南鄭
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「南鄭」登場回数
合計: 17回「南鄭」が登場する場面
7件敗将
そこを逃しはせじと、張飛はひたむきに追いかけてくる。 これまで、と、馬を乗り捨て、張郃は転ぶように、木の根にすがり、岩にかじりつき、生きた心地もなく、すり傷だらけになって逃げに逃げた。 やっと、追手をのがれてあたりを見ると、自分とともに助かったものは、情けなくも十四、五人、すごすごと南鄭にたどりついた時は、われながら、哀れな姿であった。 曹洪は張郃の敗戦を聞き、火の如く怒って、 。「われ再三、出ることなかれと命じたるに、汝は、勝手に軍令状を書いて、無用なる戦をなし、あまっさえ敗戦あまたた...
松に古今の色無し
「ひとたび一つ旗の下に陣夢を結んだ宿縁からもあなたを離れるようなことはいたしません」 。「有難い。さらば南鄭へ襲せかけよう」 。 と、兵備をあらためて、そこへ急襲に向った。 南谷を渡って、魏延に一痛打を加え去った楊儀、姜維らは、先を急いでその霊車を南鄭城の内に安んじ、さて殿軍が着くのを待って、魏延のうごきを訊いていたところであった。
次男曹彰
「満身これ胆の人か」 。 と、今さらのように嘆称した。 その後、敵状を探るに、さしもの曹操も、予想外な損害に、すぐ立ち直ることもできず、遠く南鄭の辺りまで退陣して、 。(この敗辱をそそがでやあるべき)と、ひたすら軍の増強を急ぎつつあるという。 ここに巴西宕渠の人で、王平字を子均という者がある。
死せる孔明、生ける仲達を走らす
ただ、楊儀の下に従うことなどは魏延はいさぎよしとする所ではない。彼の如きは一長史ではないか。俺の官は、前軍征西大将軍南鄭侯であった」 。「ごもっともです。お気持はよくわかります」 。
漢中併呑
魏兵は城内へ混み入るなり八方へ火をかけた。夜に入るし、留守は手薄であったため、焔の城頭たかく、たちまち、魏の旗が立てられてしまった。 総司令の張衛は、いち早く、南鄭(陝西省・漢中の一部)へ逃げ落ちてしまい、楊昂は、後方の火の手に愕いて、追撃を止め、あわてて引っ返してくるとその途中、 。「待っていた」とばかり穏れていた許褚の手勢に捕捉されて、完膚なきまでに粉砕され、楊昂自身も、敢なく屍を野にさらしてしまった。 残る楊任も、張衛のあとを追って南鄭関へと逃げのびて行ったが、このみじめな敗戦に、漢...
絶妙好辞
シカレドモ将トシテハ、マサニ勇ヲモッテ本トナシ、コレヲ行ウニ智計ヲ以テスベシ。モシ只ニ勇ニ任ズル時ハ、コレ一愚夫ノ敵ノミ。吾イマ大軍ヲ南鄭(漢中)ニ屯シ、卿ガ妙才ヲ観ント欲ス。二字ヲ辱ムルナクンバ可也(妙才ハ夏侯淵ノ字)。 とあった。
老将の功
「諸人、汝ら両名を老武者とあなどりたるも、孔明はよくその能を知り、敵軍に向わしめた。果たして世にまれなる勲功を立てたるはわが最も喜ぶところなり。漢中の定軍山はすなわち南鄭の要害、敵の兵站基地である。もしこの山を奪わば陽平の一道は、心にかかるところなし、汝らゆきて、これを攻略すべきか、如何」と問われた。 黄忠は欣然として命をうけ、早速に兵を率いて出発せんとすれば、孔明これをとどめていうに、 。