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食客

一  北方攻略の業はここにまず完成を見た。  次いで、曹操の胸に秘められているものは、いうまでもなく、南方討伐であろう。  が、彼は、冀州城の地がよほど気に入ったとみえて、ここに逗留していること久しかった。  一年余の工...

孔明の巻 本文 三国志
3 days ago
新野を捨てて

一  百万の軍旅は、いま河南の宛城(南陽)まで来て、近県の糧米や軍需品を徴発し、いよいよ進撃に移るべく、再整備をしていた。  そこへ、荊州から降参の使いとして、宋忠の一行が着いた。  宋忠は、宛城の中で、曹操に謁して、降参の...

本文 三国志 赤壁の巻
3 days ago
檀渓を跳ぶ

一  蔡瑁と蔡夫人の調略は、その後もやまなかった。一度の失敗は、却ってそれをつのらせた傾きさえある。 「どうしても、玄徳を除かなければ――」と、躍起になって考えた。  けれども肝腎な劉表がそれを許さない。同じ漢室の裔ではある...

孔明の巻 本文 三国志
3 days ago
許都と荊州

一 「ここに一計がないでもありません」  と、孔明は声をはばかって、ささやいた。 「国主の劉表は病重く、近頃の容態はどうやら危篤のようです。これは天が君に幸いするものでなくてなんでしょう。よろしく荊州を借りて、万策をお計りあ...

本文 三国志 赤壁の巻
3 days ago
母子草

一  于禁は四日目に帰ってきた。  そのあいだ曹操は落着かない容子に見えた。しきりに結果を待ちわびていたらしい。 「ただいま立ち帰りました。遠く追いついて、蔡夫人、劉琮ともに、かくの如く、首にして参りました」  于禁の報...

本文 三国志 赤壁の巻
3 days ago
出廬

一  十年語り合っても理解し得ない人と人もあるし、一夕の間に百年の知己となる人と人もある。  玄徳と孔明とは、お互いに、一見旧知のごとき情を抱いた。いわゆる意気相許したというものであろう。  孔明は、やがて云った。 「も...

本文 三国志 赤壁の巻
3 days ago
一帆呉へ下る

一  玄徳の生涯のうちでも、この時の敗戦行は、大難中の大難であったといえるであろう。  曹操も初めのうちは、部下の大将に追撃させておいたが、 「今をおいて玄徳を討つ時はなく、ここで玄徳を逸したら野に虎を放つようなものでしょう...

本文 三国志 赤壁の巻
3 days ago
亡流

一  渦まく水、山のような怒濤、そして岸うつ飛沫。この夜、白河の底に、溺れ死んだ人馬の数はどれ程か、その大量なこと、はかり知るべくもない。  堰を切り、流した水なので、水勢は一時的ではあった。しかしなお、余勢の激流は滔々と岸を洗...

本文 三国志 赤壁の巻
3 days ago
蜂と世子

一  呉はここに、陸海軍とも大勝を博したので、勢いに乗って、水陸から敵の本城へ攻めよせた。  さしも長い年月、ここに、 (江夏の黄祖あり)  と誇っていた地盤も、いまは痕かたもなく呉軍の蹂躙するところとなった。  城...

本文 三国志 赤壁の巻
3 days ago
劉琮

人名 三国志
9 days ago