王子
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「王子」登場回数
合計: 34回「王子」が登場する場面
7件太医吉平
「いかにして、曹操をころすべきか。どうしたら武家専横の相府をのぞいて、王政をいにしえに回復できようか」と、寝食もわすれて、そればかりに腐心していたが、月日はいたずらに過ぎ、頼みにしていた玄徳も都を去ってしまうし、馬騰も西涼へ帰ってしまった。 その後、一味の王子服などとも、ひそかに密会はかさねているが、何分にも実力がまるでなかった。公卿の一部でも、相府の武権派に対して、明らかに反感をいだいているし、曹操の驕慢独歩な宮門の出入ぶりをながめるにつけ、無念の思いを秘めている朝臣はかなりあったが、 ...
油情燈心
彼は血の密詔を、そっと袂に入れて、書院のほうへ歩いて行った。二。 侍郎王子服は、董承の無二の親友であった。朝廷に仕える身は、平常外出も自由でないが、その日、小暇を賜わったので、日頃むつまじい董承のやしきを訪れ、家族の中にまじって、終日、奥で遊んでいた。「ご主人はどうしましたか」 。
火か人か
これ以上、わしを拷問して何を得るところがある」と、彼のほうから叫んだ。 曹操は、耳にもかけず、 。「王子服、呉子蘭、呉碩、种輯の四人はすでに捕えて獄に下したが、そのほかにまだもう一名、不逞の首魁が、この都のうちにおるらしい。……国舅、あなたにもお心当りはないかな。」 。
美童
「…………」 。 満座、酒をさまさぬ顔はひとつとしてなかった。 わけてもがくがくと、ふるえおののいていたのは、王子服、呉子蘭、种輯、呉碩の四人だった。 曹操は、獄吏へ向って、 。「なに、気を失ったと。
蜀呉修交
これを以て、唇歯の提携をなすのに、なんの不足不安がありましょう。大王はこの強大な国力をもちながら、魏にたいして臣と称しておられますが、いまに見ていてご覧なさい。魏は口実をみつけて、かならず王子を人質に求めてきましょう。そのときもし魏の命に従わなければ魏は万鼓して呉を攻め、併せてわが蜀には好条件を掲げて軍事同盟を促してくるにきまっている。――長江の水は下るに速し、かりに蜀軍の水陸軍が魏の乞いを容れるとしたときは、呉は絶対に安全であり得ましょうか」 。
遺孤を託す
と、云い出した。 すでに危篤の急使はそのとき成都についていたのである。 孔明は、この報らせに、すぐ旅装をととのえ、太子劉禅を都にのこして、まだ幼ない劉永、劉理の二王子だけを伴うて、旅の道も夜を日に継ぎ、やがて永安宮に来りまみえた。 彼は、かわり果てた玄徳のすがたを見て、その床下に、拝哭した。「……近う。
鶏鳴
第二筆に、長水校尉种輯。 第三には、昭信将軍呉子蘭。第四、工部郎中王子服。第五、議郎呉碩などとあって、その第六人目には、西涼之太守、馬騰。 と、ひときわ筆太に署名されてある。