淮陰
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と獅子吼一番して、青龍刀を高く振りかぶると、ざぶんと、水しぶき血しぶき一つの中に、荀正を真二つに斬り捨てていた。 荀正が討たれ、紀霊も追われて、南陽の全軍は潰走しだした。淮陰のあたりまで退いて、陣容を立て直したが、玄徳あなどり難しと思ったか、それから矢戦にのみ日を送って、にわかに、押してくる様子も見えない。四。 さてまた。
呂布は、自分を誤魔化すように、そう云いちらして立ち去った。二。 さて、玄徳のほうでは、留守の徐州にそんな異変が起ったとは知るはずもなく、敵の紀霊を追って、その日、淮陰の河畔へ陣をすすめていた。 黄昏ごろ―― 。 関羽は部下を従えて、一巡り前線の陣地を見廻って戻ってきた。
言語は徐々、痛烈になってきた。 虞翻が口を閉じると、すぐまた、一人立った。淮陰の歩隲、字は子山である。「孔明――」こう傲然呼びかけて、 。「敢て訊くが、其許は蘇秦、張儀の詭弁を学んで、三寸不爛の舌をふるい、この国へ遊説しにやってきたのか。