三国志(さんごくし)は吉川英治の小説、中国の後漢末から三国時代(紀元2世紀末〜3世紀)の歴史や英雄たちを描いた壮大な物語です。 【三国志について】 ・概要と時代背景 三国志は、後漢の末...
洛陽(らくよう)とは、中国の古都であり、三国志の物語にとっても重要な舞台のひとつです。 洛陽は後漢王朝の都として栄えました。後漢末期には政治の腐敗や宦官の専横、そして黄巾の乱などによって大きく...
中牟(ちゅうぼう)とは 後漢から三国時代にかけての郡県名で、現在の河南省鄭州市中牟県にあたる地域。黄河の南岸に位置し、洛陽から東方へ向かう交通の要地にあった。 歴史 古代より農...
河南(かなん)とは 河南は、中国の地名で、黄河の南に位置する地域を指す。現在の河南省の名もここに由来する。後漢から三国時代にかけて中原の中心にあたり、政治・軍事・経済の要地として重要な役...
譙郡(しょうぐん)とは 後漢時代に設置された郡の一つで、現在の安徽省亳州市一帯にあたります。 歴史 秦漢以降、この地域は中原と淮河流域をつなぐ要地として栄えました。譙郡は後漢末...
東郡(とうぐん)とは 後漢時代の郡名で、現在の河南省東部から山東省西部にかけての地域に相当する。黄河下流域に位置し、肥沃な土地と交通の要衝として重要視された。 歴史 秦・漢以来...
成皐(せいこう)とは 後漢から三国時代にかけての地名で、現在の河南省滎陽市付近にあたります。洛陽の東に位置し、黄河と汴水の合流点近くにあったため、戦略上の要衝とされました。 歴史 ...
滎陽(けいよう)とは 後漢から三国時代にかけての地名で、現在の河南省鄭州市滎陽市付近にあたります。 歴史 古代中国における交通の要衝であり、黄河と洛陽を結ぶ重要な地点でした。戦...
山陽(さんよう)とは 後漢から三国時代にかけての地名で、現在の河南省南部から安徽省北部にかけての地域を指す。山陽郡(さんようぐん)として設置され、当時の行政区画の一つであった。 歴史 ...
鉅鹿(きょろく)とは、中国の歴史に現れる地名のひとつである。三国志の物語が展開する時代よりもやや前、またその周辺でも知られている土地である。 鉅鹿は中国・河北省の南部に位置し、漢代には鉅鹿郡と...
徐州(じょしゅう)とは、中国の古代における地方行政区画の一つであり、三国志の時代にもたびたび登場します。現在の山東省西南部、江蘇省北部、安徽省北部一帯にあたるエリアで、古来より交通の要衝であり人...
西涼(せいりょう)とは 西涼は後漢時代の中国西部、現在の甘粛省・陝西省西部一帯を指す地域の呼称。西方の国境地帯であり、羌族など異民族との衝突が絶えなかった軍事的要地である。三国志において...
北平(ほくへい)とは 後漢末から三国時代にかけての地名で、現在の河北省北部(北京市付近を含む)にあたる地域。幽州に属し、北方の異民族と接する国境地帯として重要視された。 歴史 ...
渤海(ぼっかい)とは 中国北方の地名で、黄海の北西部に広がる海域の名。後漢から三国志期にかけては「渤海郡」として行政区画の名称にも用いられた。現在の河北省東部・天津市周辺にあたる。 土...
南陽(なんよう)とは 後漢から三国志期にかけての中国の地名で、現在の河南省南部・湖北省北西部一帯にあたる。人口・物産ともに豊かで、後漢末の群雄割拠において重要な地域のひとつであった。 ...
冀州(きしゅう)とは、中国の歴史上の地名であり、古代から存在する九州の一つです。三国志の舞台となる時代には、北方に位置する広大な地域を指していました。 冀州は、黄河中流から河北平原西部にかけて...
予州(よしゅう)とは、中国の古代の地方行政区画のひとつであり、三国志の時代には重要な舞台となった地域です。 予州はおおよそ現在の河南省南部や安徽省西部を中心とした広い範囲を指します。中国古代の...
兗州(えんしゅう)とは、中国・後漢末期から三国時代にかけて存在した行政区画の一つです。 兗州の歴史 兗州は古代中国における九州の一つとされ、黄河流域の中原地帯に位置していました。戦国時代...
河内(かわち)とは 後漢から三国志期にかけて存在した中国の地名で、現在の河南省北部(黄河南岸)にあたる地域を指す。黄河の南に位置することから「河内」と呼ばれた。 土地の歴史 河...
済北(せいほく)とは 後漢時代の郡名で、現在の山東省済南市周辺にあたる地域。泰山の北側に位置し、黄河流域の交通と農耕の要衝であった。 歴史 済北郡は前漢の頃に設置され、後漢時代...
