髪を捧ぐ
そして後に、 。「ふしぎにも命が助かった」と、慄然としたが、実にこの危地から彼を救った者は、さきに彼の忌諱にふれて、陣後に残された賈逵であった。曹休の前途を案ずる余り、賈逵が一軍をひきいて後より駈けつけ、石亭の北山に来合せたため、あやうくも曹休を救出して帰ることができたのだ。 この一角に魏が大敗を招いたので、他の二方面にあった司馬懿軍も万寵軍も、甚だしく不利な戦態に入り、ついに三方とも引き退くのやむなきに至った。 陸遜は、多大な鹵獲品と、数万にのぼる降人をひきつれて、建業へ還った。
五丈原の巻
本文
三国志