江南
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「江南」登場回数
合計: 38回「江南」が登場する場面
7件上・中・下
答える者は、龐統。孔明に代って従ってきた唯一の軍師である。「遠い遠い江南の大戦。ここの戦局には、何もかかわりはないでしょう」 。「いや、大いにある」 。
仲秋荒天
しかし、いくら罵ってみても事態はうごかない。 袁術は今や手足のおく所も知らなかった。眼前の曹軍があげる喊の声は、満山の吼えるが如く、背後にせまる江南数百の兵船は海嘯のように彼を脅かして、夜の眠りも与えなかった。 睡眠不足になった袁術皇帝をかこんで、きょうも諸大将は陰々滅々たる会議に暮らしていたが、時に、楊大将がいった。「陛下。
出廬
時はすでに、去ったでしょうか」 。「いや。なおここで、江南から江東地方をみる要があります。ここは孫権の地で、呉主すでに三世を歴しており、国は嶮岨で、海山の産に富み、人民は悦服して、賢能の臣下多く、地盤まったく定まっております。――故に、呉の力は、それを外交的に自己の力とすることは不可能ではないにしても、これを敗って奪ることはできません」 。
呉の外交
張飛の首を船底に隠して、蜀の上流から千里を一帆に逃げ降った范疆、張達のふたりは、その後、呉の都建業に来て、張飛の首を孫権に献じ、今後の随身と忠節を誓ったあげく、 。「蜀軍七十余万が、近く呉に向って襲せてきます。一刻もはやく国境へ大兵をお送りにならないことには、玄徳以下、積年のうらみに燃ゆる蜀の輩、堤を切った怒濤のごとく、この江南、江東を席巻してしまうでしょう」と、声を大にして告げた。 聞く者みな色を失った。孫権も寝耳に水であったから、即日、衆臣をあつめて、 。
大号令
しかも、そのことはまた、忠の根本とも合致するでしょう。どうか、末節の小義にとらわれず、忠孝の大本にかえって下さい。われわれ兄弟の父母の墳は、みな江北にあって江南にはありません。他日、朝廷の逆臣を排し、劉玄徳の君をして、真に漢朝を守り立てしめ、そして兄弟打揃うて故郷の父母の墳を清掃することができたら、人生の至楽はいかばかりでしょう。――よもや世人も、その時は、諸葛の兄弟は伯夷叔斉に対して恥じるものだともいいますまい」 。
大江の魚
「そんな人物がいるのか」 。「ぜひ二賢を招いて、幕僚に加え給え。張昭は、よく群書をみて、天文地理の学問に明らかなんだし、また張紘のほうは、才智縦横、諸経に通じ、説を吐けば、江東江南の百家といえど彼の右に出る者はない」 。「どうしたらそんな賢人を招けるだろうか」 。「権力をもってのぞんでもだめだし、財物を山と運んでも動くまい、人生意気に感ず――ということがあるから、君自身が行って、礼をつくし、深く敬って、君の抱懐している真実を告げるんだね。
平和主義者
一。 江南江東八十一州は、今や、時代の人、孫策の治めるところとなった。兵は強く、地味は肥沃、文化は溌剌と清新を呈してきて、 。 小覇王孫郎 。