山東(さんとう)とは、中国の東部に位置する地名であり、現代でも「山東省」としてその名前が残っています。三国志の時代にも「山東」は一つの地域的呼称として登場し、特に黄河の東側一帯を指します。この地...
潁川(えいせん)とは 潁川は、後漢から三国時代にかけて存在した中国の地名で、現在の河南省許昌市一帯にあたる。中原の要地として知られ、歴史的に多くの名士や豪族を輩出した地域である。 歴史...
汜水(しすい)とは 中国河南省にある河川の名で、黄河の支流の一つ。三国志においては「汜水関(しすいかん)」という関所の地名として有名である。洛陽の西に位置し、長安・洛陽へ通じる要衝であっ...
長沙(ちょうさ)とは 現在の湖南省に位置する都市で、三国志の時代には荊州南部の重要な郡城として登場する。長江の支流・湘江に面し、南方と中原を結ぶ軍事・交通の要地であった。 歴史的背景 後漢...
江東(こうとう)とは 長江の下流域、現在の江蘇省・安徽省・浙江省一帯を指す地名。三国志の時代には孫氏一族が支配した地域として有名であり、呉の根拠地となった。 歴史的背景 後漢末、反董卓連合...
富春(ふしゅん)とは 富春は、中国浙江省杭州市富陽区一帯の古称である。富春江(ふしゅんこう、現在の富春江河)に因んで呼ばれる地域で、古来より風光明媚な地として知られる。 歴史的背景 ...
浙江(せっこう)とは 浙江は、中国東南部の地域名で、現在の浙江省のことを指す。浙江という名は、当地を流れる銭塘江(せんとうこう、古名「浙江」)に由来する。山海に富み、古来より交通・経済の...
富陽(ふよう)とは 富陽は、中国浙江省杭州市南西部に位置する地域で、古代には富春(ふしゅん)と呼ばれていた地にあたる。富春江流域に広がる地域で、風光明媚な山水の地として知られる。 歴史...
銭塘(せんとう)とは 中国浙江省に位置する地名で、現在の杭州市周辺を指す。銭塘江(せんとうこう、現・銭江)の下流にあたり、古来より水運と経済の要地として発展した。 歴史的背景 銭塘は春秋戦...
揚州(ようしゅう)とは、中国の古代から三国時代にかけて存在した地名・行政区画です。 揚州は中国南東部、長江より南、江蘇省南部や浙江省、安徽省、江西省、福建省の一部など広範囲を含む地域にあたりま...
黄河(こうが)とはは三国志に深く関係する地理用語で、中国の重要な大河のひとつです。 【黄河(こうが)について】 ・その土地の歴史 黄河は中国北部を東西に貫く大河で、中国文明発祥の地の一...
荊州(けいしゅう)とは、中国の古代行政区画のひとつであり、三国志の舞台となる重要な地域です。 荊州は、中国中南部の長江流域に広がる広大な地域で、現在の湖北省・湖南省・広東北部・江西西部などに相...
白馬(はくば)は、吉川英治の三国志に登場する地名のひとつであり、歴史的にも有名な戦いの舞台のひとつです。中国の河北省に位置した地で、時代背景としては後漢末期の群雄割拠時代、袁紹軍と曹操軍の戦いに...
甘粛(かんしゅく)とは 甘粛は中国西部の地域名で、現在の甘粛省にあたる。地名は、唐代の「甘州(現在の張掖市)」と「粛州(現在の酒泉市)」を合わせたものに由来する。 後漢末から三国...
蘭州(らんしゅう)とは 蘭州は中国西部、現在の甘粛省の省都。黄河の上流に位置し、古来より西域への交通・軍事・商業の要衝として重要な都市である。 三国志の時代には「金城郡」に属し、...
并州(へいしゅう)とは 中国の古代行政区画のひとつで、現在の山西省を中心に河北・内モンゴルの一部を含む地域を指す。三国志の時代、黄河の上流に近く、北方の騎馬民族との境に位置するため、常に...
青州(せいしゅう)とは、中国の三国志時代に登場する古代中国の地域名です。 青州は現在の山東省北部付近を中心に位置していました。この地は漢王朝時代から州として置かれ、三国時代においてもその名がし...
済南(せいなん)とは 済南は、中国山東省の中西部に位置する都市で、後漢から三国時代にかけても重要な都市の一つであった。現在の済南市にあたり、歴史的に政治・経済・軍事の要衝である。 歴史...
弘農(こうのう)とは 後漢から三国志期にかけて存在した地名で、現在の中国・河南省西部(三門峡市一帯)にあたる。黄河中流域に位置し、交通と軍事の要地であった。 土地の歴史 弘農郡...
山西(さんせい)とは、中国の地名で、現在の中華人民共和国山西省を指します。古代から中国北部に位置する重要な地域で、三国志の時代にもその地理的・軍事的な要衝として知られていました。 山西の「西」...
