冒頭 駆虎呑狼(くこどんろう)の計とは、強敵同士を衝突させて共倒れ、または弱体化させ、その間隙を突いて第三者が利益を得るための策略です。吉川英治『三国志』では、曹操が劉備(虎)を動かして徐州を空けさせ、呂布(狼)にその留守を襲...
一 張飛は、不平でたまらなかった。――呂布が帰るに際して、玄徳が自身、城門外まで送りに出た姿を見かけたので、なおさらのこと、 「ごていねいにも程がある」と、業腹が煮えてきたのであった。 「家兄。お人よしも、度が過ぎると、馬...