駆虎呑狼の計
冒頭
駆虎呑狼(くこどんろう)の計とは、強敵同士を衝突させて共倒れ、または弱体化させ、その間隙を突いて第三者が利益を得るための策略です。吉川英治『三国志』では、曹操が劉備(虎)を動かして徐州を空けさせ、呂布(狼)にその留守を襲わせる筋立てとして語られます。
概要
語の骨格は「虎を駆って狼を呑ませる」で、直接自軍が大敵と消耗戦をするのを避け、相手陣営の利害や性格を利用して争いを誘発する発想を指します。作中では荀彧が、勅命を利用して劉備に袁術討伐を命じ、劉備が出兵して「虎の穴を留守」にしたところを、呂布が「留守の餌」を狙う形に持ち込む、と説明します。
意味
吉川三国志での説明は比喩が明確で、「豹へ向って、虎をけしかけ、虎の穴を留守とさせ」た上で、「留守の餌をねらう狼」が動く、という二段構えになっています。 ここでの要点は、劉備が「天子の命」であれば動かざるを得ない性格であること、呂布が機会に敏いことを前提に、両者の行動を誘導する点にあります。
関連人物
史実との違い