支那(しな)とは、中国を指す古い日本語の呼称です。 この語はもともとサンスクリット語の「チーナ(Cīna)」に由来し、それが中国を表す呼称として中国以外の諸外国で使われ、日本にも伝わりました。...
後漢(ごかん)とは 後漢とは、中国の歴史上、紀元25年から220年まで存在した王朝で、漢王朝の中でも「後期」に当たる政権です。前の「前漢(紀元前206年〜8年)」に対してこのように呼ばれます。...
下邳(かひ)とは 下邳は、中国江蘇省徐州市睢寧県一帯にあたる古代の都市である。後漢から三国時代にかけて重要な軍事拠点であり、黄河と泗水に挟まれた要地として幾度も戦いの舞台となった。 歴...
百里(ひゃくり)とは、三国志において主に長さを表現する単位として登場します。「里(り)」は古代中国の距離の単位であり、1里はおよそ418メートルから約500メートル程度とされ、時代や地域によって...
幽州(ゆうしゅう)とは、三国志の時代、中国の北方に位置した州の一つです。 幽州は、現在の北京市、天津市、河北省北部、遼寧省西部などの大まかな範囲にあたる地域を指します。漢王朝の行政区分で定めら...
青梅(あおうめ)とは、日本語では主に梅の未熟な実、もしくはそれを使った食品や酒(梅酒など)の材料を指しますが、三国志においては有名なエピソード「青梅煮酒(せいばいじしゅ)」で使われます。 この...
益州(えきしゅう)とは、古代中国における州(行政区域)の一つで、三国志の時代においては、現在の四川省を中心とした地域に該当します。 この地は、蜀(しょく)、すなわち後の蜀漢(しょくかん)が建国...
陽城(ようじょう)とは 陽城は、後漢から三国時代にかけて存在した地名で、現在の中国河南省登封市一帯にあたる。中原の南部に位置し、戦乱の時代には戦略上の一地点として登場する。 歴史的背景...
隴西(ろうせい)とは 隴西は中国西部の古代地名で、現在の甘粛省定西市一帯にあたる。後漢時代には隴西郡が置かれ、西涼(せいりょう)と並んで辺境防衛の要地とされた。 歴史的背景 隴...
臨洮(りんとう)とは 臨洮は中国西部の古代地名で、現在の甘粛省定西市臨洮県にあたる。後漢時代には隴西郡に属し、西方防衛の要衝であった。 歴史的背景 臨洮は黄河上流域に近く、シル...
峨眉山(がびさん)とは 峨眉山は、中国四川省楽山市に位置する名山で、中国四大仏教名山の一つとして知られる。標高3,099メートルに及び、その優美な山容から「峨眉天下の秀」と称された。古来...
涿県(たくけん)とは、中国の河北省中南部に位置する歴史的な地名である。三国志の物語が始まる重要な舞台となった場所であり、特に劉備玄徳の出生地として有名である。劉備はこの涿県の楼桑村で代々農を営む...
楼桑村(ろうそうそん)とは 楼桑村は、三国志の物語の冒頭に登場する村で、重要な場面の舞台となります。この地は、後に魏・呉・蜀と割拠する英雄たちが台頭する激動の時代、まだ世の中が平穏だった初期の...
曲陽(きょくよう)とは 曲陽は、後漢から三国時代にかけて存在した地名で、現在の中国河北省保定市曲陽県にあたる。河北平原の要地に位置し、戦略的にも重要な場所であった。 歴史的背景 ...
宛城(えんじょう)とは 宛城は、後漢から三国時代にかけて存在した都市で、現在の中国河南省南陽市にあたる。南陽盆地の中心都市であり、軍事的・経済的に重要な拠点であった。 歴史的背景 ...
定州(ていしゅう)とは 定州は、中国河北省中部に位置する都市で、現在の河北省定州市にあたる。古代中国では中山国の故地であり、後漢以降は冀州の重要拠点として発展した。 歴史的背景 ...
代州(だいしゅう)とは 代州は、中国の古代行政区画の一つで、現在の山西省北部(忻州市代県一帯)にあたる地域である。太行山脈と雁門関の北に位置し、中国北方の防衛上きわめて重要な地であった。...
漁陽(ぎょよう)とは 漁陽は中国の古代地名で、現在の北京市密雲区・河北省北東部にかけての地域にあたる。後漢時代には「漁陽郡」が置かれ、北方防衛の要地として知られた。 歴史的背景 ...
平原県(へいげんけん)とは 平原県は後漢末期の地名で、現在の山東省徳州市平原県にあたる。黄河下流域に位置する平野部であり、後漢末の動乱期には劉備が一時、県令として赴任した地として知られる...
河北(かほく)とは、中国の地名で、三国志の時代には重要な地域としてたびたび登場します。 河北は「河の北」、すなわち中国の大河・黄河(こうが)の北に位置する広大な地域の総称です。この地域は戦略的...