零陵
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彼はさっそく相府の門をおとずれて、多くの土産ものを披露した。 曹操は先ごろ自分の使いとして、禰衡をやってあるところへ変だなとは思ったが、ともかく対面して、好意を謝し、また盛宴をひらいて長途の旅をなぐさめたりなどした。そしてまた如才なく朝廷に奏請して、彼のために侍中零陵の太守という官職を与えて帰した。 半月ほど滞在して、韓嵩が都を立つと、すぐそのあとで、荀彧が、曹操のまえに出て云った。「なぜあんな者を、無事に帰してしまわれたのですか。
――一同、その一沓音にふりかえって、誰かと見ると、零陵泉陵の産、黄蓋、字は公覆といって、いま呉の糧財奉行、すなわち大蔵大臣の人物だった。 ぎょろりと、大堂を見わたしながら、天井をゆするような声で、 。「諸公はいったい何しとるんかっ。
――それを強味に、それを根本に持って、あなたは南の四郡を伐り取ったがよろしいかと思われます」 。「その四郡の現状は」 。「――武陵には太守金旋があり、長沙には韓玄、桂陽には趙範、零陵には劉度などが、おのおの地盤を占めております。この地方は総じて、魚米の運輸よろしく、地も中原に似て、肥沃です。もって長久を計るに足りましょう」 。
さりとて荊州は還し難し、軍師の悲嘆は黙し難し。……そうだ、ではこうしてつかわす。荊州のうち長沙、零陵、桂陽の三郡だけを呉へ還してくれる。それなら呉の面目も立ち、瑾の妻子も助けられよう」 。「かたじけのう存じます」と孔明は拝謝し、また感激して、 。