鳳凰
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「鳳凰」登場回数
合計: 20回「鳳凰」が登場する場面
7件小覇王
)とばかりに江を渡って、孫軍と合流し、共に劉繇の留守城を攻めたので、たちまちそこは陥落してしまったのであった。 何にしても、かんじんな根拠地を失ったのであるから、劉繇の狼狽も無理ではない。「この上は、秣陵(江蘇省・南京の南方鳳凰山)まで引上げ、総軍一手となって防ぐしかあるまい」と、全軍一夜に野を払って、秋風の如く奔り去った。 ところが、奔り疲れて、その夜、露営しているとまた、孫策の兵が、にわかに夜討ちをかけてきて、さらぬだに四分五裂の残兵を、ここでも散々に打ちのめした。 敗走兵の一部は、薛礼...
改元
「凶事はつづくというが、正月以来この半歳は、どうも葬祭ばかりしておるようだ」 。 曹丕もつぶやいたが、臣下も少し気に病んでいたところが、八月以降は、ふしぎな吉事ばかりが続いた。「石邑県の田舎へ鳳凰が舞い降りたそうです。改元の年に、大吉瑞だと騒いで、県民の代表がお祝いにきました」 。 侍者が、こう取次いで曹丕をよろこばせたと思うと、幾日か経って、 。
珠
「……とございましょうが」 。「むむ」 。「これはむかし荊山のもとで、鳳凰が石に棲むのを見て、時の人が、石の心部を切って、楚国の文王に献じ、文王は、稀世の璞玉なりと、宝としていましたが、後、秦の始皇の二十六年に、良工を選んでみがかせ、方円四寸の玉璽に作りあげ、李斯に命じて、この八字を彫らせたものであります」 。「ウーム……。なるほど」 。
白面郎「曹操」
「この子は鳳眼だ」 。 といって、幼少の時から、大勢の子のうちでも、特に曹操を可愛がっていた。 鳳眼というのは鳳凰の眼のように細くてしかも光があるという意味であった。 少年の頃になると、色は白く、髪は漆黒で、丹唇明眸、中肉の美少年ではあり、しかも学舎の教師も、里人も、「恐いようなお児だ」と、その鬼才に怖れた。 こんなこともあった。
美丈夫姜維
諸将が問うと、孔明は云った。「駙馬の如きは、一羽の雁に過ぎない。姜維を得たのは、鳳凰を得たようなものだ。千兵は得易く、一将は得難し。いま雁を追っている暇はない」。
雪千丈
若者は眉目秀明であった。堂外にたたずむ人のありとも知らぬ容子で、独り口のうちで微吟していた。鳳凰は、千里を翔けても 。珠なき樹には棲まずという 。われ困じて一方を守り 。
鳳雛去る
一笑して、彼はそのまま、城内へ帰って行った。 龐統、字は士元、襄陽名士のひとりで、孔明がまだ襄陽郊外の隆中に居住していた頃から、はやくも知識人たちの間には、。龐統ハ、鳳凰ノ雛。孔明ハ、臥セル龍ニ似ル。 ――と、その将来を囑目されていたのだった。