)の土民のあいだを、一種の道教が風靡していた。 五斗米教。 仮にこう称んでおこう。その宗教へ入るには、信徒になるしるしとして、米五斗を持てゆくことが掟になっているからである。 「わしの家...
一 蜀を破ったこと疾風迅雷だったが、退くこともまた電馳奔来の迅さであった。で、勝ち驕っている呉の大将たちは、陸遜に向って、 「せっかく白帝城へ近づきながら石の擬兵や乱石の八陣を見て、急に退いてしまったのは、一体いかなるわけです...
一 (――急に、魏公が、あなたと夏侯惇のおふたりに内々密議を諮りたいとのお旨である。すぐ府堂までお越しありたい) 賈詡からこういう手紙が来た。使いをうけたのは、曹操の一族、曹仁である。 「なんだろう?」 曹仁は、洛中...