小沛
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「小沛」登場回数
合計: 87回「小沛」が登場する場面
7件不戦不和
劉岱、王忠のふたりは、重ね重ねの恩を謝し、頭を抱えんばかりの態で許都へ逃げ帰った。 その後。 徐州は守備に不利なので、玄徳は小沛の城に拠ることとし、妻子一族は関羽の手にあずけて、もと呂布のいた下邳の城へ移した。
両虎競食の計
真ン中に、曹操がいた。面上、虹のごとき気宇を立って、大いに天下を談じていたが、たまたま劉備玄徳のうわさが出た。「あれも、いつのまにか、徐州の太守となりすましているが、聞くところによると、呂布を小沛に置いて扶持しているそうだ。――呂布の勇と、玄徳の器量が、結びついているのは、ちと将来の憂いかと思う。もし両人が一致して、力を此方へ集中して来ると、今でもちとうるさいことになる。
健啖天下一
猟犬のように、下僕の童子はそれへ飛びかかってゆく。 陳宮も、弓を投げすてて、後から馳けだした。猛烈に反抗するその男を召捕って、きびしく拷問してみると、それは、小沛の城から玄徳の返簡をもらって、許都へ帰る使いの者ということが分った。「曹操の密書をおびて、玄徳へ手わたしてきた、というのか」 。「はい……」 。
吟嘯浪士
今日は何という幸いな日だろう」 。 玄徳の歓びようといったらなかった。彼は今、新野にあるとはいえ、その兵力その軍備は、依然、徐州の小沛にいた当時とすこしも変りない貧弱さであった。けれどその弱小も貧しさも嘆きはしなかった。ただ、絶えず心に求めてやまなかったものは「物」でなく、「人物」であった。
奇計
あまりな呂布の醜態に、陳宮は腹を立てて、独り先へ駒を引っ返してゆくと、呂布もあわてて後を追ってきた。 そして、力なく、 。「小沛へ行こう。小沛の城には、腹心の張遼、高順のふたりを入れて守らせてある。しばらく小沛に拠って形勢を見よう」と、いった。
小児病患者
「由来、西涼の州兵は、猛気さかんです。軽々しくは当れません。玄徳もまた徐州の要地をしめ、下邳、小沛の城と掎角の備えをもち、これも小勢力ながら、簡単に征伐はできないかと思われまする」 。「そう難しく考えたら、いずれの敵にせよ、みな相当なものだから、どっちへも手は出まい」 。「河北の袁紹なくんば憂いはありませんが、袁紹の国境軍は、過日来、官渡のあたりに、いよいよ増強されておるようです。
平和主義者
しかも孫策は今、日の出の勢いで、士気はあがっている――如かず、ここは一歩自重してまず北方の憂いをのぞき、味方の富強を増大しておいてから悠々南へ攻め入っても遅くないでしょう」 。「そうだ。……北隣の憂いといえば小沛の劉備と、徐州の呂布だが」 。「小沛の劉備は小勢ですから、踏みやぶるに造作はありませんが、呂布がひかえています。――そこで謀計をもって、二者を裂かねばかかれません」 。