玄武
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不肖劉備は、西北の防ぎに当りますから」 。「……むむ。聞けば近ごろ、曹操も玄武池に兵船を造って、舟手の教練に怠りないという噂じゃ。いずれ南征の野心であろう。切にご辺の精励をたのむぞ」 。
十二旒の冠、金銀の乗用車、すべて天子の儀を倣い、出入には警蹕して、ここに彼の満悦なすがたが見られた。 さっそく、鄴都には、魏王宮が造営された。ここにはすでに玄武池がある。曹操の親衛隊は、ここで船術を練り、弓馬を調練していた。雄大な魏王宮は、玄武池のさざ波に映じて、この世のものと思えなかった。
釣竿をおかしなさい」 。 左慈は、一竿を持って、欄の外へ、糸をたれた。玄武池の水は、満々とそよぎ立ち彼の袖がひるがえるたびに、たちまち、大きな鱸が何尾も釣りあげられた。「大王、何尾ほど、ご入用ですか。松江の鱸は」 。