呂蒙と陸遜
七人の代表者は厳重な調べをうけた。もちろんみな呉の武人であるが、ことば巧みに、 。「てまえどもは年々、北の産物を積んでは南へ下江し、南の物資を求めては北へ溯り、ここの嘉魚のように季節次第で河を上下している商人どもに相違ございません。実はいつものように、むこう岸の潯陽江へ入って、明後日の市へ商品を出すつもりでしたのが、あいにくとこの烈しい浪と、この風向きのために、どうしても彼方の岸へ寄せることができません。夜が明け次第に、風向きも変りましょうから、さっそく退散いたしまする。
出師の巻
本文
三国志