冒頭 宣城(せんじょう)とは、江東(揚子江下流域)に属する城郭・地域名で、孫策の勢力拡大期において孫氏一門の拠点の一つとして位置づけられる土地です。孫策が曲阿から母と一族を迎えて「宣城に奉じ」たとされ、家族の安全確保と後方の安...
冒頭 幼平(ようへい)とは、呉の武将・周泰(しゅうたい)の字(あざな)で、孫策・孫権兄弟に仕えた将です。作中では、九江の潯陽湖に拠る湖賊の一人として蒋欽(字・公奕)と連れ立って孫策の前に現れ、「弟分の幼平」と名乗ります。 生...
一 ひとまず、江東も平定した。 軍勢は日ましに増強するばかりだし、威風は遠近をなびかせて、孫策の統業は、ここにその一段階を上がったといってよい。 「ここが大事だ。ここで自分はなにをなすべきだろうか?」 孫策は自問自...