渭水
No content available.
「渭水」登場回数
合計: 78回「渭水」が登場する場面
7件ネジ
必定敵は狼狽驚愕、すべてを捨てて逃げ去るにきまっている。で、その後に、全部の木牛流馬の口腔のネジを左にまわし、わが祁山へさして曳いてこい」 。 次には、姜維と魏延が、彼の前に呼ばれ、何事かまたべつな計をうけて去り、最後に馬岱、馬忠も一方の命令をうけて、これは渭水の南のほうへ馳け向った。 すでにその日も暮れ、北原の彼方、重畳たる山々は、星の下に、黒々と更けて行った。 魏の鎮遠将軍岑威は、この夜、蜿蜒たる輜重隊を率いて、隴西の方から谷をめぐり山をかけて、真夜中までには、北原の城外まで行き着かん...
七盞燈
小安をむさぼって守るを国是となさんか、たちまち、魏呉両国は慾望を相結んで、この好餌を二分して頒たんと攻めかかって来るや必せりである。 坐して亡ぶを俟たんよりはと、出でて蜀の活路を求めんとせんか、それは孔明の唱える大義名分と現下の作戦以外には、絶対にほかに道はないのだった。 かくて祁山、渭水の対陣は、蜀の存亡にとっても、孔明一身にとっても今は宿命的な決戦場となった。ここを退いて蜀の生きる道はない生命線であったのである。 近頃、魏の陣営は、洛陽の厳命に依って、まったく守備一方に傾き――、みだりに...
八陣展開
一。 魏は渭水を前に。蜀は祁山をうしろに。――対陣のまま秋に入った。
兵学談義
の計に成功したものといえる。 味方割れ、同時に、和睦の決裂だ。――馬超は、自らつけた火と、自ら招いた禍いの兵におわれて、辛くも、渭水の仮橋まで逃げのびて来た。 かえりみると、龐徳、馬岱ともちりぢりになり、つき従う兵といえば、わずか百騎に足らなかった。「やあ、あれに来るは、李湛ではないか」 。
具眼の士
これらの四子は、さきに失敗を招いた夏侯楙駙馬などとは大いに質がちがっていて、兄の覇は弓馬武芸に達し、弟の恵は六韜三略を諳じてよく兵法に通じ、他の二兄弟もみな俊才の聞えがあった。 長安に集結した魏下諸州の精鋭は四十四万といわれた。そして宿命の決戦場渭水を前にして従前どおり布陣したが、祁山の蜀勢も、この魏勢も、戦いの回を追うごとに、その経験から地略的な攻究もすすみ、また装備や兵力は逐次増強されて、これを第一回第二回ごろの対峙ごろから較べると双方の軍容にも僅かな年月のあいだに著しい進歩が見える。 ...
天血の如し
令札に一行の命令がしたためてあった。曰く。 ――汝ラ二隊ハココヲ捨テテ司馬懿ガ後ニセル渭水ノ魏本陣ヲ衝ケ。 山伝い、峰伝いに姜維と廖化の二隊は、逆に、渭水方面へ駈けた。 司馬懿仲達は、これを知ると、色を失った。
女衣巾幗
という徹底的な防禦主義、消極作戦の軍法が、彼らの行動を一切制圧していたからである。二。 渭水の氷は解けても、陽春百日、両軍は依然、対陣のままだった。「都督はつんぼになられたらしい」 。 そういわれる程、司馬懿は味方の声にも、四囲の状況にも無感覚な顔をしていた。