女傑
採生の類略〻カクノ如シ。 等としてある。 要するに現今のビルマ、仏印、雲南省境のあたりと想像して大過なかろうかと思う。 孟獲がその蛮都たる中部を離れて、孔明の遠征軍をわざわざ貴州・広西省境あたりから迎えて、悪戦劣戦を重ねたのも、要するに彼が示唆してうごかした蜀境地方の太守や諸洞の蛮将たちに対して、自ら陣頭に立たざるを得なかった情勢に引かれたためで、本来の彼の彼たる実力の発揮は、孟獲も豪語して孔明にいった如く、ここの蛮都三江の要害に拠って戦うこそ彼の本分でもあり望みでもあったことだろう。 今や...
出師の巻
本文
三国志